チャージバック

ECショップ運営にはチャージバック対策が必要。

キャッシュレス決済が普及したことで、クレジットカードを使ってECショップを利用する方が多くなっています。クレジットカード決済は便利ではあるものの、悪用・不正のリスクもあり、それに伴うチャージバックによって、EC事業者はダメージを受けてしまいます。

ECショップを運営する上で、不正を防ぎチャージバックを起こさないことは不可欠です。今回は、ECショップを運営する事業者に向けて、チャージバックによる影響や具体的なチャージバック対策をご紹介します。

チャージバックの詳細についてはこちらの記事をご参照ください。

ECショップの決済手段はクレジットカードが主流

ECショップの決済手段には、クレジットカード決済のほか、コンビニ払い、代金引き換え、キャリア決済、銀行振込などがあります。そのなかでも、特に利用されているのがクレジットカード決済です。

SB Payment Serviceでは、通販サイトでの決済手段について、10~80歳代までの1986名にアンケートを行いました。利用する決済手段で最も多かったのがクレジットカード決済で、全体の79.1%を占めています。次に多かったコンビニ決済は6.6%で、ほとんどの人がクレジットカード決済で利用していることがわかります。

その理由には、「クレジットカードのポイントが貯まるから」「カード明細を使って家計管理できるから」といった声がありました。次の項目で詳しく解説しますが、クレジットカードの不正利用被害は年々増加しています。ECショップではクレジットカード利用者がほとんどなので対策を講じる必要がありますね。

参考:SB Payment Service

「【調査結果】通販サイトで最も利用される決済手段とは?決済手段導入のポイントを解説」https://www.sbpayment.jp/support/ec/survey/onlineshopping-payment/

クレジットカードの不正利用が急増している

ECショップにおいて、ほとんどの利用者がクレジットカード決済を使っています。利便性の高さが魅力ですが、クレジットカード情報を狙った詐欺や手口が増えており、不正利用被害は年々増加しているのが現状です。

一般社団法人 日本クレジット協会が発表している「クレジットカード不正利用被害の発生状況」によると、平成30年時点で約235億円の不正利用被害が発生しています。番号盗用被害や偽造カードなどの被害が多く出ており、手口も多様化しています。プログラムを活用して利用可能なクレジットカード情報を盗むクレジットカードマスターは、巧妙な手口で対策が見つかっていないほどです。

ECショップの多くは、クレジットカード情報を入力するだけで利用できるようになっています。本人認証が必要なければ、不正利用者はクレジットカードを入手しさえすれば、ECショップで不正利用できてしまうのです。クレジットカード決済の比率が多いECショップだからこそ、不正利用対策は欠かせません。

参考:一般社団法人 日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の集計結果」

ECショップ経営に影響を与えるチャージバック

クレジットカードの悪用・不正利用にともなってチャージバックが起きると、ユーザーは補償を受けられます。一方で、ECショップはクレジットカード会社を経由し返金することになり、損失が出てしまうのがチャージバックの厄介なポイントです。チャージバックが企業にどのような影響を与えるのかをしっかりおさえておきましょう。

チャージバックによる利用者への返金は加盟店負担

クレジットカードの不正利用に伴うチャージバックは、クレジットカード会社からEC事業者に返金が求められます。

入金済みの売上金額を返還しなければならないので、売上が帳消しになってしまいます。発生していた売上が計上できず、ショップ運営に影響を与えるでしょう。

発送済みの商品を取り戻すことはできない

チャージバックは、入金済み売上がなくなるだけではありません。不正利用者に既に商品を発送してしまっていると、商品はEC事業者に戻ってこないのです。商品の売上を得られず、商品も失うという状況に陥ります。

不正利用は換金性の高い商品を狙う傾向があるので、商品によってはより多額な損失になるでしょう。

ECショップ運営に欠かせないチャージバック対策

チャージバックによって、売上と品物を失わないように、クレジットカード決済の不正が起きないようにする必要があります。では、クレジットカード決済の不正を防ぐには、どのような方法があるのでしょうか?具体的なチャージバック対策を4つ解説していきます。

3Dセキュア

3Dセキュアは、本人認証サービスとも言われるセキュリティサービスです。従来のクレジットカード決済は、クレジットカード情報の入力のみで利用できました。カードとECショップが3Dセキュアに対応していると、3Dセキュア用のパスワードを利用して、本人認証を行います。

3Dセキュア用のパスワードは、利用者自身が登録を行うので、本人しか知らない情報です。クレジットカード番号が流出したとしても、3Dセキュアによって不正利用を防ぐことができます。

セキュリティコード認証

クレジットカードの表面または裏面には、3~4ケタのセキュリティコードが記載されています。クレジットカード内部には記録されていない情報であり、カード所有者しかわからない情報です。

ECショップの決済画面でセキュリティコード認証を設定すると、クレジットカード番号だけでは利用できなくなります。所有者以外知り得ないセキュリティコードによって、第三者はカード番号だけで不正利用を働くことはできません。

不正検知システム・サービスの導入

不正検知システム・サービスは、クレジットカード決済の不正を検知してくれるシステム・サービスです。

不正利用のパターンや購入者の情報、配送先情報などを活用して、リスクの高い取引を検知・判定することができます。不正利用を未然に防ぎ、チャージバックによる売上や商品の損失を防ぐ効果があります。

万が一の不正に備えてチャージバック保険に加入しておく

セキュリティを強固にしても、不正をゼロにすることは難しいでしょう。万が一の不正に備えて、おすすめしたいのがチャージバック保険です。

加入していると、チャージバックが起きたときに一定額の補償を受けられます。1ヵ月あたり100万円の補償を受けられる保険もあるので、不正利用やチャージバックに悩むEC事業者は利用を検討してみましょう。

まとめ

ECショップの決済方法はクレジットカード決済が主流です。利便性は高いものの、不正リスクがあり、不正被害額は年々増加しています。不正にともなってチャージバックが行われ、企業は売上と商品を失ってしまいます。

チャージバックを起こさないことが大切なので、チャージバック対策が必要です。3Dセキュアやセキュリティコード、不正検知などの対策があります。ECショップ事業者の方は、チャージバックで損失が起きないように対策を講じましょう。

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