チャージバック

チャージバックによる企業への損害は経営へのダメージ大。クレジットカードの不正利用対策が不可欠

インターネットショッピングは、クレジットカード決済さえできれば、いつでも買い物を楽しむことができます。ただ、クレジットカード情報を狙った不正も増えており、それに伴うチャージバックで企業もダメージを受けています。損失が大きくならないように、チャージバックを防ぐクレジットカードの不正利用対策が欠かせません。

今回は、クレジットカードの不正利用対策について、具体的な対策や不正利用の現状などを解説していきます。EC事業者の方は、本記事を参考にチャージバックが起きないように対策を講じましょう。

チャージバックの詳細についてはこちらの記事をご参照ください。

クレジットカードの不正利用が多発している

企業にダメージを与えるチャージバックについて解説する前に、チャージバックのきっかけになるクレジットカードの不正利用の現状をおさえていきましょう。

一般社団法人 日本クレジット協会では、「クレジットカード不正利用被害の発生状況」で不正利用の被害額を発表しています。平成31年3月に、平成30年時点で約235億円の被害が発生しているというデータが発表されました。平成26年の約114億円に比べると、倍以上になっているので、被害額は増加傾向にあることがわかります。

被害額の内訳は、番号盗用被害額が約187億円、偽造カード被害額が約16億円、その他の被害が約31億円です。特に番号盗用被害が多くなっており、インターネットショッピングでのクレジットカード決済などが不正利用者のターゲットになっています。

調査にあった手口以外にも、クレジットカード自体を盗難される、クレジットカードマスターを使用するといった手口もあります。クレジットカードマスターとは、プログラムを利用して使用できるクレジットカード番号を割り出す手口で、非常に悪質で巧妙です。今後も高度な手口が増えるかもしれないので、不正利用対策は企業・EC事業者にとって欠かせないものと言えるでしょう。

参考:一般社団法人 日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の集計結果」

クレジットカードの不正利用に伴うチャージバックに要注意

クレジットカードの不正利用が増加しているなかで、利用者を守るために対策が求められています。不正利用にともなって、利用者は直接的な被害を受けますが、企業・事業者も間接的に大きな被害を受けることも見逃せません。

クレジットカードの不正利用が行われると、不正利用を理由にクレジットカード会社は売上の取り消しを行い、ユーザーに返金を行います。返金は加盟店負担なので、不正利用に伴う売上はなくなってしまいます。

不正利用で購入された商品の取り扱いにも注意が必要です。既に商品を発送してしまっていた場合は、クレジットカード会社に返金を行っても、商品は戻ってきません。不正利用のターゲットはブランド品や家電など高額商品、換金性の高い商品が狙われるので、売上以上に損失となります。

チャージバックが多発してしまうと、ECショップ運営に大きなダメージを与えるでしょう。損失を減らすためには、チャージバックのきっかけとなるクレジットカードの不正利用を防ぐ対策が必要です。

チャージバックを未然に防ぐ不正利用対策

チャージバックが起きると、商品と売上が両方失ってしまうので、発生しないようにクレジットカードの不正対策が必要です。不正利用対策には、認証の強化や不正の検知などの方法があります。4つの不正利用対策を見ていきましょう。

3Dセキュア

3Dセキュアとは、クレジットカード決済に本人認証を行うサービスです。3Dセキュアに対応しているカード会社で事前登録をして発行したパスワードを使って、本人認証を行います。

これまではクレジットカード情報を入力すれば利用できることがほとんどでした。クレジットカード情報さえあれば利用できるので、本人だけでなく、不正利用者にも使えてしまいます。3Dセキュアを利用すれば、本人以外はパスワードを知ることはできず、第三者に利用される心配は少ないです。

3Dセキュア導入についてはこちらの記事もご参照ください

セキュリティコード

セキュリティコードとは、クレジットカードの券面に印字された3~4ケタの数字です。クレジットカードに記載されているだけで、内部の情報には記録されていないので、スキミングなどで読み取られることはありません。

セキュリティコードを狙ったフィッシング詐欺には注意が必要です。カード情報の確認を装って入力を求める詐欺があり、誤って入力するとセキュリティコードが流出してしまいます。

不正検知システム・サービスを導入する

不正検知システム・サービスとは、クレジットカード決済の取引情報を監視し、不正利用を発見してくれるものです。

3Dセキュアやセキュリティコードなどのセキュリティをかいくぐる不正利用もあるなか、不正検知システム・サービスは不正利用の傾向やパターンを元にして、不正を見つけることができます。

AIを活用した不正検知も登場しており、システム自らが学習し、精度を向上していくことが可能です。不正利用の高度化に対応できるので、ユーザーとEC事業者両方をしっかり守ってくれることを期待できますよ。

不正検知システムについての詳細はこちらの記事もご参照ください。

不正注文の傾向を知ってチェック体制を強化する

セキュリティシステムやサービスを利用することも大切ですが、人の目によるチェック体制の強化も欠かせません。機械にも検知できない不正利用はあるので、不正注文・取引の傾向を蓄積していき、いち早く気づけるようにしましょう。

例えば、配送先情報の蓄積は有効な対策です。不正利用には高額商品を狙うなどの特性があるので、特性が見られる配送先は不正利用に使われている可能性があるでしょう。取引を保留にしたり、発送を一旦ストップしたりすることでチャージバックの被害をおさえられます。

まとめ

クレジットカードの不正被害額が年々増えており、利用者はもちろん、チャージバックで損失を被る事業者にも影響が大きいです。チャージバックが起きないように、クレジットカードの不正利用対策が欠かせません。

主な対策には、3Dセキュアやセキュリティコード、不正検知システム・サービスなどがあります。ECショップを運営している方は、チャージバックを防ぐ不正利用対策に取り組みましょう。

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