不正検知・ノウハウ

EC事業者が対策したい「カゴ落ち」とは

EC事業者にとってサイトを運営する上で対策したい「カゴ落ち」。

この記事では

  • カゴ落ちとはどういったものなのか
  • カゴ落ち率の算出方法
  • カゴ落ちを減らすための対策

を解説します。利益拡大のお役に立てば幸いです。

カゴ落ちとは

カゴ落ちとはECサイトのショッピングカートに商品が入ったまま購入されず、購入者が途中で買い物を辞めてしまうことです。

購入者の気が変わってしまうのは仕方がない部分もありますが、EC事業者としては販売機会損失とも考えられます。

カゴ落ちにより発生する販売機会損失を把握する

EC事業者としては、まず自社にとってカゴ落ちによる販売機会損失がどの程度なのかを把握しましょう。

カゴ落ち率は

カートに商品を入れたユーザー数 ー 実際に購入したユーザー数 = 買わずにサイトを離脱したユーザー数

買わずにサイトを離脱したユーザー数 ÷ カートに商品を入れたユーザー数 × 100 = カゴ落ち率

という2つの計算式で求められます。

カゴ落ち率は6割以上のケースも少なくないといわれており、わずかでも改善できれば売上拡大に直結します。

カゴ落ちの対策

カゴ落ちの対策としては、

  1. 他サイトへの離脱前に確認メッセージを表示する
  2. 消費税や送料などの追加コストを早めに伝える
  3. 購入完了までの画面推移を減らす
  4. SSL証明書などで安全性を伝える
  5. Q&Aページやチャットボットを設置し疑問を解消する
  6. カゴ落ち後にレコメンドやリマインドメールを送る

などが挙げられます。

カートに商品を入れた後、利用者がどの段階でカゴ落ちしているかを把握した上で、対策を検討してみましょう。

1.他サイトへの離脱前に確認メッセージを表示する

1つ目は他サイトへの離脱前に確認メッセージを表示するという対策です。

購入者の中には単純にカートに商品が入っていることを忘れてしまう方もいます。

他サイトへ離脱する前に確認を行えば、カートに商品が入っていることを思い出してもらえます。

2.消費税や送料などの追加コストを早めに伝える

2つ目は消費税や送料などの追加コストを早めに伝えるという対策です。

購入を考えていたとしても、消費税や送料などの追加コストが想定以上にかかり、購入を中止してしまうケースがあります。

これに関しては、購入者が追加コストで戸惑わないよう、商品を検討する時点でお知らせすれば防げます。

3.購入完了までの画面推移を減らす

3つ目は購入完了までの画面推移を減らすという対策です。

購入者の中には手順が複雑だと途中で辞めてしまう方もいます。

画面推移や入力項目を減らし、スムーズな購入ができるようにしましょう。

4.SSL証明書などでサイトの安全性を伝える

4つ目はSSL証明書などでサイトの安全性を伝えるという対策です。

購入を検討していても、途中で怪しいと感じたり個人情報を入力しても大丈夫かと不信感を抱いたりすれば購入を辞めてしまう方もいます。

目につくところにSSL証明書を掲載し、少しでもECサイトとしての安全性を伝えましょう。

5.Q&Aページやチャットボットを設置し疑問を解消する

5つ目はQ&Aページやチャットボットを設置し疑問を解消するという対策です。

例えば、返品時の対応やサイズ感、再入荷の有無、利用可能なクレジットカード会社の種類などECサイトを利用する上で疑問を持つ購入者もいるでしょう。その場合、途中で購入を辞めてしまう可能性が高まります。

そこでQ&Aページやチャットボットを設置しスムーズに疑問を解消できれば、カゴ落ちの対策につながります。

6.カゴ落ち後にレコメンドやリマインドメールを送る

ユーザー登録が済んでいる必要はありますが、カゴ落ち後にメールやメッセージを送るという方法もあります。

「あなたが過去に閲覧した商品」「お買い忘れではありませんか?」「カートに商品が残っています」といったタイトルで、購入手順の済んだところから再開できるリンクとともに送信することで再来訪・購入を狙うわけです。

また、ユーザー登録をしていない利用者にもこの施策を行えるよう、購入手続きの最初にメールアドレスだけ入力してもらい、あえて画面遷移して登録を済ませてしまう購入フローも用いられています。

UI/UXへの意識がカゴ落ち対策に繋がる

また、カゴ落ち対策をする上でUI/UXへの意識はとても重要です。

  • UI(ユーザーインターフェイス)とはWebサイトやアプリをPCやスマホ、タブレットで閲覧した情報そのもののこと
  • UX(ユーザーエクスペリエンス)とは人がモノやサービスに触れて得られる体験や経験のこと

ですが、UI/UXと2つまとめてECサイトやアプリの使い勝手を指します。先ほどカゴ落ちの対策の1つとしてお伝えした「購入完了までの画面推移を減らす」というものも、UI/UXに含まれます。EC事業者の方は常に気にかけている部分ではないでしょうか。

しかし、実際にあるECサイトの中には

  • 複数の認証方法をこなさないと決済できない
  • 画像認証など手間のかかる入力項目がある

といったものもあります。こういったサイトでは、カゴ落ちが増える傾向にあります。

UI/UXの強化方法としては、

  • どこで購入者の離脱が起きているか確認する
  • 一般ユーザーに利用してもらいフィードバックをもらう

などを行い、具体的な改善点を見つけることから始めましょう。

カゴ落ち対策はUX向上にもつながる!より使いやすいECサイトを目指そう

ご紹介した対策のいくつかは、利用者が疑問に思う点を事前に解決しておくことにつながっています。
つまりカゴ落ち対策は、サイトのわかりやすさや使いやすさ(UI/UX)と密接に関係があるのです。

UI/UXの強化方法としては、運営者ではなく購入者の視点から使い勝手を判断することが必要です。
その上で、消費税や送料などの追加コストを早めに伝えたり、Q&Aページやチャットボットを設置し疑問を解消したりすればカゴ落ちを抑制できます。

ピックアップ記事

  1. EC事業者が対策したい「カゴ落ち」とは
  2. テレワーク時代における効果的なセキュリティ対策について
  3. 【購入者向け】受取拒否や身に覚えのない荷物への対応について
  4. サイバー攻撃とは?効果的な対策・検知方法・種類を解説
  5. 二要素認証とは?二段階認証との違いや活用事例、3つの要素を解説!

関連記事

  1. 不正アクセス

    消費者向け11の不正ログイン対策と事業者の防止策

    不正ログインが増加していると聞いても何をしたらいいかわからない…

  2. 不正検知・ノウハウ

    AIを活用した不正検知が広がるメリットについて

    不正検知システムは、不正の広がりや手口の巧妙化に対応すべく日々進化して…

  3. 不正検知・ノウハウ

    企業ができるクレジットカード決済での具体的な不正検知対策とは

    ECサイトで「不正検知対策」は行っていますか?この記事ではクレ…

  4. 不正検知・ノウハウ

    【後払い未払い発生時の対策】督促手順や支払う意思がない購入者への対応について

    決済方法の1つとして挙げられる「後払い」。購入者にとってはクレ…

  5. 不正検知・ノウハウ

    旅行事業者・旅行者が知っておくべき「不正トラベル対策」

    クレジットカード不正使用による被害は、2019年の時点で約273億円(…

おすすめ記事

  1. 二要素認証とは?二段階認証との違いや活用事例、3つの要素を解…
  2. eKYCとは?注目が集まる3つの理由や、メリット・デメリット…
  3. サイバー攻撃とは?効果的な対策・検知方法・種類を解説
  4. 【保存版】企業ができるサイバー攻撃への対策
  5. 不正アクセスを検知する「不正検知システム」とは?
漫画3匹の子豚でわかるどこよりもわかりやすいWebセキュリティ入門

お役立ち資料

2020年最新調査データ無料DL オンラインサービスの最新不正傾向と対策を!約20,000サイトの独自データから分析
  1. チャージバック

    ECショップ運営にはチャージバック対策が必要。
  2. セキュリティ用語

    クリプトジャッキングとは?広まった背景や手口について紹介
  3. ニュース・業界動向

    オリンピックに採用される顔認証システムのこれから
  4. セキュリティ用語

    決済代行会社とは何か?特徴や決済方法の動向を踏まえて解説
  5. チャージバック

    クレジットカード決済とチャージバックの関係性
PAGE TOP