急成長するオンライン不動産投資市場をけん引するクリアルが「O-MOTION」を導入した理由

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  • 不正ログイン対策

クリアル株式会社

クリアル株式会社

近年、オンラインで完結する不動産投資市場が急速に成長しています。その中で、クリアル株式会社は、クラウドファンディング技術を活用し、1万円から多彩な不動産へ投資できる不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL(クリアル)」を運営しています。ここ数年の投資需要の高まりを受けて、投資初心者の方にご利用いただく機会も増え、累計投資家数は95,000人(2025年2月末時点)を超えるサービスに成長しました。
しかし、世の中の投資需要の高まりとともに、不正アクセスやマネー・ローンダリング対策の重要性も増してゆきます。そこでクリアル株式会社は、安全で信頼性の高い投資環境を提供するために、不正ログイン検知サービス「O-MOTION」を導入しています。今回は、クリアル株式会社のDX事業本部 オペレーション部 部長の田中洵毅様に導入の背景や運用についてお話を伺いました。


急成長する不動産投資市場、拡大するニーズ

多くの投資家が利用されているのですね。
おかげさまで、2018年11月のサービスローンチ以降、投資家数は順調に増加しています。「CREAL」は、従来は個人が投資する機会を得にくかった一棟レジデンス・保育所・ホテル・オフィス・店舗・物流施設など、幅広い不動産への投資を可能にしました。不動産投資にかかる手続き等の手間をオンラインで簡略化し、運用管理も我々プロに任せることができるため、手軽に投資を始められるといった特徴もあり、多くの方にご利用いただいています。
しかしながら、サービスとして認知が高まると、マネーロンダリングをはじめとする犯罪リスクも当然に増加するため、その対策の重要性も高まります。

creal
不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」
https://creal.jp/


監視体制の強化「O-MOTION」導入の背景

そのリスク対策として監視体制の強化に取り組まれているのですね。

はい。弊社では金融庁が定める「疑わしい取引の届出制度※1」に基づき、不正取引に繋がるようなアクセスや操作等を監視する必要があるのですが、社内での対応には目視チェックなどを行う担当部門、調査を行うシステム部門、法務コンプライアンス部門など複数の部署にて多くのリソースがかかるため、その効率化が課題となっていました。そこで、複数の監視ツールを比較検討した結果、要件に対し必要十分な機能が揃っていて、費用・監視機能・サポート体制のバランスが優れた「O-MOTION」を導入しています。

※1 「疑わしい取引の届出制度」とは、マネー・ローンダリングを防止するための対策の一つであり、金融機関等から犯罪収益に係る取引に関する情報を集めて捜査に役立てることを目的とする制度です。金融機関や金融システムの健全性及びこれらに対する信頼を確保しようとする制度でもあります。
(出典:金融庁 疑わしい取引の届け出等


独自のIPアドレス分析や端末特定技術などを使い不正ログインを検知する「O-MOTION」イメージ図 独自のIPアドレス分析や端末特定技術などを使い不正ログインを検知する「O-MOTION」イメージ図


社内の複数部門と連携し監視業務を効率化

実際の導入プロセスはいかがでしたか?

「O-MOTION」の導入は、契約後スムーズに進行しました。導入初期には、必要に応じてサポートミーティングを実施いただき、運用に関する相談ができる環境が整っていたため、安心して導入することができました。導入時のサポートはもちろん、運用フェーズに入ってからの問い合わせ対応のスピードも速く、非常に満足しています。また、「O-MOTION」導入後も、社内のシステム部門や法務コンプライアンス部門と連携し、適切な対応フローを維持しながら監視業務を効率化できる仕組みを整えることができました。


リスクの可視化とエンジニア負荷の軽減を実現

導入後、実感している効果について教えてください。

一つ目は、疑わしい取引の監視対象となるようなWEB上の動きを可視化できるようになった点です。運用上の大きな安心材料になっており、リスクの早期発見が可能になったと感じています。

二つ目は、社内のリソース軽減です。監視体制の構築や改善にはシステム改修が必要となるケースも多く、エンジニアの開発リソースを大きく割かなければなりませんでしたが、「O-MOTION」を導入したことで、その負担を軽減することができました。


不動産投資をより身近なものにするため安全性の確保は不可欠

今後の展望についてもお聞かせください。

オンライン投資市場は急速に拡大していますが、インターネット上での投資に不安を感じる方も、一定数いらっしゃると思います。成長市場におけるマーケットリーダーとして、魅力的なサービスを提供するとともに、安全な投資環境の維持にも一層取り組んでいきたいと考えています。犯罪リスクへの対策は一度やって終わりではなく、状況に応じて追加・変更などの必要も出てきますので、そのための事例収集や対策強化の提案などは自社での取り組みに加えて、「O-MOTION」を運営するかっこ株式会社さんのお力も借りたいと思っています。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

身近になりつつある投資ですが、安全な投資環境づくりに私たちも引き続き支援させていただきます。
本日は、貴重なお話をありがとうございました。

クリアル株式会社:https://creal.jp/

2025年3月11日取材 
※内容は取材時のものです。

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