
「BIGLOBE光」をはじめ、通信サービスを総合的に提供しているビッグローブ株式会社。今回は、2023年11月に不正検知サービス「O-PLUX」を導入された経緯やご利用状況について、同社サービス企画部プロダクト1グループの井手均様にお話をうかがいました。
転売リスクを背景に、不正検知ツールの利用は必須と判断
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ロゴがかわったのですね。
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つい先日、ブランドイメージを一新したところです。展開している事業の主力はかわらず通信サービスになります。弊社はプロバイダでありVNE事業者でもあるので、安定した接続環境をご提供できるところが特徴だと言えます。
いま一番のおすすめは「BIGLOBE光」の10ギガタイプです。これとセットでのお申込みもできる、無線LANルーターの割賦販売サービスも2023年12月に始めています。

BIGLOBE光
https://join.biglobe.ne.jp/ftth/hikari/
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なぜ、ルーターの割賦販売を始められたのでしょう。
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せっかく10ギガタイプをご契約いただいても、宅内環境、特にお使いのルーターによって充分に恩恵を受けられない可能性があります。そのため、ある程度高い性能を備えたルーターもご提供したいなという思いがありました。
でも、性能のよいルーターは価格が高いんですね。お客様が量販店でご購入いただく際、価格で躊躇されることもあるのではと想定しました。できるだけお求めやすくするために、月々の負担を安価にした分割払いでのご提供を目指した内容になっています。
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なるほど、快適な通信環境のためにはルーターも重要なのですね。
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ただ、このサービスをご提供するには課題もありました。
フリマサイトなどを見ていると、日常的にルーターが高値で取引されています。後払いでのご提供ですと、商品だけ受け取って支払いをせずに持ち逃げし、他所で販売されてしまうリスクがあります。これは過去に展開していたモバイル機器での販売経験からも予測できましたので、対策が必要だと考えました。
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たしかに対策は必須ですね。
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過去に弊社と取引履歴がある場合は不払いのデータを持っているので照会できますが、やはり初めてのお客様は判断が難しい。その課題を解決するために「O-PLUX」を導入したのです。
決め手は、「O-PLUX」が持つ鮮度の高いネガティブデータ
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そういうわけで、サービスの開始と同時に導入されたのですね。決め手はあったのでしょうか。
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やはり、「O-PLUX」に蓄積されている不正注文のデータである「共有ネガティブ」が一番のポイントになりました。これを利用したくて「O-PLUX」を導入しました。
井手様
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ちょうど同時期、貴社の関連部署でも「O-PLUX」トライアルを実施されていました。
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そうですね。結果的には、先に割賦販売のサービスが始まったため、こちらが先の導入になりましたが。
とにかく急ピッチで進めていましたので、かっこさんにも短期で納品いただくなどいろいろお願いしてしまいました。柔軟にご対応いただいて開発もスムーズにいき、大変助かりました。
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無事稼働され安心しました。不正注文のご状況はいかがでしょうか。
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サービス開始当初は、やはり不正を狙っているユーザーがトライしている様子もありました。しかし、守りがしっかりしているので突破できないと判断したのか、頻度はどんどん減っていきました。いまは想定内のNG率でおさまっている状態で、不正注文の増加もありません。
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それはよかったです。
貴社でご利用中の審査モデルはNG/OKモデルですね。NG率だけでなく審査状況などもウォッチされているのですか。
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はい、検知された条件についてもウォッチしています。
さきほどお話しのとおり、通信販売における不正注文のデータをあてたいというのが「O-PLUX」導入の一番の目的でしたので、この価格で利用できるのはありがたいですね。
「O-PLUX」を突破できず不正ユーザーは撤退
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ご利用いただいているなかでご要望はございますか?
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いま利用している審査条件で、もう少しカスタマイズしたいものがあるのですが、条件づけがなかなか難しい部分がありまして。どうしようかなと考えているところです。
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今お気づきのちょっとしたことでも、検知に有効な条件として組み込んでいくこともできますので、強化されたい部分などあればお気軽にお声がけください。
最後になりますが、ひとことよろしいでしょうか。
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インターネットの利用用途は多様化しており、今後さらに広がっていくので、お客様の多様なニーズに応えられるようなサービスの提供を実現していければと考えています。