解決できる課題
アーティストのライブなどでは、以前から「チケットの転売行為」が実態として見受けられましたが、オンライン化が進んだことで複数の事業者がチケットを売買できるWebサイトを設置・運営しています。
急用で公演に行けなくなった際などに非常に役立つ仕組みですが、これを悪用し、人気の公演では通常の価格から乖離した高額のチケットが売られています。 同様に、オークション・CtoCサイト、あるいはSNSなどでも、こうした悪質な転売者が見られます。 転売目的でのチケット大量購入により、本来のファンが適正な価格で購入できない、また、売れなかった高額転売チケットのせいで会場では空席が出るなどの事態が発生しています。アーティストや主催者も、この状況に頭を悩ませています。
18年12月にはチケットの高額転売を規制する法律も成立し、2019年6月に施行されました。
※「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」(チケット不正転売禁止法)
チケットの不正転売に使用される手口の1つに、BOT(※)による抽選販売への大量申込やチケットの買い占めがあります。人力では不可能な大量の申込・購入リクエストを送信により、チケットの販売サイトに悪影響を及ぼすこともあります。
※BOT(ボット):インターネット上の操作を自動でするプログラム。「ロボット」から。
人気公演では多くが抽選申込みとなっていますが、抽選への申込時、当選後の本人確定、来場時の本人確認などいくつかの対策ポイントがあります。
主催者側では当選後に本人写真登録を必須とするなど様々な対策を講じていますが、来場者の負担が高まることとのバランスに苦慮しているようです。
そこで、抽選への申込み時点で不正を弾いておくことが重要となります。
前述のBOTによる操作は、IPアドレスを変更したりと高度な手口になっているため、端末の操作情報などを含めて幅広く判断できる仕組みが必要となります。
また、一人の不正者が複数の申し込みを装うケースも依然としてありますので、なりすましを見抜く対策も必要となります。
ここまで述べてきたとおり、チケット購入時の不正なアクセスと言っても、BOTを使用した大量の申込から、住所を少しずつ変えて複数の注文をして当選回数をあげようとするものなど 様々ですから、不正に応じた対策実施が重要です。 他人のなりすまし・BOTによる不正ログインをリアルタイムで検知するなら、WEBサイトにアクセスしたユーザーのログイン時の挙動やアクセスした端末情報等を分析する不正アクセス検知ソリューション「O-MOTION」が効果を発揮します。
虚偽の注文情報によるチケットの申込みや購入を防ぐなら、サイトで導入されている不正注文検知サービス「O-PLUX」をおすすめします。 いずれも既存のUI/UXに影響なく導入でき、審査結果は判定理由とともに安全度合いを3段階に分けてお伝えするため、事業者様での判断がしやすくなっています。
手口に応じて、これらの対策を組み合わせて活用することで効率的に不正を検知・防止できます。