個人事業主向けのファクタリングや補償のサービス「フリーナンス」を提供している、GMOクリエイターズネットワーク株式会社。新規会員登録時の審査に不正検知サービス「O-PLUX」をご利用いただいています。
フリーナンス事業の責任者を務める次松様に導入の経緯や活用方法について伺いました。
(※文中一部敬称略)
お金と保険という、暮らしに関わる重要なサービス。だからこそ、新規会員の審査はしっかりと。
- まずは、「フリーナンス」について教えてください。
- 『フリーナンス』は一言でいうと『フリーランス・個人事業主を支えるお金と保険のサービス』です。フリーランスの方から請求書を買い取って即日代金を支払うファクタリングと、納品物の欠陥による事故などに対する最高5,000万円までの補償を提供しています。
フリーナンス https://freenance.net/
- フリーランスの方にとって請求から入金されるまでの期間は心配なものですから、非常に助かりますね。また補償があるというのは、企業など仕事を発注する側としても安心感が大きく変わってくると思います。ただ、あまり世の中になかったサービスなだけに、大変なこともあったのではないでしょうか。
- そうですね。2018年10月にローンチしたのですが、はじめは何から何まで試行錯誤の連続だったので色々と苦労はありました。サービス開始から1年半ほどですが、5歳位歳をとった気がします(笑)
特に、マネーロンダリングなど悪用の可能性があるサービスという認識が当初からありまして、会員になっていただく方への審査は入口の部分できっちりやっていかなくては、という思いは強かったです。
- 弊社の不正検知サービスO-PLUXも、入口となる新規会員登録時にお使いいただいていますよね。O-PLUXは主にEC事業者向けのサービスではあるのですが、どういう経緯で知っていただけたのでしょうか。
- ローンチに向けて色々と情報を集める中で、GMOグループの決済代行会社からO-PLUXについて紹介してもらったのがきっかけです。EC事業者が不正注文を見抜くために、過去の未払い状況や短時間での複数ID作成、電話番号の状況などを用いることを教えてもらい、これは弊社の新サービスで活かせると感じて導入を決めました。
- ありがとうございます。審査についてはどういった情報を重視していらっしゃいますか。
- ひとつ挙げるなら住所情報です。会員の方に連絡する必要があるのは問題や事故が起きたときですが、メール、電話もだめな場合、最後の砦はやはり住所なんです。短期滞在型のマンションなどですと、その後住所が変わってしまう可能性がありますからきちんと確認するようにしています。
API連携で自動審査でき、作業負担がないのが助かっている
- 審査にかかる作業負担や、精度についてはいかがでしょう。
- サービス開始時からO-PLUXによる審査はAPI連携で自動化していたので、特に負担と感じる部分はありません。別途反社チェックも行っていますが、そちらは当初手作業での対応だったので大変でした。それだけに、O-PLUXは導入のための仕組み面で整っていると感じました。
精度については、O-PLUXをずっと使っているので比較対象がないんですよね。ただ、5%くらいの方が審査に通らないんですが、O-PLUXできちんとふるいにかけてもらっているから事故を未然に防げているんだろうなと。そういう意味では信頼していますし、これからも使っていきたいと考えています。
あと、サービス範囲外なのは承知しているんですが便利に使えているだけに、反社チェックとかeKYCとかまでまとめて確認してもらえたらもっと楽なのにと思います(笑)
- ひとつのAPIだけで、一気通貫で処理できれば開発も作業もしやすいですもんね。今後、提供できるような分野が広がればご提案します!
フリーランスを支えるインフラとして成長していく「フリーナンス」
- 最後に、「フリーナンス」の今後についてもお聞かせください。
- まずはサービスとしての認知度を一層高めていきたいですね。
一方でフリーランスの方が、クライアントから『フリーナンスにあらかじめ入っておいてください』と言われた、というような話も少しずつ増えてきていて、これまでのアピールが実ってきているのかなとも感じています。
企業からすると、フリーランスで腕のいい方がいても『もし何かあったら…』と発注するのを躊躇する部分があるんです。『フリーナンス』加入者なら反社チェックを含めた本人確認が済んでいて、事故の際の損害賠償もありますから、安心して発注できると。
重要度が増してきているだけに、審査に通らなかった方から問い合わせが入ったりもするのですが、それもしっかり審査している証だと思っています。
- あとは、働き方改革が進む時代の流れに応え、フリーランスがより自由に安心して働くためのインフラとなっていきたいと思っています。
フリーランスの方に仕事や暮らしでの不安・不満についてアンケートを取ると、決まって1位が収入の不安定さ、2位が社会的な信用度の低さなんです。
収入面については、解決策の一つとしてファクタリングでの即日払いが貢献できると思っています。
2019年12月にはeKYCを導入して会員登録が最短3時間で済むようになり、登録情報を入力したその日に即日払いが利用できるようになりました。
信用度については、たとえばローンが組めない、クレジットカードが作れない、賃貸住宅が借りられない…といったことですね。『フリーナンス』では実績に応じてファクタリングの際の手数料が下がっていく仕組みがあります。これを他社のサービスでも与信スコアとして活用してもらえれば、現状の改善につながるのではないでしょうか。
実際にフリーランス向けの賃貸保証会社と連携して家賃債務保証額を増額するなど、実績も出始めています。
参考:プレスリリース:フリーランスに特化した「smeta」と「FREENANCE byGMO」が連携
- 多様な働き方を支えるサービスとして、「フリーナンス」はこれからも広い分野で成長していきそうですね!
弊社O-PLUXもそこに役立てれば幸いです。本日は誠にありがとうございました。