フェイクニュースとは?デマを流す目的から見る騙されないための3つの注意点

2022.08.30
ニュース・業界動向

私たちが日々使うSNSやwebをはじめとするさまざまなメディアでは、さまざまなニュースが流れています。

しかし、その中には真実とは言い難い「フェイクニュース(間違った情報)」が紛れています。

特にSNSは個々人が自由に情報を発信できるため情報量が多くなり、それだけ多くのフェイクニュースが存在します。

そこで今回は、フェイクニュースをテーマに以下について説明します。

  • フェイクニュースの概要
  • フェイクニュースの目的
  • フェイクニュースに騙されないための3つのポイント

フェイクニュースとは

フェイクニュースとは、情報のソース(根拠)が明らかでなく根も葉もない情報であることです。「デマ」「ガセ」などと呼ばれるものもあります。

フェイクニュースには、発信者が意図しない誤った情報である「誤情報」と、発信者が意図的に情報の受け取り手を騙すことを目的とした「偽情報」があります。

株式会社野村総合研究所が2021年に行った調査によると、インターネット上で一ヶ月以内にフェイクニュースをみたことがある人は全体の75%もいました。つまり、インターネットではそれだけ多くのフェイクニュースが日々流れていて、誰でも騙される危険性があるということです。

また、その中でもSNSが最もフェイクニュースに触れる機会が多いメディアであり、全体の50%近い人が直近一ヶ月以内にSNSにてフェイクニュースに触れたと報告しています。


参考:株式会社野村総合研究所

フェイクニュースは「多くの人が注目すること」「多くの人が不安に思っていること」の2つの条件を満たす時に多く発生します。

ここでは以下の種類について例を交えながら説明します。

  • 種類1. 身近な医療・健康情報
  • 種類2. うわさ話・ゴシップ

それでは詳しく見ていきましょう。

種類1. 身近な医療・健康情報 – WELQ問題

多くの人が関心を抱く「医療・健康情報」においてもフェイクニュースは数多く存在します。

もともと生活に密接に関係していることもあり、医療や健康においては古くから民間療法が伝えられてきていて、現在でも医学的に根拠がない情報であっても多くの人が信じていることもあります。

2017年に閉鎖した健康・医療情報のキュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」では、そのような誤った情報を多く掲載していたため大きな問題になりました。

「WELQ(ウェルク)」とは、株式会社DeNAが運営していた『ココロとカラダの教科書』を名乗るキュレーションサイトです。(2017年閉鎖)
WELQではサイトへのアクセス数を集めるために、情報の正確性を問わずにアクセスが集まりやすい病気や美容に関するジャンルの記事を大量に作成していて大きな問題になりました。

「不確かな情報」を元とし、故意に読み手を騙すことを目的とした誤情報はwebメディアだけでなく、広告でもみられます。

生活に身近で多くの人が興味のある医療や健康情報の分野では、正誤問わずさまざまな情報が溢れています。

公式の医療機関や、国や医師会からの発表が元になっていない情報には騙されないように気をつけましょう

種類2. うわさ話 – トイレットペーパー騒動

フェイクニュースの一種である「デマ」は、ちょっとしたうわさ話から始まります。

「デマ」は、そのほとんどが根拠がない情報でありそれが広まった場合はフェイクニュースとして多くの人に迷惑をかけることになります。

2020年に起きたトイレットペーパー騒動では、このうわさ話がもととなり、2ヶ月近くトイレットペーパーが日本中から消える事態になりました。

この事態のきっかけはTwitter上に投稿された「新型コロナウイルスの影響で中国からの輸出が止まり、トイレットペーパーが不足する」という根拠のない情報でした。

同SNS上では嘘の情報であるとすぐに否定されましたが、その後テレビで騒動が報じられた結果、多くの人が信じてしまい2ヶ月近く全国的にトイレットペーパー不足の状況に陥りました。

当時はコロナウイルスの流行初期であったため、社会情勢に対して多くの人が不安を抱いていて通常時であれば誰も信じないような情報ですが、多くの人が嘘の情報を信じてしまう結果になりました。

ここまでフェイクニュースの事例についてご紹介しましたが、フェイクニュースはさまざまな目的で流布されます。

ここからは、フェイクニュースの目的について説明します。

フェイクニュースの目的

ここからはどのような目的でフェイクニュースを流す人がいるのかについて、以下の4つに分けてご紹介します。

それでは詳しく見ていきましょう。

  • 目的1. 愉快犯
  • 目的2. 相手陣営に不利な情報
  • 目的3. 何らかの利益のため
  • 補足. 当事者の勘違いや間違った解釈

目的1. 愉快犯

まず初めにフェイクニュースの目的として「愉快犯であること」が挙げられます。

つまり、世間を騒がせて人々が焦る様子を見て楽しむ人たちがフェイクニュースを流しています。

SNSの広まりによって個人が自由に情報を発信できるようになった現代では、愉快犯目的のフェイクニュースが多く流れます。また、このようにSNSを通した偽情報の発信だけでなく、インターネット掲示板上での脅迫も愉快犯目的のフェイクニュースといえます。

実際に、SNSを通したフェイクニュースとして有名な事例に「熊本地震でのライオンツイート」があります。

この事例では、2016年に熊本地震が発生して情報が錯綜している中で「熊本地震で動物園からライオンが逃げた」旨のツイートが投稿されました。実際に熊本市にある動物園には100件以上の問い合わせが行われたなど、情報を信じる人も存在しました。

このフェイクニュースの投稿主である男性は、業務威力妨害で逮捕されました。
また、悪ふざけ目的でのインターネット掲示板上での脅迫でも逮捕例があり規制が進んでいます。

目的2. 相手陣営に不利な情報

次にフェイクニュースの目的として「相手陣営に不利な情報を流すこと」が挙げられます。

対立構造になりやすい政治などの分野において、多くのこの種類のフェイクニュースが流布しています。

この場合、情報の発信元が影響力の大きい個人や法人であることが多く、多くの人が情報を信じて拡散に協力してしまいます。

SNSだけでなく、雑誌や書籍が情報の発信元になるケースもあり更なる注意が必要です。

目的3. 個人情報の窃取や悪用

最後にフェイクニュースの目的として「個人情報の窃取や悪用」が挙げられます。

メールやSMSにて偽の情報をもとに個人情報を盗み出そうとする「フィッシング」もフェイクニュースの一種です。

悪意を持った人は一部事実を交えたもっともらしい嘘で騙そうとします。フィッシングの特徴や対策などについて興味のある方は以下記事をぜひご覧ください。

補足. 当事者の勘違いや間違った解釈

発信者が意図しない誤った情報である「誤情報」をもとにしたフェイクニュースも多く存在します。

情報の拡散・発信者が情報の一片を見て勘違いしたまま発信したり、情報について誤った解釈をしたまま拡散することでフェイクニュースが広まります。

また、悪意の有無に関わらず情報の拡散に加担し、第三者に損害を与えた時点で賠償責任が生じる可能性があります。

情報の受け手としても発信者としても、誤った情報でないか細心の注意を払いましょう。

フェイクニュースに騙されない3つの注意点

ここまでフェイクニュースの概要と、発信が行われる目的について説明しました。

フェイクニュースは、発信者が勘違いしていること・適当に・悪意をもって発信しています。

これらを元に、私たちが情報の受け手としてフェイクニュースに騙されないための注意点についてご紹介します。

特に「誰が」「何を」「どうやって」その情報を発信しているのかについて注意を払いましょう。

  1. 情報の発信元の専門性
  2. 情報のソースがあるか
  3. どのような媒体で広めているのか

それぞれ解説します。

1. 情報の発信元の専門性

フェイクニュースかどうかを確かめる1つ目のポイントとして「情報の発信元の専門性」があります。

例えば、医療系の情報であれば、その人が本当に医師かどうか、本当に看護師かどうかが重要です。

また、それが本当に当事者なのかどうかも確認しないと、誤った情報を受け取ってしまいまうので、情報の元の人や機関を検索して調べるなどして確認することが重要です。

仮に新しいウイルスがどこかの地域で見つかったという情報の場合、その情報発信者が医師なのか、その地域内で働いているのかを特定できなければ信じるべきではありません

2. 情報のソースがあるか

フェイクニュースかどうかを確かめる2つ目のポイントとして「情報のソース(根拠)があります。

根拠がない、思いつきや推測の情報であっても簡単に発信できてしまいます。そのため、その情報の根拠になっていることは何かを特定することが重要です。

また、情報は伝達の過程でその形を変えてしまうことがあります。

見かけた情報が引用であった場合は、元の一次情報を確認しましょう。

3. どのような媒体で広めているのか

フェイクニュースかどうかを確かめる3つ目のポイントとして「どのような媒体で広めているのかがあります。

企業によってその程度は異なりますが、ある基準の校閲(事実かどうかのファクトチェック)を通過している新聞や書籍に比べて、インターネットは個人で情報を発信できる分、情報の量がとても多くフェイクニュースが多く紛れています。

そのため、特にSNSやwebを使用している際は、触れている情報が本当に正しいのかどうかを意識するようにしましょう。

補足. フィルターバブル

「フィルターバブル」とは、SNSなどにおいて個人の閲覧履歴や検索履歴をもとに各人に合わせて提案する情報が変わることを指します。

また、その状況においては個人の考えや価値観とは異なる情報が表示されづらくなるため、泡に閉じ込められたようになるため「フィルターバブル」という名前がつきました。

つまり、SNSを通じて触れている情報がその人の全てになってしまい、フェイクニュースに気づきづらくなってしまいます

SNSを使用する際は、触れている情報がアルゴリズムによっておすすめされた情報であること、またそれにより偏った考えになりやすいことを念頭に置くことが大切です。

まとめ

これまでフェイクニュースをテーマにその概要から目的、そして騙されないためのポイントをご紹介しました。

まとめると以下のようになります。

  • フェイクニュースとは「間違った情報」のことで意図の有無で「誤情報」「偽情報」に分けられる。
  • 多くの人が目にして、かつ不安に思っていることに関係する情報で多く存在する。
  • フェイクニュースが行われる目的はさまざまある。
  • フェイクニュースに騙されないためには「誰が」「何を」「どこで」発信しているのかを確認することが重要。

最後にご紹介したポイントについて確かめることはもちろん、フェイクニュースに騙されないためには何よりもフラットに情報を捉えることが大事です。

また、フェイクニュースに騙されることによってフィッシングサイトへログイン・情報搾取・情報漏洩などという被害を受ける可能性もあります。

被害者にも加害者にもならないために、日頃からさまざまな情報に触れる際にはフェイクニュースに気をつけましょう。

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