「最近よく聞くロマンス詐欺ってどんな詐欺?」
「ロマンス詐欺を見分ける方法ってないの?」
と、気になりますよね。
「ロマンス詐欺」とは恋愛・結婚目的を装って近づき、甘い言葉をかけたり、結婚をちらつかせたりしてお金をだまし取る詐欺のことです。
警察庁の調査によると、ロマンス詐欺の被害者・被害金額は年々増えており、2024年1月から9月の間に確認された被害額は約271億円、被害件数は2570件に達しました。
本記事では、
- ロマンス詐欺の概要・手口
- 相手が恋愛目的か詐欺かを見分けるポイント
- 安心して恋愛相手と出会う場所・ツール
など、「ロマンス詐欺」に遭わないためのすべてをお伝えしていきます。
この記事を一読することで、ロマンス詐欺の手口や詐欺を見抜くことができ、詐欺ではない本物の恋愛ができるでしょう。
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目次
ロマンス詐欺とは
「ロマンス詐欺」とは恋愛・結婚目的を装って近づき、甘い言葉をかけたり、結婚をちらつかせたりしてお金をだまし取る詐欺のことです。
「ロマンス詐欺」の手口は主に2つ、「投資の勧誘をしてお金をだまし取る手口」と「相手の親切心につけこんでお金をだまし取る手口」があります。
近年、ロマンス詐欺はSNS・マッチングアプリの普及により被害件数・被害額とともに増加傾向にあり、最新調査では2024年1月~9月までの被害額は約271憶円、被害件数は2,570件でした。
※引用:警察庁
2023年と2024年を比べると件数と被害額が大幅に増加しており、注意が必要であることがわかります。
ロマンス詐欺師とは「マッチングアプリ」で出会うことが多い
警察の調査によると、被害者がロマンス詐欺師と最初に接触したツールで多かったのが「マッチングアプリ」で、男女ともに約4割を占めています。
※引用:警察庁
男女ともに、インスタグラムとフェイスブックが2位と3位にきており、マッチングアプリやSNSの普及により出会いが盛んになり、ロマンス詐欺の被害に遭う人が増えていると言えるでしょう。
ロマンス詐欺の7割以上は投資話を持ち掛けられる
警察の調査によると、入り口は恋愛・交際でも、2024年の被害件数のうち、7割以上(被害発生数ベース)が投資話を口実にお金をだまし取られています。
※引用:警察庁
ロマンス詐欺というと以前は、「病気やケガ等の理由でお金が必要になった」「会いに行きたいから渡航費を貸してほしい」と言われ、それに従ってお金を貸すと返ってこなくなるという手法が主流でした。
しかし近年では、マッチングアプリやSNSで知り合った相手に、「私たちの将来のために投資を」などと言って投資をすすめられ、それに従って株や仮装通貨に投資をすると出金ができなくなってしまうという手口が増加しています。
投資詐欺の手口は巧妙化しており、専用サイトから投資の状況をチェックでき、一見お金が増えたように見えるリアルな仕掛けがされている場合があるので注意が必要です。
ロマンス詐欺のよくある手口2つ
前章でもお話しましたが、ロマンス詐欺の手口は大きく分けて2つあります。
- 投資の勧誘をしてお金をだまし取る手口
- 相手の親切心につけこんでお金をだまし取る手口
それぞれどんな手口でお金をだまし取るのか、詳しく説明します。
【手口1】投資の勧誘をしてお金をだまし取る
手口の1つ目は「投資の勧誘をしてお金をだまし取る」手口です。
この手口は、マッチングアプリやSNSで相手と知り合い、親密な関係を築いたうえで、「特別な投資がある」「結婚資金を貯めるために暗号資産に投資をしよう」などと投資を勧めてきます。
投資の勧誘をしてお金をだまし取る流れは以下です。
- マッチングアプリやSNSで出会う
- メッセージのやり取りの中で、恋愛感情を抱かせるようなメッセージが送られてくる
- 投資サイトを案内され、勧められる
- 出金しようとすると、様々な名目で送金を要求され、結局出金できない
- 相手と連絡が取れなくなる
マッチングアプリやSNSで出会った相手に投資の勧誘をされても、投資詐欺の可能性が高いため、絶対に投資サイトに登録したり口座にお金を振り込んだりしないようにしてください。
このような手口によって逮捕された事例については「5.【注意】ロマンス詐欺の逮捕事例3選」で紹介しています。
【手口2】相手の親切心につけこんでお金をだまし取る
手口の2つ目は、「相手の親切心につけこんでお金をだまし取る」手口です。
1つ目の手口とは違い、2つ目の手口は投資を勧められるのではなく、戦争や病気といった不幸なストーリーを話され、渡航費や病院代を貸してほしいとお金を要求してきます。
相手の親切心につけこんでお金をだまし取る流れは以下です。
- SNSやマッチングアプリで出会う
- メッセージのやり取りの中で、不幸な身の上話などで同情させる
- 「生活費や病院代が足りないからお金を貸してほしい」と言われる
- 一向にお金が返されない
- 相手と連絡が取れなくなる
マッチングアプリやSNSで出会った人にお金を要求されたら、それらほぼすべてが詐欺だと思ってよいでしょう。
次の章では、アプリやSNSで出会った相手が恋愛目的なのか、詐欺なのか見分けるポイントを説明しますので、ぜひ参考にしてください。
恋愛目的か詐欺かを見分けるポイント8つ
マッチングアプリやSNSで出会った相手が「恋愛目的」なのか、それとも「ロマンス詐欺」か見分けるポイントはあります。
もし、ロマンス詐欺のような怪しい相手と遭遇したことがある方にとっては「あるある」「そうだよね」と頷けるようなポイントを8つ紹介します。
- 連絡を取り始めてすぐ熱烈なアプローチをしてきていないか
- 出会って間もないうちに結婚や将来の話をしてきていないか
- 直接会ってくれるか
- プライベートな質問を嫌がらないか
- プロフィール・メッセージの文面に違和感がないか
- 病気や戦争を理由にお金を要求してきていないか
- 「将来のために」などといい投資を持ち掛けてきていないか
- ネカマ(なりすまし)ではないか
それぞれの見分け方のポイントを説明していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
【ポイント1】連絡を取り始めてすぐ熱烈なアプローチをしてきていないか
連絡を取り始めてすぐに熱烈なアプローチをしてくる場合、ロマンス詐欺を疑う必要があります。
ロマンス詐欺師は「一目惚れ」や「運命の出会い」といったワードを使って熱烈なアプローチをすることにより、被害者の判断力を鈍らせて金銭をだまし取ろうとします。
ただし、すべての熱烈なアプローチが詐欺とは限らないので、紹介している他のポイントにも当てはまるようでしたら、ロマンス詐欺を疑ってもいいでしょう。
【ポイント2】出会って間もないうちに結婚や将来の話をしていないか
出会って間もないうちに結婚や将来についての話を頻繁にしてくる場合、ロマンス詐欺を疑う必要があります。
相手との会話の中で、将来や結婚についての話が具体的であればあるほど「相手が自分との将来を深く考えてくれている」と信頼してしまう可能性もありますが、「信頼を得て金銭を要求するため」にしている可能性があります。
この場合もすべてが詐欺とは限らないので、紹介している他のポイントにも当てはまるようでしたら、ロマンス詐欺を疑いましょう。
【ポイント3】直接会ってくれるか
いくら仲良くなっても直接会ってくれない場合、ロマンス詐欺を疑う必要があります。
マッチングアプリやSNSでは、インターネットで拾った画像やAI生成などで画像を作成して、まったく別の人になりすまして金銭をだまし取るケースもあります。
写真や動画は送ってくれるのにも関わらず、直接会ってくれない場合はロマンス詐欺を疑う必要があるでしょう。
【ポイント4】プライベートな質問を嫌がらないか
ロマンス詐欺師は、自分の本当のことを話すことを嫌がるため、プライベートな質問を嫌がる場合はロマンス詐欺の可能性があります。
交際を考えている相手であれば、お互いに自分のことを知ってもらいたい・知りたいと思いますが、詐欺師は自分の話をすると捕まるリスクが高まるため、自分の話やプライベートな質問を嫌がる傾向があります。
プライベートな質問を嫌がったり、はぐらかされる場合、相手がロマンス詐欺師ではないか疑うべきでしょう。
【ポイント5】プロフィール・メッセージの文面に違和感がないか
相手のプロフィールやメッセージが明らかに翻訳された文章や、不自然な文章の場合はロマンス詐欺の疑いがあります。
外国人が日本人になりすましているケースや、あまり日本になじみのない外国人が、「日本に興味がある外国人」になりすまして詐欺に引っかかる相手を探している場合があるので、注意が必要です。
近年詐欺の多様化により、文章だけでロマンス詐欺であると断言はできませんが、違和感を感じた時点で連絡を控えるべきでしょう。
【ポイント6】病気や戦争などを理由にお金を要求してきていないか
病気や戦争などの同情を誘うストーリーでお金を要求してきている場合、ロマンス詐欺を疑いましょう。
ロマンス詐欺師は、同情や助けたいという気持ちを利用し、金銭を要求してきます。
- 不幸なストーリーで同情させる
- 緊急性を演出して判断力を鈍らせる(例:「病気ですぐに手術代が必要」)
- 罪悪感を刺激する
- 払わないと言うと責められる(例:「お金を払わないなんて、私のことを大切に思ってくれていないんだ」)
ロマンス詐欺師は上に挙げたようなテクニックで、相手を焦らせたり、罪悪感を感じさせることによってお金を払わせようとします。
金銭の要求を受けたら、感情移入する前にロマンス詐欺を疑い、すぐにその相手との連絡を取りやめましょう。
【ポイント7】「将来のために」などと言い投資を持ち掛けてきていないか
「2人の将来のことを考えて投資しよう」などと言い、投資を持ち掛けてくる場合、ロマンス詐欺を疑いましょう。
ロマンス詐欺師は、恋愛感情によって築かれた信頼関係を利用し、「自分を信じて一緒に投資しよう」と持ち掛けてきます。
それに加え、「将来2人で幸せな生活を築くため」「子供のために安定した資産が必要」などと言い、「2人の未来のための投資」を強調してきます。
このようなことを言われると、「自分との将来を考えてくれている」と信頼してしまう可能性がありますが、ロマンス詐欺師のテクニックに騙されないようにしましょう。
【ポイント8】ネカマ(なりすまし)ではないか
ロマンス詐欺の被害の中には、ネカマ(なりすまし)が犯人の場合もあります。
ネット上で男性が女性になりすましている(オカマになっている)こと
ネカマ(なりすまし)アカウントを見分ける方法は、
- 使っている出会い系アプリ・サイトの会員登録の規制が緩い(会員登録の方法がメールアドレスや電話のみなど)
- かわいすぎる・美人すぎる女性(AI生成画像含む)
- プロフィール画像の一部を隠している(拾い画像の可能性あり)
- 男性が好感を持つ絵文字や言葉を多用している
- 語尾が不安定
- 女性特有の質問をしてみる
- 顔写真以外の体のパーツの写真をもらってみる
ネカマを見抜くのは少し難しいこともありますが、根本は男性なのでいつかボロが出てきます。
あやしいと思ったら上記を確認、または連絡をやめましょう。
また、ネカマ(なりすまし)のアカウント作成は運営企業側が対策すべきことです。
不正・なりすましアカウントの作成で対策をしたい場合は「O-MOTION」に相談してください。
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ロマンス詐欺に気づいた時の対処法5ステップ
ここからは、相手とのやり取りの中で「もしかしたらロマンス詐欺に遭っているのかもしれない」と思った場合の対処法を5ステップで紹介します。
- 相手との連絡を絶つ・運営局に通報する
- これまでのやりとりの記録を集める
- 警察に被害届を提出する
- 金融機関に連絡する
- 国民生活センターや警察の相談窓口に相談する
家族や友人がロマンス詐欺に遭っているかも?と感じた時もぜひこのステップを踏んで、迅速に正しく対処しましょう。
【ステップ①】相手との連絡を絶つ・運営局に通報する
「ロマンス詐欺かもしれない」と思ったら、まずは相手との連絡を絶ち、マッチングアプリやSNSの運営局に通報するようにしましょう。
運営局に通報することによって、相手のアカウントが凍結され、新しい被害者を生まないことにつながります。
- 金銭的な被害がない→SNSやマッチングアプリで相手をブロック、運営局に通報する。
- 金銭的な被害がある→SNSやマッチングアプリで相手をブロック、運営局に通報し、ステップ②へ進む
金銭的被害を受けている場合や、その他の被害を受ける可能性がある場合は次のステップに進みましょう。
【ステップ②】これまでのやりとりの記録を集める
ステップ2つ目は、ロマンス詐欺の証拠であるこれまでのやりとりの記録を集めましょう。
「違う人になりすましてやり取りをしている」「金銭の要求をしている」といった証拠を集められれば、警察が捜査をしてくれ、犯人が逮捕できる可能性があります。
相手とのやり取りのスクリーンショットや、送金先の口座番号等の証拠を集めることにより、警察に状況を説明するのに役に立ちます。
【ステップ③】警察に被害届を提出する
証拠が集まったら、警察に被害届を提出しましょう。
被害届を提出することにより、警察に事件が起きたことが伝わり、捜査のきっかけとなります。
また、被害届を出して警察の相談記録や被害届受理番号を発行してもらうことにより、国からもらえる「まごころ奨学金」などの給付金の申請や、その後の調査の進行を確認するのに役に立ちます。
振り込め詐欺救済法に基づく預保納付金を用い、 交通事故、詐欺被害、傷害、殺人などの犯罪に遭遇し、 経済的に不安定となったご家庭のお子さんを対象に、日本財団が担い手となり、奨学金の給付を行う制度。
警察に被害届を出した後は、次のステップへ進みましょう。
【ステップ④】金融機関に連絡する
続いて、自分が送金してしまった送金先の金融機関に連絡をしましょう。
振り込め詐欺救済法という法律によって、犯罪に利用された口座だと認められればその口座を凍結することができます。
振り込め詐欺等の被害者に対する被害回復分配金の支払手続等を定める法律。
この法律に基づいて、犯罪に利用された口座を凍結したり、口座にお金が残っていれば返金を受けることができる。
銀行の連絡先はこちらから確認し、送金先の口座の銀行に連絡しましょう。
【ステップ⑤】国民生活センターや警察の相談窓口に相談する
最後のステップは国民生活センターや警察の相談窓口に相談することです。
【ロマンス詐欺の被害を受けた場合の相談先】
消費者ホットラインの電話相談:188
警察の電話相談窓口:#9110
国民生活センター越境消費者センター:ウェブフォームにて相談
警察に被害届を提出し、金融機関に口座情報を提供した後は、被害の回復のための相談を続けましょう。
【注意】ロマンス詐欺の逮捕事例3選
ここからは、ロマンス詐欺で逮捕された事例を3つご紹介します。
- 【事例1】マッチングアプリで出会い、投資をすすめてお金をだまし取った疑いで夫婦逮捕
- 【事例2】「なんでもする」と好意を抱かせマッチングアプリで出会った男性から金をだましとる
- 【事例3】有名俳優になりすましロマンス詐欺、実行グループが逮捕
それぞれの事例内容については、以下で詳しく解説していきます。
【事例1】マッチングアプリで出会い、投資をすすめてだまし取ったお金を出金した疑いで夫婦逮捕
1つ目は、マッチングアプリで出会った女性に投資を勧めて現金600万を入金させ、だまし取ったお金を第三者の口座に振り込んで犯罪で得たお金を隠ぺいした疑いで夫婦2人が逮捕された事例です。
逮捕された2人はお金を口座から引き出す役である「出し子」とみられており、やり取りをしていたドイツ人の男性に成りすましていた送信役が別にいるとみられています。
※引用:埼玉新聞
被害者の女性は投資会社職員を名乗る人物から指定された10口座に総額2153万円を入金しており、投資しても自分の口座に振り込みがない理由を尋ねても返事がなかったため警察に相談しました。
今回の事件は、金融機関などの防犯カメラから犯人の一部逮捕につながりましたが、「出し子」や「送信役」といった役割が分かれていることもあり、すべての犯人逮捕には時間がかかることが予想されます。
【事例2】「何でもする」と好意を抱かせマッチングアプリで出会った男性から金をだましとる
2つ目は、マッチングアプリで出会った男性に恋愛感情を抱かせ、現金およそ35万円をだまし取ったとして27歳の女が逮捕された事例です。
逮捕された女は、マッチングアプリで知り合った相手に恋愛感情を抱かせた後、「給料が盗まれ、託児所代が払えない」といった嘘をついておよそ90人から少なくとも1億円以上だまし取ったとみられています。
※引用:時事ドットコム
マッチングアプリ等で出会った相手に「生活が苦しい、助けてほしい」などと言い、親切心につけこんでお金をだまし取るという手口はいまだに多く存在します。
親睦を深めた相手に「助けてほしい」と言われたらつい同情してお金を渡してしまいそうですが、金銭を要求するために嘘をついている場合がほとんどですので、騙されないようにしてください。
【事例3】有名俳優になりすましロマンス詐欺、実行グループが逮捕
3つ目は海外の事例となりますが、アメリカの有名俳優になりすまして女性2人から32万5000ユーロ(約5160万円)をだまし取ったとして、スペインで5人の容疑者グループが逮捕された事例です。
詐欺師たちは有名俳優になりすまし、時間をかけて恋愛関係を築いたのち、投資目的で送金を依頼して金銭をだまし取っていました。
※引用:日刊スポーツ
この事例では、容疑者グループが5人逮捕されており、詐欺やマネーロンダリング(犯罪によって得たお金を第三者の口座に入金することにより出どころをわからないようにすること)の罪に問われています。
芸能人や架空の誰かに「なりすまし」た詐欺の被害は投資詐欺でも増えており、警察は特殊詐欺対策ページにて注意喚起をしています。
芸能人からの突然のメッセージや投資の誘いは確実に詐欺であると認識しておきましょう。
キャバ嬢やホストの「色恋営業」も詐欺に当てはまるのか?
結論、例によってはキャバ嬢やホストの「色恋営業」も詐欺に当てはまる場合があります。
▼色恋営業とは
相手の恋愛感情に乗じて、従わないと関係破綻することを示唆して金銭を使わせる手法
引用:Wikipedia
例えば、
- 結婚する気がないのにかかわらず、「ナンバーワンになったら結婚する」と嘘をついて貢がせる
- 「借金がある」と嘘をつき、相手の親切心につけこんでお金を要求する
- 家族が病気だと嘘をついて、治療費としてお金を要求する
など、相手の恋愛感情や親切心に付け込み、うそをついて金銭を要求する行為は「詐欺罪」に当たり、逮捕される可能性があります。
また、「パパ活」と呼ばれる行為も例によっては犯罪行為に当てはまる場合があります。
▼パパ活とは
20代~30代の女性がパパと呼ばれる中年男性と食事やデートあるいは大人のカラダの関係を持つことで見返りとしてお手当てと呼ばれる金銭を受ける活動のことを意味する表現
引用:weblio辞書
実際、パパ活で詐欺を行っていた「頂き女子りりちゃん」を名乗る渡辺真衣被告が、2023年8月に逮捕されました。
▼このケースで問われている罪
恋愛感情を抱かせ、「金に困っている」などの嘘をついておよそ1億5500万をだまし取った→詐欺罪
「恋愛マニュアル」と称して自身の詐欺行為を記したマニュアルを作成し、販売した→詐欺ほう助罪
「頂き女子りりちゃん」はその話題性から映画の製作が決定しており、世間でも注目度が高い事件であると言えます。
なぜだまされる?詐欺師が利用する心理効果3つ
結論、被害者がロマンス詐欺師に騙されてしまうのは、人間の心理効果を利用しているからです。
ここでは、詐欺に利用される3つの心理効果を紹介します。
▼ハロー効果
対象を評価する際、その対象が持つ目立つ特徴に印象が引きずられてしまうことで対象の評価が歪んでしまうこと
▼サンクコスト効果
お金や労力、時間を投資した結果、もうすでに回収不可能となったコスト(お金・労力・時間)をもったいなく感じ、さらに多くのコストをかけようとしてしまうこと
▼確証バイアス
自分の思い込みや願望を強化する情報ばかりに目がいってしまい、そうでない情報は軽視してしまうこと
本記事で挙げた3つの心理効果はネガティブな面だけではありませんが、この心理効果があることを頭に入れておくことで、自分を顧みて冷静になることができるでしょう。
【恋愛したい方必見!】安全に恋愛相手と出会う方法5つ
ここでは、恋愛がしたいと思っている方向けに、安全に恋愛相手と出会える方法を5つ紹介します。
- 信頼できるマッチングアプリを利用する
- イベントや婚活パーティで出会う
- 趣味やコミュニティを通じて出会う
- 職場や学校など日常生活の中で出会う
- 友人や家族に紹介してもらう
それぞれを解説していきます。
①信頼できるマッチングアプリを利用する
安全な出会い方の1つ目は、信頼できるマッチングアプリを利用することです。
近年マッチングアプリでは、なりすましや不正会員登録を防止するため、厳格な本人確認を行っているものがあります。
マッチングアプリを選ぶ際は、
- 厳格な本人確認制度があるか
- 「インターネット異性紹介事業」を提出済みか
- 24時間365日の監視体制があるか
の部分に着目して選ぶとよいでしょう。
マッチングアプリ側が行っているなりすまし会員登録については以下の記事をご覧ください。
②街コンや婚活パーティーで出会う
2つ目は、街コンや婚活パーティで出会うことです。
▼街コンとは
カフェや居酒屋などで行われる合コンのようなもので、友人や知人を介した合コンと違い、まったく知らない人と新鮮な出会いができる。
昨今街コンの中には、ウォーキングやハイキングなどの「アウトドア合コン」や一緒に料理をしながら仲を深める「料理合コン」など、イベントとしても楽しめるものも多いため、自分が興味あるイベントに参加するのもおすすめです。
街コンや婚活パーティーを選ぶときは、入場時や会員登録時に本人確認を行っているものを選ぶとなりすましや詐欺の可能性が低くなり、安全に相手と出会えるでしょう。
③趣味やコミュニティを通じて出会う
3つ目は、趣味やコミュニティを通じて出会うことです。
この出会い方は、共通の話題があることにより、親睦を深めやすいのがメリットでしょう。
▼趣味やコミュニティの場の例
- 社会人サークル
- 習い事
- オフ会(SNSなどのオンラインで知り合った人とオフラインで会うこと)
また、恋愛が1番の目的ではない人が多いため、ロマンス詐欺師がいる可能性は低いと言えます。
SNSがきっかけとなり共通の趣味相手と出会えることも多いため、インスタグラムやX(旧Twitter)を利用することもおすすめです。
X(旧Twitter)の登録方法や使用方法については以下の記事をチェックしてみてください。
④職場や学校など日常生活の中で出会う
4つ目は、職場や学校など日常生活の中で出会うことです。
職場や学校など日常生活の中で出会うことによって、相手の性格や行動を自然な形で観察できるうえに、共同作業などで親近感を感じやすいでしょう。
ロマンス詐欺に遭う確率は低いですが、結婚に至らなかった場合に同じ職場であることがリスクになる場合があるため、職場恋愛は慎重に進めるのが良いでしょう。
⑤友人や家族に紹介してもらう
5つ目は、友人や家族に紹介してもらうことです。
紹介する人が相手のことを知っているため、親近感が感じられ、事前に相手の情報を得ることができるうえに、共通の知り合いがいるため、ロマンス詐欺に遭う確率は低いでしょう。
また、友人や家族を介した出会いは真剣度も高く、交際や結婚に発展しやすいため、信頼できる友人や家族に「いい人がいたら紹介してほしい」とお願いするのもよいでしょう。
まとめ
本記事では、ロマンス詐欺の手口や逮捕事例、見抜くポイントや被害に遭った時の対処法などについてお伝えしました。
ロマンス詐欺の手口は大きく2つに分けられます。
- 投資の勧誘をしてお金をだまし取る手口
- 相手の親切心につけこんでお金をだまし取る手口
警察による最新の調査では、この二つの手口の中でも「投資の勧誘をしてお金をだまし取る手口」がロマンス詐欺全体の7割以上を占めていると発表しています。
マッチングアプリやSNSで出会った相手に投資の勧誘をされても、絶対に投資サイトに登録したり、投資口座にお金を振り込まないようにしてください。
また、マッチングアプリやSNSで出会った相手が恋愛目的か詐欺か見分けるポイントは8つあります。
- 連絡を取り始めてすぐ熱烈なアプローチをしてきていないか
- 出会って間もないうちに結婚や将来の話をしてこないか
- 直接会ってくれるか
- プライベートな質問を嫌がらないか
- プロフィール・メッセージの文面に違和感がないか
- 病気や戦争などを理由にお金を要求してきていないか
- 「将来のため」などと言い投資を持ち掛けてきていないか
- ネカマ(なりすまし)じゃないか
この8つのポイントを抑えて、安全な恋愛・結婚相手を見極めましょう。
また、ネカマ(なりすまし)のアカウント作成は運営企業側が対策すべきことです。
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