「クレジットカード払いにデメリットはあるの?」
「クレジットカードでできるだけ安全に支払いをしたい」
とお考えの方はいらっしゃいませんか?
近年、クレジットカード払いを始めとしたキャッシュレス決済を利用する方が増加しています。
便利に使えるクレジットカード払いですが、管理の手間や詐欺のリスクなどのデメリットがあるのをご存じですか?
この記事では、クレジットカード払いをするときに発生するデメリットについて、詳しく解説をします。
他にも、
- 【利用者必見】安全にクレジットカード払いをするための方法7選
- 【学生にもおすすめ】安全に使えるクレジットカードの特徴7選
- クレジットカードの代わりに使える支払い方法は?
についても解説しています。
クレジットカード払いのデメリットを知って安全に使いたい方は、ぜひ最後までご覧下さい。
なお、EC事業者様においては、ユーザーがクレジットカードを安全に使うことができるように不正注文対策を万全にしておく必要がありますので、詳しくは漫画形式学べる不正注文対策資料をご覧ください。
目次
クレジットカードを使う場面一覧
まず、クレジットカード払いがどのような場面で利用できるのかをご紹介します。
クレジットカード払いを利用することができる場所やサービスの例は、以下の通りです。
- コンビニやレストラン、洋服屋など実店舗のあるお店
- オンラインショッピング
- ガソリンスタンド
- 携帯料金
- サブスクリプションサービス
- プリペイド式支払いサービスへのチャージ
- 医療費
- 公共料金
特定の店舗やサービスでクレジットカード払いが使えるかどうかは、その店舗の出入口やレジ付近、公式Webサイトに提示されていますので、ご利用の前にそちらをご確認ください。
クレジットカードは便利だが注意点もある
クレジットカード払いを利用できる場所は年々増加しており、ますます便利になっています。
しかし、使い方を間違えると、「浪費しすぎてしまう」「不正利用・詐欺の被害に遭う」などのトラブルのもとになる可能性があります。
次章で説明するデメリットや対策を理解することで、より安全にクレジットカード払いを利用できるようになるでしょう。
クレジットカード払いをすることのデメリット5つ
クレジットカード払いをすることのデメリットは、主に以下の5つあります。
- 【デメリット1】お金を使いすぎてしまう
- 【デメリット2】手数料が掛かることがある
- 【デメリット3】不正利用・詐欺のリスクがある
- 【デメリット4】管理に手間が掛かる
- 【デメリット5】使えない店舗・サイトがある
以下で、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
【デメリット1】お金を使いすぎてしまう
クレジットカード払いの場合、実際に現金が減っているという感覚が薄く、ついお金を使いすぎてしまうというデメリットがあります。
予算を設定したり、利用明細や利用金額をこまめに把握したりすることで、使いすぎを防ぐことができます。
これらの方法は、クレジットカードの不正利用にいち早く気付くためにも有用ですので、ぜひ試してみてください。
クレジットカードの不正利用については、以下に続く『【デメリット3】不正利用・詐欺のリスクがある』で詳しく解説しています。
【デメリット2】手数料が掛かることがある
クレジットカードで3回以上の分割払いやリボルビング払いを利用すると、ほとんどの場合手数料が掛かります。
支払い回数や支払い額が増えると手数料も高額になるため、クレジットカード払いは一括で利用するのがお得です。
また、日本国内で発行されたクレジットカードを海外で利用する際にも手数料が掛かることがあるため、渡航の際は事前に確認するようにしてください。
【デメリット3】不正利用・詐欺のリスクがある
不正利用・詐欺のリスクがあることも、クレジットカード払いのデメリットのひとつです。
2023年には、クレジットカードの番号が盗まれ、悪意を持った他人がそのクレジットカード番号で決済することによって起こった被害の総額が500億円を超えました。
(※参考:一般社団法人日本クレジット協会)
クレジットカード番号を盗む手口として主に知られているのが、フィッシング詐欺やネットショッピング詐欺です。
以下の画像で示すように、悪意を持って作成されたサイトに個人情報やクレジットカード情報を入力してしまうことで、情報が盗まれ、クレジットカードを勝手に利用されてしまいます。
フィッシング詐欺やネットショッピング詐欺の対策は、『4.5.5 偽サイトに注意する』の章で詳しく解説していますので、お悩みの方はこちらをご参照ください。
【デメリット4】管理に手間が掛かる
持っているクレジットカードの数が増えるほど管理に手間が掛かることも、デメリットの1つです。
普段は使用していないクレジットカードでも、クレジットマスター攻撃によって不正利用される可能性があります。
所持している全てのクレジットカードの明細や請求額、引き落とし口座の残高などは、毎月こまめに確認しましょう。
【デメリット5】使えない店舗・サイトがある
クレジットカード払いのデメリットとして、使えない店舗やサイトがあることが挙げられます。
年々クレジットカードを利用できる場所は増えていますが、タッチ決済に対応していなかったり、特定の国際ブランドのカードが使用できなかったりする場合があります。
何かの不具合や制限によってクレジットカードを使用できない場合や災害時のために、緊急用の現金を持ち歩くことをおすすめします。
クレジットカードが安全に使える理由7つ
クレジットカードを安全に利用することができる主な7つの理由は、以下の通りです。
- 【理由1】ナンバーレスカードで覗き見を防止できる
- 【理由2】ICチップでスキミングを防止できる
- 【理由3】4桁の暗証番号でスピーディーかつ効果的な本人確認ができる
- 【理由4】利用明細が届くため不正利用に気付きやすい
- 【理由5】専用アプリから様々な手続きや確認ができ、偽サイトに引っ掛かりにくい
- 【理由6】紛失しても停止・再発行手続きがすぐにできる
- 【理由7】事業者のカード情報の非保持化が進んでおり、カード情報の漏洩防止に繋がっている
クレジットカード本体やその利用プロセスには、不正利用や情報漏洩を防ぐための技術が多く存在しています。
以下で、これらの技術やシステムを利用して、クレジットカードをより安全に使う方法をご紹介します。
【利用者必見】安全にクレジットカード払いをするための方法7選
ここでは、より安全にクレジットカード払いをするための方法7選をご紹介します。
その7つとは、以下の通りです。
- 他人にカード番号や決済画面を見られないようにする
- スキミング防止ケースなどを使う
- 暗証番号は手で隠しながら入力する
- こまめに利用明細を確認する
- 偽サイトに注意する
- 紛失した際の連絡先を予め確認しておく
- フリーWi-Fi利用時はカード情報を入力しない
これらに気を付けることで、クレジットカードの不正利用や詐欺に遭う可能性を少しでも減らすことができます。
以下でそれぞれの方法について詳しく解説します。
1. 他人にカード番号や決済画面を見られないようにする
より安全にクレジットカード払いをするために、クレジットカード本体やオンラインショッピングの決済画面を他人に見せない・見られないようにしましょう。
クレジットカード番号や名前を盗み見されることで、ECサイトなどでその情報を不正利用されてしまう可能性があります。
クレジットカード番号だけでなく、有効期限やセキュリティコードのような他の情報についても、取り扱いに注意してください。
2. スキミング防止ケースなどを使う
より安全にクレジットカード払いをするために、スキミング防止ケースや財布を使いましょう。
スキミングとは、差し込みやタッチで磁気ストライプ式クレジットカードの磁気部分の情報を抜き取りコピーし、偽のカードを作成する詐欺の手口です。
磁気ストライプ式からICチップ式のクレジットカードに変更するか、スキミングを防止するカードケースや財布を利用しましょう。
スキミングの詳細やその手口については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
3. 暗証番号は手で隠しながら入力する
クレジットカード払いを安全に行うために、暗証番号の入力時は片手で端末を隠すようにしましょう。
対面での決済時に4桁の暗証番号を入力するように求められることがありますが、この暗証番号が背後に並んでいる方や店員さんから見えないように配慮しましょう。
以下の画像のような端末を片手で隠さない決済は、周囲の方から暗証番号を入力している様子が見えてしまうため、暗証番号が流出するリスクがあります。
4. こまめに利用明細を確認する
クレジットカード払いを安全に行うために、こまめに利用明細を確認しましょう。
クレジットカードの不正利用が起きた場合、ほとんどのクレジットカード会社はその補償を60日以内と定めており、これを過ぎると補償の対象外となります。
不正利用にいち早く気付くためにも、普段使いする・しないに関わらず、所持しているクレジットカードは普段から利用明細を確認しましょう。
5. 偽サイトに注意する
インターネット上でクレジットカード払いをする際にはフィッシング詐欺やネットショッピング詐欺に注意し、偽サイトにクレジットカード情報を入力しないようにしましょう。
フィッシング詐欺:既存の企業や団体になりすましてメールやSMSを送りつけ、URLから偽のサイトに誘導させてクレジットカード情報やアカウント情報を盗み出す詐欺のこと。
ネットショッピング詐欺:正規のサイトを真似て作られた偽サイトから商品を購入させ、個人情報やクレジットカード情報を盗み出す詐欺のこと。
フィッシング詐欺の仕組みは、以下の図をご覧ください。
フィッシング詐欺の対策として、まず不審なメールのURLは開かないことが重要です。
また、以下の項目に当てはまるサイトは偽サイトの可能性があり、ネットショッピング詐欺の疑いがありますので、クレジットカード情報の入力は避けましょう。
- 日本語が不自然である
- URLが公式のアプリやSNSが示しているものと異なる
- 企業の住所や電話番号が明記されていない・架空のものである
- 過剰な割引やセールを行っている
フィッシング詐欺とネットショッピング詐欺への対策や詐欺の実例については以下の記事でそれぞれ詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
6. 紛失した際の連絡先を予め確認しておく
クレジットカードを紛失した際に速やかに停止手続きが行えるように、クレジットカード会社の窓口を予め確認しておきましょう。
クレジットカードを紛失した際は、以下の2つのことを速やかに行ってください。
- クレジットカード会社の紛失窓口へ連絡し、停止手続き・再発行手続きを行う
- 遺失届を警察へ提出する
スマホとクレジットカードをどちらも紛失した際のために、Webサイト上の窓口と電話での窓口の両方を把握しておき、電話番号は紙のメモに残しておくとより良いです。
以下の記事では、クレジットカードのみに限らず、財布を紛失した場合に取るべき行動やカード類紛失のリスクについて詳しく解説していますので、お困りの方は併せてお読みください。
7. フリーWi-Fi利用時はカード情報を入力しない
カフェや商業施設などでフリーWi-Fiを利用している最中は、クレジットカード情報の入力は避けましょう。
フリーWi-Fiの中には、通信が暗号化されていなかったり、悪意を持った人が提供していたりするものがあります。
そのようなフリーWi-Fiの利用中にクレジットカード情報を入力すると、他の人にその通信を盗み見され、クレジットカード情報が盗まれるおそれがあります。
以下の記事でフリーWi-Fiの危険性について詳しく解説しているため、よくフリーWi-Fiを利用する方は併せてお読みください。
【学生にもおすすめ】安全に使えるクレジットカードの特徴7選
ここでは、どのような特徴を持ったクレジットカードがより安全に利用できるのかをご紹介します。
ご紹介する特徴は、以下の7つです。
- ナンバーレスカードである
- 使いすぎ防止機能がある
- 利用通知が都度届く
- タッチ決済ができる
- 補償が充実している
- 本人認証サービス(3Dセキュア2.0)が装備されている
- 万が一不正利用されたときの対応が早い
以下でそれぞれの特徴について詳しく解説しますので、新しいクレジットカードの作成を検討している方はぜひ参考にしてください。
1. ナンバーレスカードである
ナンバーレスタイプのクレジットカードであると、より安心してクレジットカードを利用することができます。
なぜなら、ナンバーレスカードはその券面にクレジットカード情報が刻印されていないため、券面から番号を盗み見される心配がありません。
しかし現在では、タッチ決済のように暗証番号の入力を求められないクレジットカード払いもあるため、紛失・盗難には十分注意する必要があります。
2. 使いすぎ防止機能がある
クレジットカードの中には、ユーザーが事前に定めた金額に利用金額が達すると通知してくれる機能を搭載しているところがあります。
このような機能は使いすぎを防止するだけでなく、不正利用にいち早く気付くこともでき、より安心してクレジットカード払いを利用することができます。
また、利用金額をスマホのウィジェットとして常に確認できるような機能もあると、より安心です。
3. 利用通知が都度届く
クレジットカードを利用する度にメールやアプリの通知が届くと、より安心してクレジットカード払いを利用することができます。
通知によって、心あたりのないクレジットカード払いの利用にいち早く付くことができます。
利用から数日後に届く詳細な通知とは別に、以下の例のように、利用してすぐに届く利用速報も備えていると望ましいです。
4. タッチ決済ができる
タッチ決済ができることも、より安心して利用できるカードの特徴です。
一定の金額以下なら暗証番号が求められないため、入力を盗み見される心配がありません。
しかし、盗難に遭った場合にも同様にクレジットカードを利用されてしまうおそれがあるため、紛失・盗難には十分注意しましょう。
5. 補償が充実している
盗難保険やショッピングガード保険などの補償や保険が充実しているクレジットカードも、より安心して利用することができます。
これらの補償や保険には、クレジットカードを作成すると自動で利用できる「自動付帯保険」と、クレジットカード会社が定めた条件を満たした場合に利用できる「利用付帯保険」があります。
作成した・作成したいクレジットカードにどのような補償や保険が付帯しているのか、ぜひ確認をしてみてください。
6. 本人認証サービス(3Dセキュア2.0)が装備されている
本人認証サービス(3Dセキュア2.0)に対応しているクレジットカードも、より安心して利用することができます。
本人認証サービス(3Dセキュア)とは、以下の画像でまとめてあるように、インターネット上でクレジットカード決済を安全におこなうために、不正利用の可能性があると判断した場合のみ本人確認を行うサービスです。
もし、3Dセキュア2.0により不正利用の可能性があると判断された場合は、本人確認に次のいずれかの認証が必要となります。
- 生体認証(指紋認証、顔認証など)
- ワンタイムパスワード
- QRコードなどによる認証
このように、不正利用が疑われる決済のみに厳格な本人確認を求めるため、効果的にクレジットカード不正利用のリスクを減らすことができます。
本人認証サービス(3Dセキュア2.0)については、以下の記事でより詳しく解説していますので、ご興味のある方は併せてお読みください。
7. 万が一不正利用された際の対応が早い
万が一クレジットカードが不正利用された際の対応が丁寧で迅速なクレジットカード会社を選べば、より安心してクレジットカードを利用することができます。
口コミサイトやSNSを見ると、他のユーザーが不正利用の被害に遭った際のカード会社の対応を確認できます。
クレジットカードを作成する前に一度、直近のユーザーがどのような口コミを投稿しているかを確認するとよいでしょう。
クレジットカードの代わりに使える支払い方法は?
最後に、クレジットカード払いの代わりに利用することができる支払い方法についてご紹介します。
クレジットカード払いの代わりになる支払い方法とそのメリット・デメリットについて、以下の表と画像にまとめました。
支払い方法 | 詳細 |
---|---|
デビットカード | 銀行口座から都度引き落としされ、残高以上のお金を使用することがない |
交通系IC | 現金やクレジットカードからチャージして使用するプリペイド(前払い)式 |
QRコード決済 | 現金・クレジットカードの他にも様々な方法でチャージできるプリペイド式 |
PayPal銀行口座振替 | インターネット上の取引限定だが、様々な国・通貨に対応しており海外通販での利用に最適 |
デビットカード、交通系IC、QRコード決済は国内、PayPal銀行口座振替は海外通販での利用に特に向いているため、クレジットカード払いに不安がある方はこれらの支払い方法の導入をご検討ください。
まとめ
クレジットカード払いは多くの店舗で利用することができて便利な反面、複数のデメリットも抱えています。
そのデメリットには、
- お金を使いすぎてしまう
- 手数料が掛かることがある
- 不正利用・詐欺のリスクがある
- 管理に手間が掛かる
- 使えない店舗・サイトがある
などがあります。
特に不正利用や詐欺については、年々その被害額は増加しており、ユーザー自身が注意してクレジットカードを利用する必要があります。
例えば、以下の点に注意してクレジットカードを利用することで、不正利用や詐欺のリスクを低減することができます。
- 他人にカード番号や決済画面を見られないようにする
- 暗証番号は手で隠しながら入力する
- こまめに利用明細を確認する
- 偽サイトに注意する
- フリーWi-Fi利用時はカード情報を入力しない
他にも、クレジットカードの選び方を工夫することで不正利用や詐欺のリスクを低減することができます。
また、より安全に利用することができるクレジットカードの特徴には、
- ナンバーレスカードである
- 利用通知が都度届く
- 本人認証サービス(3Dセキュア2.0)が装備されている
- 万が一不正利用されたときの対応が早い
などがあります。
クレジットカード払いを利用する際にはそのデメリットを理解し、対策をした上で利用するようにしましょう。
なお、EC事業者様においては、ユーザーのクレジットカードが不正利用されることを防ぐための対策をしておく必要があります。
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