不正検知・ノウハウ

EC受注の拡大と安全性に関する講演レポート「かっこ株式会社」

売上拡大に繋がるECサイトの構築手法や在庫管理のノウハウについて、2020年12月18日にEC事業者を対象に共催ウェビナーを開催しました。

※ウェビナー概要はこちら【EC受注の拡大と安全性に関して~受注増加への対応やバックヤード業務のヒント~

当サイトを運営するかっこ株式会社は、「ECサイトにおける不正注文の実態と対策方法」についてご紹介しました。

このページでは、その内容について振り返ります。

ECの売上拡大に潜む不正注文について

ECサイトの構築を行い「在庫管理は完璧!」「売上が順調!」と思っていても、その中に潜む不正があります。

ECの注文では、一見すると通常の注文に見えても、実は購入者情報を巧妙に偽装した不正注文の可能性があります

このような不正注文の被害が多発すると、せっかく拡大した売上が無駄になることもあるので注意が必要です。

ECの最新不正傾向と実態について

かっこ株式会社では、2012年からEC業界の不正検知に特化しており、国内20,000サイト以上で不正注文検知サービスを提供しています。

そのデータを元に、不正被害についての分析したところ、最新の不正傾向と実態が以下の図のようになっていることが分かりました。

下図は、ECのカテゴリーの中で、不正被害件数が多い順にランキングしたものです。

ECの最新不正傾向と実態

このように、近年最も多いのは「健康食品」で、2019年から2020年にかけて【被害件数112%増加・被害金額120%増加】という結果になりました。

健康食品で起こる不正被害は、サンプル・初回限定品の不正取得被害が多く起こっています。

健康食品が狙われやすい理由

以前までは、不正に入手した商品の現金化が難しく、換金性の高い商材として電化製品やホビー等の商材が狙われていましたが、最近では不正注文で入手した商品をフリマサイトやオークションサイトなどに出品する事で、商品の現金化が容易になり、豊富な転売先ルートが確立されてしまいました。

このフリマサイトやオークションサイトの普及により、健康食品は不正注文の被害に遭いやすくなってしまいました。

サンプル品や初回限定割引の商品でキャンペーンをしていても、なかなか定期購入やリピートにつながらない場合は、同一人物が何度も購入し、フリマサイトなどに大量に転売している可能性があります。

このタイプの不正者は、たくさんのアカウントを作成するなどをして、複数人物になりすまし、サンプル品や初回限定品の商品を大量に購入します。

商品が発送され受け取ると、それらの商品をフリマサイトなどで、転売元よりも価格を低く設定するなどして転売するため、サンプル品や初回限定品で売れた商品はリピートされなくなります。

最近はアパレルも狙われ始めている

2019年から2020年にかけて、最も被害件数が増えたのは「アパレル」です。

アパレルは、2019年と比べると2020年は【被害件数292%増加・被害金額330%増加】という結果になりました。

被害の拡大には複数の原因がありますが、主に以下のようなことが大きく影響しています。

  • クレジットカード情報の漏洩
  • クレジットカード情報の売買
  • 容易にできるクレジットカード決済
  • ECでのキャンペーンの増加

アパレル商材は、ブランド品や人気デザイナーとのコラボ商品、生産数が限られている商品が特に狙われやすいです。

また、アパレル商材では主に「チャージバック」の被害が多いです。

チャージバックが起こると、売上の取り消し・商品の損失につながります。

チャージバックとは

チャージバックとは、チャージバックとはクレジットカードの不正利用から消費者を守る仕組みのことで、不正に使われたクレジットカードの支払いを取り消すことができます。

EC上でクレジットカード決済での注文が入り、カード与信の通過後に商品を出荷した場合であっても、その後にカード会社から売上金額が入金されないというケースがあります。

理由は、不正者によるクレジットカードの不正利用の可能性があるためです。

不正利用が判明すると、支払取り消し、返金要求、商品が返ってこないなどが発生します。

チャージバックとは

EC側からすると商品も取られ、支払いもされないという2重の被害があり対策が必要になります。

不正が増える原因

上記でお伝えした不正に加えて、健康食品やアパレル商材のように不正が増える原因は以下の通りです。

  • 転売先が豊富になり、容易な商品の現金化
  • 24時間365日、狙われるタイミングが分からない
  • 不正手口の巧妙化
  • 荷受け代行バイトの利用
  • 動画サイトや副業おすすめ動画で転売の方法が教えられている

これらの不正行為は、普通の消費者を装った「なりすまし」によるものです。

ECでの不正被害を防ぐには、人的な対応をしようとすると多くのリソースや時間が割かれます。

ですから、不正を防ぎたいEC事業者は、不正検知サービスを導入して効率的に不正被害を防ぎましょう。

不正検知サービスの紹介

かっこ株式会社の「O-PLUX」という不正検知サービスは、注文情報を多面的に解析し、怪しい傾向がないかをチェックをしています。

  • 名寄せ
  • デバイス情報
  • 行動分析
  • 配送先情報
  • 共有ネガティブ

これらの要素から、注文をOK/NGなどのように判定し、不正注文かどうかを出品者へお知らせします。

O-PLUX」では、この判定理由について「なぜNGなのか?」の判定理由までお知らせしています。

またECで起こる、様々な不正注文対策として利用可能で、以下のような不正にお困りのEC事業者様におすすめです。

まとめ

ECの不正は年々増加しており、その手口も巧妙化してきています。

O-PLUX」を導入することで、以下のようなメリットがあります。

  • 人の作業を自動化し、出荷前に不正注文の可能性がないかを複数要素を組み合わせてリアルタイムに解析
  • 人のスキルや注文量、時間帯に左右されず検知が可能
  • 最新の不正手口に対応し、リアルタイムで不正情報を共有

一部の不正者の為に、通常の消費者の注文を疑い、1件1件目視でチェックをしていたり、慎重な判断を求められると精神的にも疲れてしまいます。

そのような負担は、「O-PLUX」に任せましょう。

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