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【購入者から見る後払い決済】利用手順やメリット・デメリット、未払い時の対応は?

商品やサービスの確認後に決済を行う「後払い」。

ECサイトなどの非対面決済において、購入者が手軽に利用できるので認知度も上がってきている支払い方法です。

この記事では後払い決済の手順や支払い方法、購入者にとってのメリット・デメリットをご紹介します。

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後払い決済とは商品やサービスを確認後に支払いを行う仕組み

「後払い決済」とは商品やサービスを確認後に支払いを行う決済方法です。

商品やサービスを確認した後に決済を行えるため、購入者にとっては非常に安心感のある方法と言えます。

総務省が行った調査によるとECでよく利用する決済方法は、以下の通りです。

  • クレジットカード払い・・・69.5%
  • コンビニ払い・・・・・・・38.7%
  • 代金引換・・・・・・・・・35.5%

(複数回答)

参考:総務省|平成30年版 情報通信白書

このデータにあるコンビニ払いは、支払のタイミングでいうと後払いと前払い両方が含まれていると考えられます。

また、クレジットカード払いや、ここには記載していないキャリア決済なども後払いの一種ですが、この記事では、商品などの到着・確認後に金融機関やコンビニなどで代金を支払うものを対象に述べていきます。

後払い決済の手順や支払い方法の種類

後払いを利用する場合、購入者は氏名や住所などの個人情報を入力し、事業者(EC事業者もしくは後払い決済会社)が与信審査を行います。

この与信審査はクレジットカードの与信審査とは異なるもので、比較的通過しやすいと言えます。

支払い方法としては

  • コンビニ払い
  • 銀行口座振り込み
  • 郵便局払い

などを用意しているのが一般的です。

2種類の後払い−自社管理・債権譲渡−

後払い決済にはEC・通販事業者が自社で管理を行うものと、後払い決済会社に債権を譲渡するもの(債権譲渡型後払い)とがあります。

債権譲渡型後払いとは、商品代金を後払い決済会社が立て替えてEC事業者に支払い、購入者には後払い決済会社が請求する仕組みです。

債権譲渡型後払いを利用すると、EC事業者は手数料を負担する代わりに与信や請求書発行、督促等の業務を大幅に軽減できます。

一方で、クレジット決済と比べて手数料が高額であることや、支払いという大事な情報がEC事業者自身ではわからなくなる点は多くのEC事業者が気にするところです。

自社管理であっても債権譲渡であっても、大きな手続きの差は無く、購入者としてはそこまで影響ありません。

ですが、後払い決済会社では利用できる金額に制限を設けており(与信枠)、他のECサイトなどを含めた合計利用金額によっては与信枠超過を理由に購入できない場合があります。

補足:ファッション通販サイトZOZOTOWNの「ツケ払い」は債権譲渡型の後払い

補足ですが、後払いの例としてファッション通販サイトZOZOTOWNの「ツケ払い」を挙げます。

こちらはGMOペイメントサービスがZOZOTOWNに提供する後払いサービスで、支払いは商品購入から2ヶ月以内。最大5万円まで利用可能です。

手数料は300円かかりますが、購入者としては仮に支払いが辛いタイミングでも購入ができます。取引完了後には「GMO後払い」のはがきが届くため、期日までにコンビニや銀行振込などで対応します。

このツケ払いは債権譲渡型の後払いです。

そのため、仮に支払いの滞納などをしてしまった場合は、ZOZOTOWNのツケ払いを含むGMOの後払いサービス全般が利用できなくなります。

後払い決済で購入者が得られる3つのメリット

ここで後払い決済で購入者が得られる3つのメリットを

  1. 払込票や請求書などを使って支払うため、ネット犯罪の心配がない(web上にクレジットカード情報の入力をする必要なし)
  2. 商品を確認してから支払いができるため安心感がある
  3. 好きなタイミングで支払いができる(事前にお金を用意する必要なし)

といった順番でご紹介します。

1.払込票や請求書などを使って支払うため、ネット犯罪の心配がない(web上にクレジットカード情報の入力をする必要なし)

1つ目は払込票や請求書などを使って支払うため、ネット犯罪の心配がないという点です。

ECサイトなどでクレジットカードを利用した非対面決済を行う場合、Web上で決済に必要なカード情報を入力する必要があります。

このカード情報が何らかの形で漏洩してしまった場合、不正利用のリスクが高まります。

その点、後払い決済の場合は払込票や請求書などを利用するため決済に必要な情報を入力することもありません。

2.商品を確認してから支払いができるため安心感がある

2つ目は商品を確認してから支払いができるため安心感があるという点です。

後払いの場合は商品が届いてから支払いをすればいいため、安心して取引ができます。非対面決済に不安をもつ購入者も利用しやすいですね。

3.好きなタイミングで支払いができる(事前にお金を用意する必要なし)

3つ目は支払期限までの好きなタイミングで支払いができるという点です。

後払いの場合は、代金引換のように事前にお金を用意する必要はありません。

後払い決済で考えられるデメリットは支払い期限を過ぎた場合の影響

後払い決済で考えられるデメリットは、支払い期限を過ぎた場合の影響です。

EC事業者もしくは後払い決済会社から連絡が来ます。

この連絡で未払いに気付いて早急に支払いを済ませた場合は、繰り返し同じことがなければ、たいていの場合問題ありません。

しかし、その後も未払いのままでいた場合は、法的な措置をとられることもあります。

少額訴訟を起こされたり、刑事事件(詐欺罪)として被害届を出されたりする可能性もゼロとは言えません。

便利な後払い決済。利用する際は支払い期限に注意

今回は後払い決済に関する情報をまとめました。

購入者が後払いによって得られるメリットは以下の3つです。

  1. 払込票や請求書などを使って支払うため、ネット犯罪の心配がない(web上にクレジットカード情報の入力をする必要なし)
  2. 商品を確認してから支払いができるため安心感がある
  3. 好きなタイミングで支払いができる(事前にお金を用意する必要なし)

ご自身の状況に合わせてぜひご利用ください。

事業者が後払いを導入する際は注意を

購入者にとってメリットの多い後払いですが、事業者としては導入する際に検討すべきことがあります。

  • 自社管理と債権譲渡のどちらを選ぶのか
  • 未払いへの対応はどうするのか

このような懸念点が挙げられるのです。

また、後払いは誰でも手軽に使える決済手段であるからこそ、不正にも利用されやすい面があります。

例えば、1家族1点限定のお試し商品を用意していたとします。それを狙って偽名などを用いて複数購入。後払いを利用し、発覚するの遅らせる手口などもあるのです。

そのため、後払い導入時には不正利用への対策も同時に検討したいところです。

このような事業者に向けた内容はこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。

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