ニュース・業界動向

約1億円の利益を出した容疑者を摘発|カード情報を不正利用し高額電化製品を購入・換金

他者のクレジットカード情報を不正利用したとして、私電磁的記録不正作出・同供用罪や窃盗罪で起訴されていた三重県四日市市の容疑者男性2名を含めた8人が、11月13日に摘発され捜査が終結しました。

8人はいずれも容疑を認めているそうです。

当事件の概要

当事件は、インターネットの掲示板などで得た他者のクレジットカード情報を使い、通販サイトでスマートフォンや高額の電化製品を購入。中古品買取店で換金するといった内容でした。

利益は2016年10月~2019年1月までの間で約1億円にも及んだとみられています。

容疑者2人はフリーマーケットアプリなどのアカウントに不正アクセスして商品を購入するグループの一員とみられ、その被害を受けたアカウントは1000件超とされています。

捜査が開始されたのは2017年9月頃。この頃から千葉県内で同様の被害相談が相次ぎ、2019年1月に千葉・三重両県警は窃盗と私電磁的記録不正作出・同供用容疑で上記の男性2名を逮捕していました。

捜査の難航も考えられるオンライン上の不正利用

オンライン上の不正利用の中には形跡が残りにくく、捜査が難航してしまう事例もあります。

このように後々になって解決するケースもありますが、消費者の方々は、

  • クレジットカード情報の流出を防ぐために怪しいネット通販から買い物をしない
  • 万一の被害発生時にもすぐ気付けるよう毎月のクレジットカードの請求書を確認する

といった身近なことから心がけましょう。

EC事業者は情報を漏洩しない運営と決済前の不正検知を

当事件からEC事業者として意識したいのは

  • 顧客の情報を漏洩してしまうとこのような不正に利用されてしまうことがある
  • 正しいクレジットカード情報での決済でも第三者がなりすましている可能性がある

という2点です。

まず日頃から不正アクセス対策を行い、顧客の情報を守る運営を行いましょう。

具体的な対策としては、ソフトウェアの更新や2段階認証・2要素認証の設定、不正検知システムの導入が挙げられます。

そして、正しいクレジットカード情報での取引でも第三者がなりすましている可能性があるため、決済情報以外から不正を検知する仕組みの導入も理想的です。

具体的な方法としておすすめしたいのは「不正検知システムの導入」です。

不正検知システムは各サービス毎に詳細が異なるのですが、例えば決済者の挙動から不正を検知できるようなシステムであれば、取引完了前に対処できます。

当サイトを運営するかっこ株式会社の不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」なら、不正な購入を注文時に検知し、発送前に商品提供をストップできます。

クレジット・後払い・代引きなど各種決済にも対応しているので、様々なECサイトで導入できるのもポイントです。

  • まだ具体的な不正対策を行っていない
  • 現状では不十分だと考えている

という方は、こちらのリンクから詳細をご確認ください。

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