「不正検知システムとは?」
「不正検知システムを導入するメリットは?」
など、不正検知システムについて疑問を抱いているEC事業者はいませんか?
不正検知システムとは、不正な取引を事前に検知するセキュリティ技術のことです。
近年ECサイトでの不正注文が目立つ中、不正検知システムは最も注目されている不正注文対策の一つです。
この記事では、
- 不正検知システムとは
- 不正検知システムを導入する4つのメリット
- 不正検知システム導入でチェックできる5つの項目
などを解説していきます。
不正注文や悪質な転売など様々な不正行為に悩んでいるEC事業者の解決策を導き出せる内容になっているので、最後まで読んでみてください。
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目次
不正検知システムとは
不正検知システムとは、不正な取引を事前に検知するセキュリティ技術のことです。
ECサイトでの不正注文は後を絶たず、特にクレジットカードの不正利用は年々被害が増えています。
そこで国も注目しているのが、不正行為に対して重層的な対策が行える「不正検知システム」です。
不正検知システムの仕組み
不正検知システムの仕組みを分かりやすく説明するために、当サイトを運営するかっこ株式会社が開発している不正注文検知システム「O-PLUX」の運用フローをご覧ください。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
不正検知システムは、注文データを連携してネガディブデータなどを基に瞬時に不正注文かどうかを判断しています。
よって、クレジットカードの不正利用によるチャージバックや貸倒れ、悪質な転売などを未然に防ぐことができるのです。
今回運用フローの例として紹介した、不正注文検知システム「O-PLUX」については、「6. 不正検知システムなら「O-PLUX」や「不正チェッカー」がおすすめ」で詳しく紹介しています。
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なぜ不正検知システムが必要なの?
不正検知システムが必要な理由は、先程もお伝えしたようにクレジットカードの不正利用が年々増加傾向にあるからです。
以下のグラフは、クレジットカードの不正利用被害額の推移です。
クレジットカード不正利用被害額は年々増え続けていて、2022年の被害額は411.7億円でしたが、2023年は1月~9月の時点ですでに376.3億円となっています。
※参考:日本クレジット協会
これだけの被害額が出ているということは、相当な数の不正注文が毎日のように発生しているというです。
また、クレジットカードの不正利用だけではなく、
- 不正転売
- 後払い未払い
- 悪質な受け取り拒否
などの不正行為もEC事業者を悩ませている不正行為で、これらの被害も増え続けています。
この事実から、様々な不正行為に対応できる不正検知システムを導入して早急に対策を行わなければいけないことが分かるでしょう。
なぜクレジットカード不正利用被害が増えてきているのか?
手法、実態、背景を株式会社かっこ O-PLUX事業部 事業部長 小野瀬が動画で解説
国も不正検知システム導入などの重層的な対策を求めている
クレジットカードの不正利用が急増しているということで、国も不正検知システム導入などの重層的な対策を求めています。
クレジットカード・セキュリティガイドラインにより、不正対策として2025年3月末までに全ての加盟店に3Dセキュアの導入が求められますが、3Dセキュアだけでは不正対策は万全とは言えません。
なぜならば、3Dセキュアを不正者が突破してしまうケースが実際に発生しているからです。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
国が求めている重層的な対策を行うためには、3Dセキュアを導入している加盟店は3Dセキュアと不正検知システムを併用するべきです。
3Dセキュアと不正検知システムを併用するべき理由については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
\大手事業者の3Dセキュアと不正検知システムの併用事例あり/ ※2022年10月より3Dセキュア2.0に移行となり、3Dセキュア1.0は提供が終了となります。
3Dセキュア2.0についてはこちらをご参照ください。
不正検知システムを導入する4つのメリット
不正対策には不正検知システムの導入が重要であることをお伝えしてきましたが、導入するメリットも知っておくといいでしょう。
不正検知システムを導入するメリットは4つあります。
- 不正注文を未然に防ぐことができる
- チャージバックのリスクを軽減できる
- カゴ落ちリスクを減らせる
- 業務コストの削減・業務効率化が上がる
それぞれ詳しく解説していきます。
【メリット1】不正注文を未然に防ぐことができる
メリットの1つ目は、不正注文を未然に防ぐことができるということです。
不正検知システムがどのように不正注文を防いでいるのかは、以下の不正注文検知システム「O-PLUX」の例をご覧ください。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
O-PLUXの場合では、「名寄せ処理」「デバイス情報」「外部DB連携」「行動分析」「共有ネガティブ」など複数の要素でリアルタイムに分析しているので、不正注文を高精度に検知し未然に防いでいます。
このようにO-PLUXは国内最強の高精度な検知を行っていますが、全ての不正検知システムがこのような機能を果たしているわけではありません。
【メリット2】チャージバックのリスクを軽減できる
メリットの2つ目は、チャージバックのリスクを軽減できることです。
チャージバックとは、クレジットカード所有者が不正利用などの理由により利用代金の支払いに同意しない場合に、カード会社がその代金の売上を取消しすることです。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
チャージバックが発生すると、カード不正利用分の代金はEC事業者が負担しなければいけません。
つまり、EC事業者はカード不正利用分の代金と商品のどちらも戻ってこないということです。
この事実を知らないEC事業者は意外に多く、チャージバック対策を行っていないために被害に遭った時の損失の大きさに頭を悩ませることになるのです。
つまり、クレジットカードの不正利用を未然に防ぐ不正検知システムの導入は、チャージバック対策として最も有効だと言えるでしょう。
【メリット3】カゴ落ちリスクを減らせる
メリットの3つ目は、不正検知システムは購入完了までのステップが増えないので、カゴ落ちリスクを抑えながら不正対策が行えます。
例えば、3Dセキュアのように購入者にパスワードの入力を求める対策の場合、それを手間に感じ途中で購入を止めてしまう(カゴ落ち)可能性があるでしょう。
対して不正検知システムの多くは、購入者の注文フローに変化はありません。
よって、購入者に追加の行動を求めることがないので、カゴ落ちリスクを抑えながら不正利用のリスクも軽減できるのです。
【メリット4】業務コストの削減・業務効率化が上がる
メリットの4つ目は、不正検知システム導入で業務コストの削減・業務効率化が上がるということです。
注文の全てを目視・手作業でチェックするのは、業務効率が悪く人件費もかかる上、高精度に不正を見つけ出すことは難しいと言えるでしょう。
一方で、不正検知システムは担当者の有無に関わらず不正を検知できるため、
- 年末年始など人員の確保が難しい期間
- 繁忙期などの取引量が増加する期間
でも精度を下げることなく対応できます。
なお、不正検知システム導入以外の業務効率化についてのお役立ち資料は以下のボタンからダウンロードできますので、ぜひ参考にしてください。
不正検知システム導入でチェックできる5つの項目
ここからは、不正検知システムを導入することでチェックできる5つの項目について紹介します。
不正検知システムを導入すれば、これら全てを瞬時に分析することができます。
- 端末情報
- 配送先情報
- 名前や住所表記の揺れ
- IPアドレス
- 購入頻度や買い物の傾向
その他、不正利用に使われた配送先情報との照合や、電話回線が使われているかの疎通確認ができるサービスもあります。
またEC事業者の中には、「自社独自のルールを設定して自社に最適な不正注文対策を行いたい!」との意見も多いです。
自社独自のルールを設定して不正対策を行えるのは、不正注文検知システム「O-PLUX」です。
万全な対策を行ってリスクを減らしていきたいとお考えのEC事業者は、「O-PLUX」などの不正検知システムの導入を検討していきましょう。
不正注文検知システム「O-PLUX」については、「6. 不正検知システムなら「O-PLUX」や「不正チェッカー」がおすすめ」で詳しく紹介しています。
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目視チェックでは手間がかかる上見落としも多い
不正検知システムでチェックする項目を、目視チェックで行うのは手間がかかる上見落としも多くなるでしょう。
特に繁忙期などで人手が足りない時は、巧妙に行われている不正に気付くのは難しいです。
不正検知システムは人手を使わずに不正注文を検知できるので、目視チェックをしても不正注文が減らないと悩んでいるEC事業者は導入を検討してみましょう。
不正検知システムが不正注文と判断する時の流れ
不正検知システムが不正注文と判断する一連の流れは、以下の通りです。
①注文情報を抽出する
②不正検知システムとEC事業者が注文データを連携する
③不正検知システムが一括審査を行う
④OK(不正注文ではない)→出荷 NG(不正注文の可能性が高い)→注文をキャンセル
⑤不正注文ではなく出荷できた場合→ホワイト登録 不正注文の可能性が高く注文をキャンセルした場合→ネガティブ登録
⑥不正検知システムのホワイト登録・ネガティブ登録が増えていき不正検知精度が上がる
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
不正検知システムの中には、不正注文を発見したら一時的にクレジットカード利用を停止して、カード所有者に連絡して本人確認を行うものもあります。
その場合、本人確認ができたらセキュリティが解除され、再びカードが利用できるようになります。
不正検知システム検討の際は費用対効果を考慮しよう
不正検知システムを利用する際、一般的には以下の料金が必要となります。
- 初期費用
- 月額料金
- 審査料金(審査件数あたりの費用)
不正注文による実際の被害額と比較するのはもちろんですが、不正があまりなくとも、社内での業務を洗い出して費用対効果を検討しましょう。
つまり、不正検知システム導入による新たな費用発生があっても、不正検知精度向上や属人的な業務をシステムに置き換えるメリットと比較してみるのがいいでしょう。
不正検知システムなら「O-PLUX」や「不正チェッカー」がおすすめ
不正検知システムを導入するなら、「O-PLUX」や「不正チェッカー」がおすすめです。
なぜならば、「O-PLUX」や「不正チェッカー」は、国内最強の高精度な検知を強みとしているからです。
不正注文検知システムの「O-PLUX」や「不正チェッカー」については、以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
O-PLUX
数ある不正検知システムの中でも「O-PLUX」をおすすめする理由は、O-PLUXの機能や特徴を見ていただければ分かります。
まずは、O-PLUXの機能から紹介します。
O-PLUXがここまで高精度な検知が可能なのは、累計110,000サイト以上のネガティブデータを共有しており、他にも複数の要素でリアルタイムに解析しているからです。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
また、O-PLUXの強みはこれだけではなく、あらゆる不正注文に対して「O-PLUX」1つで全て対策することができます。
O-PLUXが対策可能な不正行為は以下の図で紹介していますが、他にも新たな不正行為が日々生み出されている中で最新の不正にも対応できるようになっています。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
またEC事業者それぞれで不正傾向は違いますし、「自社独自の審査ルールを追加したい!」という意見も多いです。
O-PLUXはそのような意見にも耳を傾け、個別ルールを設定できるなどの柔軟性も持ち合わせています。
O-PLUXに興味がある企業様や、もっとO-PLUXについて知りたい方はお気軽にお問合せください。
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不正チェッカー
不正チェッカーは、業界最安値で「チャージバック」「転売」「クレジットマスター」対策ができる不正注文検知システムです。
「チャージバックや転売、クレジットマスターに特化した不正対策を行いたい」
「コストを抑えて不正対策を行いたい」
と考えているEC事業者には特におすすめです。
機能については、先程紹介させていただいた「O-PLUX」と同様で、複数の要素でリアルタイムに解析しているので、高精度な検知が可能です。
※参考:かっこ株式会社|不正チェッカー
最近では不正チェッカーを導入する企業も増えており、導入いただいた企業様の多くが効果を実感していただいています。
不正チェッカーを導入している事例については、こちらからご覧ください。
また、不正チェッカーに興味がある企業様や、もっと不正チェッカーについて知りたい方はお気軽にお問合せください。
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不正注文検知システム「O-PLUX」を導入している事例3つ
ここでは、不正注文検知システム「O-PLUX」を導入している事例を3つ見ていきます。
- クレカ不正対策|株式会社アイモバイル様
- チャージバック対策|青山商事株式会社様
- 転売対策|株式会社アルマード様
導入に至った背景や導入効果については、それぞれ以下で紹介していきます。
【事例1】クレカ不正対策|株式会社アイモバイル様
株式会社アイモバイル様は、「“ひとの未来”に貢献する事業を創造し続ける」というビジョンのもと、インターネット広告事業、ふるさと納税事業、アプリ運営事業、グリーンエネルギー事業などを展開しています。
今回不正注文検知システム「O-PLUX」を導入したのは、運営しているふるさと納税支援サイト「ふるなび」です。
※引用:ふるなび
不正注文検知システム「O-PLUX」を導入した背景は、2021年頃から不正注文が目立ち始め、自治体様のチャージバック負担が増えていったことで何かしらの対策をしなければいけないと動き始めたことがきっかけです。
O-PLUXに決めた理由としては、加盟店間で共有できるネガティブ情報が豊富であることと、他のふるさと納税サイトでの利用実績もあることから精度の高さが期待できるからです。
また、審査対象を調整できる利便性の高さもO-PLUXに決めた理由の1つです。
O-PLUX導入後の効果については、自治体様からの不正対策への要望が減少していて、実際に利用自治体数も増えているので自治体様からもご評価いただけているということです。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX導入事例(株式会社アイモバイル様)
【事例2】チャージバック対策|青山商事株式会社様
青山商事株式会社様は、「洋服の青山」をはじめビジネスウェアを中核とした各種衣料品の企画・販売に関する事業を展開しています。
2022年4月より、同社オンラインストアで不正検知システム「O-PLUX」をご利用いただいています。
※引用:洋服の青山オンラインストア
不正注文検知システム「O-PLUX」導入前は、チャージバックになった注文の連絡先に電話をかけたり、住所をWebで調べたり、警察に連絡したりといろいろ手を尽くしていました。
他にも、配送先の住所をデータベースでチェックするサービスも試しましたが成果は実感できませんでした。
そこで、不正対策に関する情報を集めた中で「O-PLUX」はシステム間で直接連携せずともCSVファイルを管理画面からアップロードすることで審査できる点が大きな魅力と感じたため導入検討に至りました。
O-PLUX導入後の効果については、大きくチャージバックを削減でき、コスト効果としても成果が見えています。
運用工数が少なく、かつ自分達で最終ジャッジをするための材料を得られるため、「O-PLUX」は非常に優れたソリューションであると強く実感しています。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX導入事例(青山商事株式会社)
【事例3】転売対策|株式会社アルマード様
株式が社アルマード様は、最先端の卵殻膜研究を反映したオリジナルブランドの化粧品や健康食品の企画、開発、製造、販売事業を展開しています。
2019年8月より、同社ECサイトで不正注文システム「O-PLUX」をご利用いただいています。
不正注文検知システム「O-PLUX」を導入した背景は、初回限定・特別価格商品の不正購入による転売が発覚し、情報を目視チェックするも負担が日増しに大きくなったことがきっかけです。
O-PLUX導入後の効果については、導入前は出社から午前中いっぱい使って2名で対応していた作業の時間が、導入後は一気に1/3以下になりました。
「弊社の商品をとおしてその効果をひとりでも多くの女性に実感していただき、そして美しくあり続けていただきたい」
これを実現するためには、今後も「O-PLUX」の存在が欠かせないと期待を寄せてくれています。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX導入事例(株式会社アルマード様)
オークション・モール・CtoCサイトどこでいくらで転売?/
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まとめ
不正検知システムとは、不正な取引を事前に検知するセキュリティ技術のことです。
ECサイトでの不正注文が急増している中、不正検知システムの導入は国も求めている対策の1つです。
不正検知システムを導入することで得られるメリットは4つあります。
- 不正注文を未然に防ぐことができる
- チャージバックのリスクを軽減できる
- カゴ落ちリスクを減らせる
- 業務コストの削減・業務効率化が上がる
「不正検知システムの導入にはコストがかかってしまう…」
などと悩んでいるEC事業者は、社内での業務を洗い出して費用対効果を検討してみましょう。
もしチャージバックの負担が増えていくと、不正検知システムの導入以上のコストと人件費がかかり、最悪の場合は業務が上手く回らずにECサイト運営に大きな影響をもたらすことになるかもしれません。
日々不正行為が巧妙化していて悪質性を高めている今、不正検知システムは必要不可欠な対策方法だと言えます。
不正検知システム導入を検討していきたい企業様は、最新の不正の傾向と対策が分かる資料を以下からダウンロードできるので、ぜひご活用してください。