「旅館やホテルのキャンセル料はいつから、どれくらいかかるの?」
「キャンセル料が発生したらどうやって払えばいいの?」
など、旅館やホテルのキャンセル料について不安や疑問を抱いている方はいませんか?
旅館やホテルのキャンセル料は、一般的に宿泊日の数日前から発生し、日が近づくほど高くなる傾向があります。
ただし、キャンセル料については旅館やホテルなどの宿泊施設それぞれで異なります。
予約時にキャンセル規定を必ず確認するようにし、キャンセル料が発生してしまった場合は、迅速に支払いに応じるようにしましょう。
この記事では、
- 旅館やホテルのキャンセル料はいつから、どれくらいかかる?
- 旅館やホテルでのキャンセル料を支払う方法2つ
- キャンセル料の規定があってもかからないケース5つ
などを解説していきます。
宿泊キャンセル料についての知識を身に着け、何があっても正しい行動がとれるようにしておきましょう。
目次
旅館やホテルのキャンセル料はいつから・いくらかかる?
旅館やホテルのキャンセル料は、一般的に宿泊日の数日前から発生し、日が近づくほど高くなる傾向があります。
例えば、1週間前で宿泊料金の10%、3日前で30%、当日で50%から100%と設定している旅館やホテルが多いです。
ただし、キャンセル料については宿泊施設や時期により異なるため、予約時にキャンセル規定を確認することが大切です。
キャンセル規定の例
宿泊日からキャンセル料の出し方については、以下の例を参考にしてみてください。
※引用:じゃらん
主な旅館やホテルでキャンセル料が発生する3つのパターン
主に旅館やホテルでキャンセル料が発生するパターンは3つです。
- キャンセル料①旅館やホテルの形態
- キャンセル料➁宿泊料金
- キャンセル料③大型連休やイベント時期
以下でそれぞれ詳しく解説していきます。
キャンセル料①旅館やホテルの形態
旅館やホテルのキャンセル料は、施設の形態によって異なります。
伝統的な旅館や小規模な旅館では、手厚いサービス提供を売りにしていることが多いため、キャンセル料が高めに設定される傾向があります。
一方、ビジネスホテルなどは短期宿泊が多く、キャンセル料が発生しないなど柔軟な対応をしてくれる場合が多いです。
ホテルの中でもリゾートホテルやブティックホテルは、特別な体験を提供するため、キャンセル料が高めに設定されている傾向にあります。
ただし、伝統的な旅館でもキャンセル料がかからないこともあれば、ビジネスホテルでもキャンセル料が高めに設定されていることもありますので、予約時に必ずキャンセル規定を確認するようにしてください。
キャンセル料➁宿泊料金
旅館やホテルの宿泊料金は、キャンセル料に大きく影響します。
宿泊料金が高くなるほどキャンセルペナルティも高く、特に豪華プランは早期に高額なキャンセル料が発生しがちです。
キャンセル料③大型連休やイベント時期
大型連休やイベント時期には、旅館やホテルのキャンセル料が通常より早く、そして高く設定されることがあります。
例えば、通常は宿泊の3日前からキャンセル料が発生する旅館やホテルの場合でも、連休中は1週間前から発生するケースもあります。
キャンセル料の割合も、連休中は通常の30%から50%や100%に上がる場合もあります。
旅館やホテルでのキャンセル料を支払う方法2つ
旅館やホテルでのキャンセル料を支払う方法は2つです。
- 予約時に「現地決済」を選択している場合
- すでに宿泊料をオンライン決済している場合
それぞれのケースでキャンセル料の支払い方法は変わってくるので、確認してみてください。
1. 予約時に「現地決済」を選択している場合
予約時に「現地決済」を選んだ場合、旅館やホテル側から請求書が送られてくるので、指定された方法でキャンセル料を支払うのが一般的です。
オンライン上で送られてくる場合もあれば、振込先が書かれた文書が郵送されてくる場合もあります。
いずれの場合も、旅館やホテルから指定された方法で支払期日までにキャンセル料を支払うようにしましょう。
2. すでに宿泊料をオンライン決済している場合
事前決済額とキャンセル料に差額がある場合は、予約キャンセルの成立と同時に差額の追加決済または返金の処理が行われるのが一般的です。
決済・返金のタイミングは、事前決済を行ったカード会社により異なります。
ただし、旅館やホテルによっては請求書でやり取りすることもあるので、直接旅館やホテルに確認してみるようにしましょう。
キャンセル料をポイントやクーポンでは支払えない
キャンセル料の支払いは、ポイントやクーポンでは行えないことが一般的です。
これはキャンセル料が旅館やホテルにとって確実な収入源であるためで、現金ベースの支払いが契約条件に含まれることが多いからです。
予約時にキャンセルポリシーを確認し、必要な場合は適切な支払い手段を用意することが重要です。
旅館やホテルからキャンセル料の請求が来ない時の対処法
旅館やホテルからキャンセル料の請求が来ない時の対処法は4つあります。
- 予約サイトやホテルの予約システムでキャンセル規定を再度確認する
- 直接旅館やホテルに問い合わせ、キャンセル料が請求されない理由を確認する
- もし今回はキャンセル料はいらないと言われたら、感謝と謝罪を伝える
- キャンセル料が発生している場合は、支払い方法を確認し迅速に対応する
このように、請求が来ない理由を明確にし、トラブルを避けるためにも予約時にキャンセル規定をしっかり確認するようにしましょう。
キャンセル料を払うべき理由2つ
再三キャンセル料の支払いは迅速にとお伝えしておりますが、そもそもキャンセル料を払うべき主な理由を2つお伝えしておきます。
まず1つ目の理由として、予約した旅館やホテルの運営における公平性を保つためです。
旅館やホテルでは、部屋を確保するために他の予約を断ることもあり、キャンセルが発生すると収入の機会を失うことになります。
キャンセル料はその損失をある程度補うものであり、施設の安定した運営に寄与します。
2つ目の理由として、キャンセル料を支払うことは、消費者としての責任を果たす行動であるからです。
宿泊予約は契約の一種であり、その契約を履行しなかった場合には、一定のペナルティが生じるのが一般的です。
最悪の場合、法的措置を取られ、悪質だと判断された場合は逮捕される可能性もあるので注意してください。
「一休.com」からポイントを不正取得して逮捕された事例
ここでは、宿泊とキャンセルを繰り返してポイントを不正取得したとして、親子が逮捕された事例を紹介します。
容疑者らは1年間で約3200回の無断キャンセルを行い、宿泊施設におよそ1億1500万円の被害を与えていました。
また容疑者らは無断キャンセルを通じて不正に入手した約250万円分の「Tポイント」を利用し、ホテル暮らしをしていたとのことです。
詳しくは、以下の記事にまとめてありますので気になる方はお読みください。
キャンセル料の規定があってもかからないケース5つ
旅館やホテルにキャンセル料の規定があっても、キャンセル料がかからないケースもあります。
- 自宅待機期間がある「コロナ」や「インフルエンザ」に罹患した時
- 宿泊当日にケガをした時
- 身内に不幸や緊急事態が起こった時
- 自然災害などで飛行機や公共交通機関が止まった時
- 旅館やホテル側の都合でキャンセルになる時
キャンセル料を無駄に払うことにならないように、キャンセル料が免除になるケースを覚えておくようにしましょう。
ただし、これらに該当する場合でも、旅館やホテルの方針としてキャンセル料が免除にならないこともあります。
【ケース1】自宅待機期間がある「コロナ」や「インフルエンザ」に罹患した時
新型コロナやインフルエンザ罹患時は、キャンセル料が免除される可能性があります。
ただし、医師の診断書や保健所の指示書の提示を求められることが一般的です。
もしこれらの証明書の提示を求められたら、速やかに医療機関から発行してもらうように対処しましょう。
【ケース2】宿泊当日にケガをした時
宿泊当日にケガや病気でキャンセルする場合、キャンセル料が免除されることがあります。
【ケース1】と同様に、医師の診断書を求められることもあるため、準備しておくとスムーズです。
【ケース3】身内に不幸や緊急事態が起こった時
身内の不幸など緊急事態での宿泊キャンセルも、キャンセル料が免除される可能性があります。
緊急性があるときは、身内の不幸や緊急事態を証明するものをすぐに準備できないこともありますが、宿泊をキャンセルする旨の連絡は取り急ぎ行うようにしましょう。
その後落ち着いたタイミングで再度旅館やホテルに連絡を入れ、キャンセル料の有無について確認を行うようにしてください。
【ケース4】自然災害などで飛行機や公共交通機関が止まった時
自然災害などで飛行機や公共交通機関が止まってしまった場合も、キャンセル料が免除されることがあります。
理由としては、運行停止が不可抗力と見なされるためです。
ただし、キャンセル規定は旅館やホテルごとに異なるため、直接連絡して確認するようにしてください。
もしキャンセル料免除に該当する場合は、飛行機や交通機関が止まっていることを証明するものの提示を求められることもあるので準備しておくようにしましょう。
【ケース5】旅館やホテル側の都合でキャンセルになる時
旅館やホテル側の都合でキャンセルとなる場合、通常キャンセル料は発生しません。
例えば、設備の故障や自然災害などが原因で、旅館やホテルが営業を継続できない状況ではキャンセル料が発生することはありません。
この際、宿泊施設は代替案や全額返金などの対応を行うことが一般的です。
まとめ
旅館やホテルのキャンセル料について、さまざまな要因が絡むことが分かりました。
キャンセル料は、宿泊施設の形態や宿泊料金、さらに大型連休やイベント時期により発生条件が異なります。
また、キャンセル料の支払い方法も予約時に選択した決済方法によって異なります。
もしキャンセル料が発生してしまったら、迅速に対応することは大事ですが、なかにはキャンセル料が発生しないケースがあることも覚えておきましょう。
- 自宅待機期間がある「コロナ」や「インフルエンザ」に罹患した時
- 宿泊当日にケガをした時
- 身内に不幸や緊急事態が起こった時
- 自然災害などで飛行機や公共交通機関が止まった時
- 旅館やホテル側の都合でキャンセルになる時
このような緊急事態以外では、キャンセル料を支払うことには正当な理由があり、無断キャンセルやキャンセル料未払いは法的な問題を引き起こす可能性もあります。
宿泊予約をする際には、必ずキャンセル規定を確認し、忘れないようにキャンセル規定の画面をスクショしておくのがいいでしょう。
このように、旅館やホテルでのキャンセル料についての理解を深め、キャンセル料の支払いが発生してしまった場合は、誠実に対応するように努めてください。
なお、旅館やホテル業界の方々においては、キャンセル料未払いやノーショー問題に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?
以下の記事をお読みいただき、適切な対策を行ってこれらの問題による損失を抑えていく努力をしていきましょう。