「証券口座が乗っ取られないための対策は?」
「証券口座の乗っ取り対策は個人だけがやればいいの?」
など、証券口座が乗っ取られないための対策や再発防止策を知りたい方はいませんか?
証券口座の乗っ取り被害が急増している中、あなたの資産を守るための対策が急務となっています。
証券口座が乗っ取られる理由はいくつかあるため、何か1つの対策を行えばよいというわけではありません。
この記事では、
- 証券口座が乗っ取られてしまう理由
- 証券口座の乗っ取りを防ぐための対策
- 証券会社が行うべき顧客の口座を守るための対策
などを解説していきます。
証券口座の乗っ取りは個人だけが行えばいいのではなく、証券会社でも顧客の口座を守るための対策をしっかりと行うべきです。
証券口座を持っている個人と証券会社双方にとって有益な情報をお伝えしていきますので、必ず最後までお読みください。
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目次
あなたの証券口座が危ない!乗っ取られてしまう理由3つ
まず最初に、証券口座が乗っ取られてしまう主な理由を3つお伝えします。
- フィッシングメールから個人情報を入力してしまう
- パスワード設定と管理が不十分だから
- 端末がマルウェアに感染してしまっているから
それでは、以下で詳しく解説していきます。
【理由1】フィッシングメールから個人情報を入力してしまう
近年、フィッシングメールの巧妙化により、証券口座の乗っ取り被害が増加しています。
フィッシングメールでは、正規の証券会社からの通知を装い、緊急性を強調してメールに添付されているリンクから偽サイトへ誘導します。
このリンクをクリックしてしまうと、偽サイトからログイン情報などの個人情報が窃取されてしまいます。

2025年の初頭から証券口座乗っ取りが多発している理由として、このフィッシング詐欺によるものが多いと考えられています。

※引用:日経ビジネス
【理由2】パスワード設定と管理が不十分だから
証券口座が乗っ取られてしまう理由の1つに、パスワード設定と管理の不十分さが挙げられます。
例えば、名前や生年月日、123456のような簡単なパスワードを設定してしまうと、サイバー攻撃者に狙われやすくなります。
また、証券口座や異なるウェブサービスで同じパスワードを使いまわすことも、証券口座乗っ取りのリスクを高めます。
なぜなら、ある1つのサービスからパスワードが漏えいした場合、同じパスワードを使っている他のサービスも危険にさらされる可能性があるためです。
【理由3】端末がマルウェアに感染してしまっているから
証券口座が乗っ取られてしまうのは、端末がマルウェアに感染してしまうことも理由として考えられます。
証券口座の乗っ取りでは、「インフォスティーラー」と呼ばれるマルウェアによる被害も多く確認されています。
「インフォスティーラー」とは、情報を盗むことに特化したマルウェアの一種で、感染した端末からID・パスワードなどの認証情報、クレジットカード情報、Cookie、ウォレット情報などを窃取します。

マルウェアの多くは、セキュリティソフトが更新されていない端末や不正な広告、偽サイトなどを介して侵入します。
以下の記事では、マルウェアについてさらに詳しく解説しておりますので、気になる方はお読みください。
証券口座の乗っ取りを防ぐための対策7つ
ここからは、証券口座の乗っ取りを防ぐための対策を7つ紹介します。
- 怪しいメールは開かずに削除する
- 必ず公式サイト・アプリからアクセスをする
- 多要素認証を設定しておく
- パスワードを使いまわさない
- 定期的にログイン履歴を確認する
- 端末を常に最新の状態にしておく
- フリーWi-Fiからログインは行わない
これらの対策は、あなたの資産を守るためには非常に重要なことです。
以下で1つずつ確認し、確実に対策を行うようにしましょう。
【対策1】怪しいメールは開かずに削除する
証券口座の乗っ取り対策として大事なのは、証券会社を装う怪しいメールは開かずに即削除することです。
昨今では、証券会社を装ったフィッシングメールからログイン情報を窃取され、証券口座が乗っ取られる被害が多発しています。

証券会社からのメールが本物か偽物かを見分けるためには、メールの送信元アドレスを確認し、それでも見分けがつかない場合は公式サイトで似たようなメールによる被害が発生していないかを確認するようにしましょう。
なお、フィッシングメールでは証券会社だけではなく、様々な企業を装って送られてきます。
以下の記事では、フィッシングメールの見分け方について分かりやすく解説しておりますので、気になる方は参考にしてください。
【対策2】必ず公式サイト・アプリからアクセスをする
証券口座が乗っ取られないための対策として、公式サイトや公式アプリからアクセスをすることを心がけることも大事です。
【対策1】でもお伝えしたように、フィッシングメールから偽サイトに誘導されて証券口座のログイン情報が窃取され、証券口座が乗っ取られる被害が多発しています。
証券会社から届くメールに記載されているリンクからサイトを開かずに、必ず公式サイトや公式アプリからアクセスするようにしましょう。
【対策3】多要素認証を設定しておく
多要素認証は、証券口座の乗っ取り対策として非常に有効です。
多要素認証とは、「知識要素」「所持要素」「生体要素」のうち、異なる種類の認証要素を2つ以上組み合わせて行う認証方式です。

これにより、たとえパスワードが漏洩しても、追加の認証が必要になるため第三者がアクセスするのは困難になります。
2025年初頭から多発している証券口座の乗っ取りにより、多くの証券会社で多要素認証の設定が必須化されました。
ただし、多要素認証を設定していても「リアルタイムフィッシング」と呼ばれるサイバー手口により、証券口座が乗っ取られてしまったケースも確認されています。

多要素認証の設定は、証券口座の乗っ取り対策として有効ではありますが、ここで紹介している他の対策と組み合わせて対策することが重要です。
【対策4】パスワードを使いまわさない
証券口座の乗っ取り対策として必ず意識してやってもらいたいことは、パスワードを使いまわさないということです。
もし1つのウェブサイトで個人情報が漏洩した場合、同じパスワードを複数のサービスで使用していると、すべてのアカウントが不正ログインやアカウント乗っ取りの危険にさらされます。
本記事の前半でもお伝えしましたが、各ウェブサービスごとに異なるパスワードを設定し、強固なパスワードを作成することが基本です。
また、証券口座乗っ取りのリスクを最小限にするためには、定期的なパスワードの見直しと更新も忘れずに行いましょう。
【対策5】定期的にログイン履歴を確認する
証券口座の乗っ取りによる被害を最小限に抑えるためには、定期的にログイン履歴を確認することも大事です。
ほとんどの証券会社では、ログイン履歴サービスやログイン通知を提供しており、定期的に確認することで不正なログインや取引を早期に発見することができます。
もし不正なログインや取引が発覚したら、すぐに公式サイトに記載されている連絡先やカスタマーサポートに連絡して口座を一時凍結してもらうようにしましょう。
その他の対応手順や乗っ取られているかの確認方法については、以下の記事で詳しく解説しておりますので参考にしてください。
【対策6】端末を常に最新の状態にしておく
証券口座が乗っ取られないためには、端末を常に最新の状態にアップデートしておくのも大事です。
端末を最新の状態にしておかないと、セキュリティの脆弱性により不正アクセスやマルウェアに感染しやすくなります。
自動更新機能を有効にしておけば、手動での更新忘れを防ぐこともできるのでおすすめです。
【対策7】フリーWi-Fiからログインは行わない
証券口座の乗っ取り対策として、フリーWi-Fiから証券口座にログインしないようにしましょう。
フリーWi-Fiは便利ですが、公共のWi-Fiは暗号化が不十分で、第三者による通信の傍受やデータ盗難の危険性があります。
外出先で証券口座にログインする際には、VPNを活用して通信内容を暗号化し、セキュリティを強化することも重要です。
フリーWi-Fiの危険性については、以下の記事でも詳しく解説しておりますので、気になる方はお読みください。
証券口座乗っ取り対策は個人だけがやればいいの?
証券口座の乗っ取り対策は、個人と証券会社が連携して取り組むべき重要な課題です。
個人のセキュリティ意識向上は大切ですが、証券会社自体の安全性も不可欠です。
証券会社は、多要素認証の強化や不正ログイン検知サービスの導入などを行い、顧客が安心して取引できる環境を提供する責任があります。
証券会社が行うべき対策については、次の章で詳しく紹介していきます。
証券会社が行うべき顧客の口座を守るための対策6つ
証券会社が行うべき、顧客の証券口座を守るための対策は6つあります。
- 多要素認証の導入を強化する
- パスワードの強度チェックと定期的な変更推奨を行う
- ログインや取引通知を即時送信する
- 顧客がログイン履歴サービスを利用できるようにする
- 「WAF」や「IDS/IPS」を導入する
- 不正ログイン検知サービスを導入する
それでは、以下でそれぞれの対策について詳しく解説していきます。
【対策1】多要素認証の導入を強化する
証券会社は、顧客の証券口座乗っ取りを防ぐために多要素認証の導入を強化する必要があります。
多要素認証は、証券口座へのログインパスワードに加え、SMSや認証アプリによるワンタイムパスワードや生体認証を組み合わせることで、セキュリティを強化します。

証券会社が多要素認証を標準機能とし、顧客にその重要性を啓発することは、フィッシング詐欺のリスクを低減するうえで非常に効果的だと言えるでしょう。
【対策2】パスワードの強度チェックと定期的な変更推奨を行う
証券会社が行うべき証券口座の乗っ取り対策として、パスワードの強度チェックと定期的な変更推奨を行うことも大事です。
リマインダーを活用すれば、セキュリティの向上と顧客の意識向上を図ることができるでしょう。
【対策3】ログインや取引通知を即時送信する
顧客へログインや取引の即時通知を行うことで、証券口座乗っ取りの被害を最小限に食い止めることができます。
例えば、覚えのないログイン・取引通知が顧客に届けば、不審に思った顧客からの申し出で口座を一時凍結させるなど迅速な対応が可能です。
これらの通知システムはセキュリティ強化の基本であり、顧客の安心感を高め、証券会社の信頼性向上にも寄与します。
【対策4】顧客がログイン履歴サービスを利用できるようにする
証券会社は、顧客が証券口座の乗っ取りにいち早く気付けるために、ログイン履歴サービスを利用できるようにすることも重要です。
顧客がログイン履歴サービスを利用できれば、過去のアクセス日時や使用デバイス、IPアドレスを確認することで、不正アクセスの兆候を早期に発見できます。
異常なログインがあった場合、迅速な対応が促され、証券口座乗っ取りの被害を最小限に食い止めることができるでしょう。
【対策5】「WAF」や「IDS/IPS」を導入する
証券会社が行うべき証券口座の乗っ取り対策として、「WAF」や「IDS/IPS」などのセキュリティシステムを導入することも有効です。
「WAF」は、Webアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃からWebサイトを守るセキュリティサービスです。
対して「IDS/IPS」は、ネットワーク・サーバーへの異常通信や不正アクセスを検知・防御するセキュリティサービスです。

これらのシステムを組み合わせることで、証券会社はサイバー攻撃に対する防御力を強化し、顧客の資産を守ります。
セキュリティの強化にはコストがかかりますが、長期的に見れば顧客の信頼を得ることができ、結果的に企業の評判向上にもつながるでしょう。
「WAF」や「IDS/IPS」についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事で分かりやすく説明しておりますので参考にしてください。
【対策6】不正ログイン検知サービスを導入する
顧客の証券口座の乗っ取り対策として、不正ログイン検知サービスの導入は非常に有効です。
不正ログイン検知サービスは、通常とは異なるログインパターンや異常なアクセスをリアルタイムで検知し、不正ログインを阻止します。
これにより、顧客に安心感を提供し、信頼性の高い取引環境を構築するだけでなく、顧客満足度と企業価値の向上にも寄与します。
数ある不正ログイン検知サービスの中でも、信頼性と精度が高いおすすめのサービスについては次の章で紹介していきます。
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顧客の証券口座乗っ取りを防ぐなら不正ログイン検知サービス「O-MOTION」が有効
数ある不正ログイン検知サービスの中でも、証券会社におすすめなサービスは当サイトを運営するかっこ株式会社が開発・提供している「O-MOTION」です。
「O-MOTION」は金融機関に多く採用していただいているクラウドサービスで、
- 不正ログイン
- 不正会員登録
- 不正口座開設・申込
- BOTアタック
を高精度に検知し、防ぐことができます。
例えば、通常とは異なるデバイスや不審なIPアドレスからのアクセス、BOTによるログイン試行などを、リアルタイムで検知・モニタリングすることが可能です。

※参考:かっこ株式会社
証券会社では、不正ログインのモニタリングにおいて、
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- IPアドレスだけではない精度の高いネガティブリスト管理が必要
などの課題が多く聞かれます。
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※参考:かっこ株式会社
2025年初頭から多発している証券口座乗っ取りで、不正ログイン検知サービスが注目されています。
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まとめ
この記事では、証券口座が乗っ取られる可能性のある3つの理由と、それを防ぐための有効な対策を詳しく解説しました。
証券口座を持つ個人においては、フィッシングメールによる個人情報漏洩、パスワード管理の不備、マルウェア感染といったリスクを理解することが、まずは防御の第一歩です。
これらのリスクに対しては、
- 怪しいメールは開かずに削除する
- 必ず公式サイト・アプリからアクセスをする
- 多要素認証を設定しておく
- パスワードを使いまわさない
- 定期的にログイン履歴を確認する
- 端末を常に最新の状態にしておく
- フリーWi-Fiからログインは行わない
など、証券口座を乗っ取りから防ぐ7つの対策が必要です。
さらに、証券会社側でも顧客の証券口座を守るための対策は必須です。
証券会社が行うべき証券口座乗っ取り対策としては、
- 多要素認証の導入を強化する
- パスワードの強度チェックと定期的な変更推奨を行う
- ログインや取引通知を即時送信する
- 顧客がログイン履歴サービスを利用できるようにする
- 「WAF」や「IDS/IPS」を導入する
- 不正ログイン検知サービスを導入する
など、6つの対策が有効です。
特に、不正ログイン検知サービス「O-MOTION」は顧客の証券口座を守るための対策としては非常に有効で、個人や企業のセキュリティ対策を一層強化します。
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