「後払いワイドってどんな特徴があるの?」
「後払い決済システムをECサイトに導入したいけれど、どれを導入すればよいかわからない」
とお悩みではありませんか?
「後払いワイド」とはポケットカード株式会社が運営する後払いシステムであり、初回以降はログインだけで最大30万円までの後払い枠を利用することができます。
本記事では、「後払いワイド」について以下を中心に詳しく紹介します。
- 「後払いワイド」の概要
- 「後払いワイド」を導入すべき事業者
- 「後払いワイド」を導入する際の注意点
後払い決済を導入して売上を伸ばしたい事業者の方はぜひ最後までお読みください。
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「後払いワイド」とは
※引用:後払いワイド
「後払いワイド」とは、ポケットカード株式会社が運営する後払い決済システムです。
ポケットカード株式会社は「P-oneカード」「ZOZOカード」「ファミマTカード」などのクレジットカードを発行しており、
- クレジットカード
- 後払いワイド
- 後払いワイドQR分割払い
- ショッピングクレジット
の4つの事業を行う会社です。
▼「後払いワイド」と「後払いワイドQR分割払い」の違い
後払いワイド:ECサイトでの決済に利用でき、決済画面に情報を入力して支払いを行う
後払いワイドQR分割払い:店頭決済で利用でき、QRコードを読み込み、情報を入力して支払いを行う
その中でも、「後払いワイド」はPCなどの家電から食品まで幅広い商材のECサイトで導入されている後払い決済システムです。
そもそも後払い決済とは
後払い決済とは「BNPL」とも呼ばれ、注文した商品・サービスが手元に届いてから代金を支払うことのできるシステムのことです。
「今お金がない」「今月ではなく来月支払いをしたい」という場合でも商品を購入することができ、購入者側に利点があります。
また、クレジットカードのような事前審査が不要で、決済手段の1つとして多くのECサイトで導入されています。
後払い決済(BNPL)について詳しく知りたい方は以下の記事をぜひお読みください。
「後払いワイド」を利用する理由6つ
ここでは「後払いワイド」を導入した家電ECサイト「PCボンバー」を運営する株式会社綿半ドットコム様のインタビューを参考に、「後払いワイド」を利用する理由・導入の効果についてご紹介します。
家電ECサイト「PCボンバー」は、家電をはじめ、バイク用品、アパレルブランド、建築資材など多岐にわたるカテゴリーの商品を取り扱うサイトです。
「PCボンバー」を運営する株式会社綿半ドットコム様が後払いワイドを利用する理由と効果は以下の通りです。
【利用する理由】
- 商品が届いた後に決済できるため、お客様が安心して購入できる
- 夜20時までの申し込みであれば、5分~15分で審査結果が出るため、すぐに購入できる
- 利用上限額が30万円と高く、パソコンなど高単価な商材にも対応できる
- 分割払いやリボ払いにも対応している
- クレジットカード事業のノウハウを基にした与信メゾットにより換金性が高い商材でも導入できる
- 割賦販売法、犯罪収益移転防止法の法的要件を遵守し、厳格な本人確認や不正検知の仕組みを導入しており、クレジットカードと同等以上のセキュアな決済方法になっている
【導入の効果】
- 利用者の増加
- 支払方法が簡単になり、サイトに付加価値をつけることにつながった
このような理由・効果から、「後払いワイド」は多くのECサイトに導入されています。
「後払いワイド」を導入する4つのメリット
事業者が「後払いワイド」を導入するメリットは以下の4つです。
- 利便性の高い決済方法の導入により、新規顧客を獲得しやすい
- 決済画面での離脱率低下が期待できる
- サービスの導入で未払いのリスクを避けられる
- 導入により競合との差別化ができる
詳しく説明していきます。
利便性の高い決済方法の導入により、新規顧客を獲得しやすい
後払いワイドを導入するメリットの1つ目は、「利便性の高い決済方法の導入により、新規顧客を獲得しやすい」ことです。
後払いワイドは、
- 事前の審査がいらず、すぐに使える
- 注文後、数週間程度の支払期限が設けられている
という点から利便性が高く、収入が不安定な方や不定期な方も収入が入ったタイミングで支払いに行くことができます。
また、後払いワイドは学生や信用リスクの高い方でも利用できます。
後払いワイドを導入することにより、従来の決済方法では獲得が難しかった新規顧客の獲得につながるでしょう。
決済画面での離脱率低下が期待できる
後払いワイドを導入するメリット2つ目は、「決済画面での離脱率低下が期待できる」ことです。
「後払い決済のみ」を希望しているお客様の場合、支払い方法に後払い決済がないと決済画面で離脱してしまうリスクがあります。
つまり、本来購入してくれるはずだったお客様を取りこぼしてしまうということです。
▼「後払い決済のみ」を希望するお客様の例
- 学生
- 金融ブラックリストに載っていて、クレジットカードを持てない方
後払いワイドを導入することによって、「後払い決済のみ」を希望するお客様の離脱を防ぐことができるでしょう。
サービスの導入で未払いのリスクを避けられる
「後払いワイド」導入のメリット3つ目は、「サービス導入で未払いのリスクを避けられる」ことです。
後払い決済は、自社での開発もできますが、その場合、未払いのリスクが発生します。
後払い決済の自社開発については以下の記事を参考にしてください。
後払い決済サービス「後払いワイド」は、ポケットカード株式会社が代金を立替、支払いや請求業務を代行してくれます。
そのため、「後払いワイド」の導入により、未払いのリスクを避けることができます。
後払い決済をECサイトに導入したいけれど、未払いのリスクを避けたいという方には「後払いワイド」の導入は最適だといえます。
導入により競合との差別化ができる
「後払いワイド」導入のメリット4つ目は、「導入により競合との差別化ができる」ことです。
競合が後払い決済を導入していない場合は、自店に後払い決済を導入すると差別化につながります。
後払い決済を導入することにより、支払い方法の幅が広がり、若い世代やオンラインショップをよく利用する人が自店の商品を購入しやすくなるからです。
また、後払いワイドには、
- 最大30万円の利用可能枠
- 支払い手段が選べる(コンビニ・口座引き落とし・振込)
- 支払回数が選べる(一括払い、分割払い、リボ払い)
- 即時に与信結果が出る(初回のみ5~15分)
というような特徴があります。
「後払いワイド」導入により後払いを導入していないサイトとの差別化、また既に後払い決済サービスを導入している場合でも、支払い方法や手段の網羅性を高めることによって他サイトとの差別化ができるでしょう。
自社ECサイトに「後払いワイド」を導入するメリットをまとめると以下の通りです。
「後払いワイド」を導入すべき事業者
導入事例や利用するメリットを見ても分かるように、「後払いワイド」は決済手段の増加・お客様の安心感・負担軽減・利便性などを考えている事業者に導入されています。
「後払いワイド」の特徴から、以下のような事業者であれば導入すべきといえるでしょう。
- 後払い決済を導入したい事業者
- 換金性の高い商品を取り扱う事業者
- 比較的高額な商品を取り扱う事業者
- 取り扱い商品が理由で他の後払い決済を利用できない事業者
それぞれ解説していきます。
後払い決済を導入したい事業者
まず1つ目に、後払い決済を導入したい事業者であれば、ECサイトに「後払いワイド」を導入すべきであるといえます。
後払いワイドは、初期費用が掛からず、加盟店手数料率も2.6%と他の後払い決済システムと比べても低いです。
「後払いワイド」のような新しい決済手段の導入によって、
- 新規顧客の獲得
- 決済画面での離脱率の低下
などにつながります。
後払い決済を導入したい事業者は「後払いワイド」を導入すべきといえるでしょう。
換金性の高い商品を取り扱う事業者
2つ目は、「換金性の高い商品を取り扱う事業者」です。
換金性の高い商品を取り扱うECサイトは転売目的や現金化目的での購入を防止するため、後払い決済を導入している場所は少なく、後払い決済業者側が、「取り扱いのできない商材」として金券などの換金性の高い商品を挙げている場合もあります。
しかし、「後払いワイド」はクレジットカード事業のノウハウを基にした与信メゾットにより、審査の時点で怪しい購入者を見抜き、購入させないことができます。
パソコンなどの家電製品や金券など、換金性の高い商品を取り扱う事業者は「後払いワイド」を導入すべきといえるでしょう。
高単価の商品を取り扱う事業者
3つ目は、「高単価の商品を取り扱う事業者」です。
後払い決済は、支払いの履歴や本人確認をすることによって限度額が増えていく仕組みで、他の後払い決済の最初の限度額は3000円~3万円となっています。
しかし、後払いワイドは初回の限度額が10万円、初回以降は30万円とほかの後払い決済よりも限度額が高いのが特徴です。
初回利用でも10万円の枠を利用できるため、高単価の商品を取り扱う事業者は「後払いワイド」を導入すべきといえるでしょう。
取り扱い商品が理由で他の後払い決済を導入できない事業者
4つ目は、「取り扱い商品が理由で他の後払い決済を導入できない事業者」です。
後払いワイドには、原則、利用商品の制限がありません。
引用:後払いワイド
他の後払い決済サービスは、利用商品の制限があるところがありますが、「後払いワイド」は原則利用商品の制限がないため、他の後払い決済を導入できない場合でも導入できる可能性があります。(詳しくは後払いワイドの公式サイトを確認してください。)
「後払いワイド」を導入すべき事業者をまとめると以下の通りになります。
導入について詳しくは後払いワイドの公式サイトをご覧ください。
「後払いワイド」の導入方法
後払いワイドの導入には以下の6つのステップを踏む必要があります。
- 問い合わせ
- 申込書類送付
- 書類の返送
- 審査
- ECサイトの改修
- 後払いワイド利用開始
導入する事業者側が対応すべきなのは、①お問い合わせ③書類の返送⑤ECサイトの改修の3つです。
連携方法にもよりますが、導入には1~3か月かけてシステム開発を行う必要があり、導入までには多少の時間がかかります。
導入の際には時間がかかることを理解しておきましょう。
※引用:後払いワイド
「後払いワイド」を利用する際の注意点3つ
多くの魅力がある「後払いワイド」ですが、利用の際には注意点もあります。
以下の3つの注意点を抑えておきましょう。
- 利用の際にはコストがかかる
- 連携方法によっては用意するものが必要になる
- 2024年8月末でサービスの提供を終了した
順に解説していきます。
利用の際にはコストがかかる
「後払いワイド」を導入する際には以下のようなコストがかかります。
- 初期費用
- 加盟店手数料
- 固定費
- 決済手数料
「後払いワイド」だけではなく、後払い決済サービスの導入には上記のようなコストがかかります。
後払い決済を導入したいと思っても費用が掛かることを理解しておきましょう。
連携方法によっては、システム開発が必要
「後払いワイド」の導入の際、ECサイトとの連携が必要になり、以下の2つのどちらかで連携する必要があります。
- 自動連携型
- メールリンク型
①の自動連携の場合、システム開発とAPI連携が必要になり、システム開発には1~3か月かかります。
導入を急ぐ場合は②メールリンク型で連携しましょう。
2024年8月末でサービスの提供を終了
「後払いワイド」は2024年8月末でサービスの提供を終了いたしました。
そのため、新規加盟店の申し込みができません。
※店頭決済で利用できる「後払いワイドQR分割払い」のサービスは継続されます。
後払いワイドの利用を検討していた方、後払い決済システムの導入にお悩みの方はぜひ弊社にご相談ください。
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まとめ
後払い決済は、その利便性の高さから多くのECサイトに導入されています。
中でも、ポケットカード株式会社が運営する後払い決済システム「後払いワイド」には以下のようなメリットがあります。
- 利便性の高い決済方法の導入により、新規顧客を獲得しやすい
- 決済画面での離脱率低下が期待できる
- サービスの導入で未払いリスクを避けられる
- 導入により競合との差別化ができる
また、後払いワイドならではの特徴から「後払いワイド」を導入すべき事業者は、以下の4つです。
- 後払い決済を導入したい事業者
- 換金性の高い商品を取り扱う事業者
- 高単価の商品を取り扱う事業者
- 利用商品が理由で他の後払い決済を導入できない事業者
これらに当てはまる事業者は「後払いワイド」を導入すべきといえるでしょう。
また、「後払いワイド」導入の際には
- 利用の際はコストがかかる
- 連携方法によっては用意するものが必要
- 2024年8月末でサービスの提供を終了した
ことに注意しましょう。
後払いサービスの導入にお悩みの方は、ぜひ弊社の後払い決済システム導入無料相談にお申込みください。