EC構築・ノウハウ

後払い決済とは?仕組みや3つのメリット・デメリットを解説

後払い決済とは

買い物をしているときに、
「後払い決済って何だろう?」
「後払い決済ってどうやって入金するんだろう?」
と思ったことはありませんか。

後払い決済とは、注文した商品が手元に届いてから支払いを行う決済方法のことです。

従来は、クレジット払いなどの前払いの決済方法が主流でしたが、最近では後払い決済を選択する人が増えています。

本記事では、後払い決済について気になっている方に向けて、

  • 後払い決済の仕組み
  • 後払い決済を使うメリット/デメリット
  • 後払い決済をする時の注意

などを解説します。

自社のショップに後払い決済を導入したい事業者の方は、こちらの記事をご覧ください。

後払い決済とは

後払い決済とは、注文した商品が手元に届いてから入金するなど、商品の購入などの後に代金を支払う決済方法のことです。

「今お金がない」「今月の支出は抑えたい」などという時でも商品の購入ができて、購入者側に利点があります。

さらに後払い決済は、ネットショップなどの非対面での商品購入の際、購入者側が安心して商品を購入できるものなのです。

その理由として

  • クレジットカード情報が不要
  • 詐欺にあうリスクがほとんどない

からです。

また、ネットショップで買い物をすることに慣れていなかったり、見慣れないECサイトで買い物をすることは不安が多いため、後払い決済を用意しておくことで購買意欲を下げずに済みます

クレジットカード情報が不要

後払い決済は、商品が届いてから現金で支払うためショッピングサイトでクレジットカード情報を入力する必要がありません。

つまり、クレジットカード情報が漏洩するリスクがありません

クレジットカード情報が漏洩すると、クレジットカードの不正利用被害にあう危険性があります。

詐欺にあうリスクが低い

後払い決済では、支払いの前に商品を受け取ることができます。

つまり、入金後に注文した商品が届かない場合や、注文したものと違う商品や低品質な商品が届いた場合には代金を支払う前に問い合わせることができます

そのため、詐欺にあうリスクが低いです。

後払い決済の仕組み

後払い決済は、一般的に以下のような流れで動いています。

  1. 後払いで商品購入
  2. 与信&結果通知
  3. 商品発送
  4. 立替入金
  5. 支払い
  6. 清算

順に解説します。

後払いで商品購入

購入者がECサイトの支払い方法で後払い決算を選択します。

支払い方法の選択は、一般的に、住所の入力や配送オプションの選択を行う画面で行います。

与信&結果通知

購入者の注文を受けて、ショップが決済代行会社へ通知を行います。

商品発送

ショップが購入者へ商品を発送します。

商品と請求書を同梱する場合と、別送する場合があります。

立替入金

ショップからの通知を受けて、決済代行会社が商品の代金を立て替えてショップへ支払います。

この支払いは、現時点での購入者からの入金状況にかかわらず行われます。

支払い

購入者が決済代行会社に立て替えてもらった代金を入金します。

入金は、コンビニ、郵便局やATMを通して行います。

このときの支払いには、商品の代金に加えて決済代行会社への手数料が含まれているのが一般的です。

清算

コンビニなどの入金を受け取った店舗が代金を清算します。

代金が決済代行業者に届くことで支払いが完了します。

後払い決済の利用者の3つのメリット

後払い決済を選択することで、利用者には以下のメリットがあります。

  • クレジットカードが不要
  • 手元に現金がなくても使用可能
  • 商品が届いてから支払いができる

順に解説します。

クレジットカードが不要

後払い決済を利用すると、支払いにクレジットカードが必要ありません

そのため、クレジットカードを持っていない学生の方なども安全に支払いをすることができます。

また、カード情報を入力する必要がないので、情報漏洩が発生するリスクも抑えられます。

手元に現金がなくても使用可能

後払いシステムでは、指定された期間内に支払いをすればよいです。

そのため、購入時に代金を用意できていなくても商品を購入することができます。

一時的に所持金が少ない状態でも買い物ができることで、急に贈り物が必要になったなどの場面で役立ちます。

商品が届いてから支払いができる

後払いシステムでは、先に商品が届いてから支払いをします。

商品を確認してから支払いを行うことができるため、注文した商品が届かない、違う商品が届いたなどの詐欺やトラブルにあう危険性が低いです。

後払い決済の利用者の2つのデメリット

後払い決済を選択することで、利用者には以下のメリットがあります。

  • 手数料がかかる
  • 入金が遅れるとサービスを利用できなくなる

順に解説します。

手数料がかかる

後払い決済では、商品の代金に加えて手数料がかかることが多いです。

一般的に、手数料は数百円程度であることが多いです。

また、入金方法によって手数料の金額や有無が変わる場合があります。

入金が遅れるとサービスを利用できなくなる

後払いシステムでは、指定された期間内に支払を完了する必要があります。

もし期限内に支払いをしないと、悪質な利用者とみなされて後払いシステムを利用できなくなります

また、滞納してしまった後払いシステムとは違う後払いシステムも利用できなくなる可能性があるため注意が必要です。

後払い決済を利用するのが向いている人

以下の条件に当てはまる人には後払い決済の利用が特におすすめです。

  • クレジットカードを持っていない
  • 収入が不定期
  • 支出管理に力を入れている

順に解説します。

クレジットカードを持っていない

クレジットカードを持っていない人には、後払い決済がおすすめです。

後払い決済以外のクレジットカードが不要な決済方法には、プリペイドカードや銀行振り込みがあります。

これらの決済方法と比べて後払い決済には、必要な金額をぴったり払うことができる、コンビニなど身近な場所で入金できるという利点があります。

収入が不定期

収入が不定期な人には、今すぐ料金を用意できなくても買い物ができる後払いシステムがおすすめです。

後払いシステムは指定された期間内に支払いをすればよく、収入が手に入るまで待つなど柔軟な対応ができます。

支払いの期間は一般的に数週間程度であることが多いです。

支出管理に力を入れている

支出管理にこだわりがあり、クレジットカードと連携する家計簿アプリなどを利用している人にも後払い決済がおすすめです。

支出の用途によってクレジットカードを使い分けているなどの理由で、雑多な支出や急な支出でカード決済を利用することに抵抗があることがあります。

このような場面でカード無しで支払いができる後払い決済を利用すると便利です。

後払い決済を利用する時の注意点

後払い決済には様々なメリットがありますが、以下のような注意点もあります。

  • 手元に現金がない状態での使い込み
  • セキュリティの保護
  • 払い忘れることがある
  • 支払い料金+手数料がかかる

順に解説します。

手元に現金がない状態での使い込み

後払い決済を利用するときは、使い込みに注意する必要があります。

特に、手元に現金がない状態で高額な買い物をしてしまうと、後から支払いができなくなってしまう可能性があります。

欲しいものを我慢できない人、お金の管理が苦手な人は後払い決済を多用しすぎないように気をつけましょう。

万が一、期限内に支払いができないことがわかったら、できるだけ早くショップと決済代行業者に連絡しましょう。

セキュリティの保護

後払い決済では、クレジット情報が必要なく、セキュリティの安全性が高い決済方法です。

しかし、後払い決済を利用していても完全に安全というわけではありません。

支払いのために発行された請求書や電子バーコードの管理は怠らないように気をつけましょう。

払い忘れることがある

後払い決済を利用するときは、払い忘れがないように注意が必要です。

後払い決済では、支払いを受けつけている期間が長いため、支払いを忘れてしまう可能性があります。

もし期限を過ぎてしまった場合でも、ショップや決済代行会社から連絡が届くので速やかに入金すれば大きな問題にはなりません

しかし、この連絡を無視してしまうと料金が割り増しになったり、悪質と判断された場合はサービスの利用を停止されたり訴訟に発展したりする可能性があります。

支払い料金+手数料がかかる

後払い決済を利用するときは、商品の代金に加えて手数料がかかる可能性があることに注意が必要です。

この手数料は決済代行会社が設定しているものであり、システムごとに金額が異なります。

手数料は100円~数百円の場合が多いですが、後払いシステムを何度も利用しているといつの間にか大きな負担となってしまう可能性があるため気をつけましょう。

まとめ

後払い決済には、

  • クレジットカードが不要
  • 手元に現金がなくても使用可能
  • 商品が届いてから支払いができる

などのメリットがあります。

払い忘れや使い込みに注意して、上手に後払い決済を活用しましょう。

また、自社の店舗に後払い決済を導入したい事業者の方は、こちらの記事を参考にしてください。

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