転売屋(転売ヤー)は、企業や販売店が対策しにくい問題ではないでしょうか。
「転売されるリスクはどれぐらい深刻だろうか?」
「転売屋(転売ヤー)による不正購入を何としても阻止したい……」
このようにお悩みの事業者様は多いです。不当な転売を防ぐには徹底した対策が必要になってきます。
そこでこの記事では、以下の順で転売屋(転売ヤー)の対策方法を解説します。
- そもそも転売とは?
- 自社商品を転売されることで企業が被るリスク
- 転売屋(転売ヤー)からの転売を防ぐ対策法
この記事を参考に、自社商品を転売屋から守る方法を検討してみてください。
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目次
- 1 そもそも転売とは?
- 2 自社商品を転売されることで企業が被るリスク5つ
- 3 転売屋からの転売を防ぐ13の対策
- 3.1 【対策1】商品を新品ではない状態にする
- 3.2 【対策2】購入履歴を確認し疑いがある場合は販売しない
- 3.3 【対策3】転売が犯罪になり得ることを表示する
- 3.4 【対策4】フリマサイトを調査し出品停止を依頼
- 3.5 【対策5】1人1点のみの購入とし、整理券を配って販売
- 3.6 【対策6】住所や氏名などの情報を集めて同一人物からのなりすましを防止する
- 3.7 【対策7】信頼できるアフィリエイターのみ確保する施策を講じて不正者を除外する
- 3.8 【対策8】初回購入での転売を防ぐために初回特別価格を低くし過ぎない
- 3.9 【対策9】初回価格と2回目以降の価格を同じにする
- 3.10 【対策10】ランディングページに初回特別価格を記載しない
- 3.11 【対策11】申込フォームの前にチェックボックスを設置する
- 3.12 【対策12】申込の最終確認画面に転売対策の文言を追加する
- 3.13 【対策13】不正検知システムを活用する
- 3.14 その他独自の転売対策例
- 4 転売に関してよくある2つの質問と回答
- 5 まとめ:転売屋対策は不正購入を防ぐ施策を仕組みづくりから
そもそも転売とは?
まずは転売そのものについて、以下の順で解説していきます。
- 転売は違法行為ではない
- 転売屋は特定の商品を狙って生計を立てている
転売の仕組みと転売マーケットについて知ることで、より効果的な転売屋対策を考えられます。それではみてみましょう。
転売は違法行為ではない
転売とは、小売店やネット通販で特定の製品を仕入れ、第三者に又売りする行為のことです。基本的に商品の転売自体は違法行為ではありません。
ですが、品薄や限定価格で販売されている商品を高額で転売する行為は、倫理的に問題視されるケースが増えています。
法律で規制されているチケットなどの禁止品目や、各ECサイトやフリマアプリでの出品規制品の転売は違法行為になります。
例えば、新型コロナウイルスの影響で、消毒用アルコールやマスクが供給不足になりました。
そこに目をつけた転売屋が、高額で消毒用アルコールやマスクを転売したことが問題となり、政府が転売規制を行うまでに至ったのです。
任天堂「ゲームスイッチ」やソニーの「プレイステーション5(PS5)」などのゲーム機から、ナイキなどのアパレル、ブランド物、最近ではヤクルト1000などの食品まで、多岐にわたる商品ジャンルにおいて転売が行われています。
このような転売は日常化しており、企業や量販店が対策に奔走しています。
巧妙な不正転売問題について知りたい方はこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
転売屋は特定の商品を狙って生計を立てている
転売屋は、実店舗や販売サイトから商品を定価や割引価格で仕入れ、フリマサイトやAmazonなどのECサイトで高く売ることで生計を立てています。プロの転売屋は、ある程度決まった商品の販売に集中していることが多いです。
例えば、PCやカメラなどの電化製品や、他ブランドとのコラボアイテムなどのアパレル、また限定コスメやサプリメントの初回購入品などがあげられます。希少価値があるこれらは、多少値段が高くても売れることが多いからです。
転売屋は手に入りにくい商品の仕入れのために、実店舗に第三者を代理購入に向かわせることもあります。また、限定価格で販売している商品も狙っています。
加えて転売屋は、複数のアカウントを作ったり自動注文ツールの活用など、購入方法が巧妙化しているため、お店が転売目的の購入を判断できないケースも多いです。
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それでは、実際に商品の転売を放置したらどうなるのでしょうか。次に転売屋によって企業が被るリスクについて紹介していきます。
自社商品を転売されることで企業が被るリスク5つ
転売屋が商品を大量に仕入れたり、買い占め行動をしたりすると、企業や正規販売事業者がリスクを負うことになります。転売屋が与えるリスクをこちらの順で紹介します。
- 企業や商品イメージの悪化
- 自社商品の売上に悪影響
- CPAが回収できなくなる
- 転売しやすい商品として認知される
- 転売屋対策に時間と労力を奪われる
それぞれのリスクを確認していきましょう。
【リスク1】企業や商品のイメージが悪くなる
一度転売された商品は、製造元の企業が品質を担保することが難しくなります。転売屋は売るだけで購入後のアフターフォローはしないため、企業や商品のブランドイメージが毀損されるリスクがあります。
実際、転売されると正規品ではなくなるため、メーカー保証での商品修理・交換対応が受けられないことが多いです。このように購入者に不利な事態を招く転売は、企業にとってもマイナスでしかありません。
また食品の転売は、賞味期限切れや不適切な保存状態による劣化リスクをはらんでいます。例えば冷凍食品の場合、一度解凍されてしまうと味や期限などさまざまな面で劣化が進みます。メーカーや小売店では、そのような商品は販売されませんが、転売屋の場合は正式な販売免許を持っていないケースが多く、そのまま販売してしまう可能性があります。
このような状況を避けるためにも、転売対策をして自社商品に悪影響が及ばないようにしなければなりません。
自社商品の転売による炎上に備えて、以下からお役立ち資料をぜひダウンロードして参考にしてください。
【リスク2】転売されると自社商品の売上に影響してしまう
転売屋は商品を安く仕入れて高く売ることで利益を得ているため、その件数が増えるほど企業の売上に悪影響を与えます。
つまり、少しでも安く買いたい消費者心理を逆手に取り、転売屋が正規店より安く販売する場合、店舗では商品が売れにくくなってしまうのです。
それならば「セール販売をして販売数を伸ばそう」と考える人もいますが、これは逆効果。避けることをおすすめします。
実店舗が販売価格を下げるほど転売屋が商品を買いあさり、今度は品切れを招くこともあるからです。
そして最悪の場合、今度は希少品として高価格で転売する悪徳業者もでてくるリスクもあります。
【リスク3】顧客の定期購入が途絶えるとCPAが回収できなくなる
ECサイトでの初回購入割引は、定期購入ユーザーを獲得する手段として有効です。
しかし、転売屋によって、割引価格での購入がなされることで、長いLTVを前提としたCPAを回収できなくなり、その手段が成り立たなくなる危険性があります。
CPA(Cost Per Acquisition)とはWeb広告コストのことで、1件の成約を得るために費やす広告費用を意味します。
例えば、化粧品やサプリメントの定期購入では、割引価格で買えることが多いです。これは新規顧客の確保やリピート購入を期待してのことですが、転売屋が商品を低価格で仕入れる場にもなりえます。そして、フリマサイトで公式店よりもリーズナブルに買えると店舗で買う人が減少し「転売品を買った方がお得」になってしまうのです。
企業は顧客の獲得に向けた広告に費用をかけていますが、転売屋によってそのビジネス自体が破綻する可能性を秘めています。
【リスク4】転売しやすい商品として転売屋に認知されてしまう
プロの転売屋は、どのような商品が転売に適しているかに精通しているため、情報商材として転売に適した商品リストを販売している人もいます。自社商品が転売向きアイテムとして広く認知されることは、非常に深刻な問題です。仕入れ目的の購入が増えるリスクがあります。
自社商品が転売され続けることは、企業にとって脅威でしかありません。そこで転売被害を最小限に抑えるため、できるだけ早く転売屋対策を行うことが重要になってきます。
【リスク5】転売対策に時間と労力を使わなければいけなくなる
転売対策には、店舗運営者や販売スタッフが普段の業務に加えて、対応に時間と労力を使わなければなりません。注文の傾向や購入者情報を確認し、転売か否かを判断することが必要になってきます。注文データを一覧化すれば、同一人物による購入や存在しない住所からの注文などをチェックできますが、スタッフが一件一件目視で確認を行うことは、非常に負担が大きくコストがかかる作業です。
本来新商品の開発やプロモーション戦略などに使えた時間を、これらの確認作業に割くことになるので、転売屋対策は非効率でもあります。そのため、そもそも転売されない仕組みを作ることが重要になってきます。
ここまで転売で企業が被るリスク5点について解説してきました。
- 企業や商品イメージの悪化
- 自社商品の売上に悪影響
- CPAが回収できなくなる
- 転売しやすい商品として認知される
- 転売屋対策に時間と労力を奪われる
「リスクは分かったけれども実際どうしたら?」と思われた方が多いのではないでしょうか。続いて、転売屋からの悪質な転売を防ぐ対策を見ていきます。
転売屋からの転売を防ぐ13の対策
転売屋による悪質な転売を防ぐ対策をこちらにまとめてみました。
- 商品を新品ではない状態にする
- 転売の疑いがある場合は販売しない
- 転売が犯罪になり得ることを表示する
- フリマサイトに出品停止を依頼
- 1人1点のみの購入とし、整理券を配って販売
- 購入者情報を分析して同一人物からのなりすましを防止
- 優秀なアフィリエイターのみ確保する施策をし不正者を除外
- 初回特別価格を低くし過ぎない
- 初回価格と2回目以降の価格を同じにする
- ランディングページに初回特別価格を記載しない
- 申込フォームの前にチェックボックスを設置する
- 申込の最終確認画面に転売対策の文言を追加する
- 不正検知システムを活用する
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
【対策1】商品を新品ではない状態にする
販売店ができる水際の転売対策として、商品を新品ではない状態にして転売価値を下げる方法があります。
例えば、ヨドバシカメラでは転売されやすいポケモンカードゲームをボックス販売する際、パッケージ包装を取り外して渡しています。
また家電量販店のノジマでも、プレイステーション5の販売時にゲーム機の外箱の内側と外側に氏名を記入させ、デュアルセンスコントローラーの包装を外して受け渡すことを購入条件にしました。
他にもGEOでは、会計時にコントローラーの包装材にバツ印をつけて引き渡す工夫をしています。
新品状態ではなくなったゲーム機は、転売の価値が1万円前後下がるとも言われており、転売屋対策として有効です。
【対策2】購入履歴を確認し疑いがある場合は販売しない
転売屋による買い占めを防止するには、顧客の購入履歴から転売の疑いがある場合は販売しないことも1つの手です。転売屋は同じ商品を過去に何度か購入していることが多いためです。
ビックカメラでは、任天堂スイッチの有機ELモデルの販売を予約制にし、過去2年以内に有機ELモデルの購入履歴がある人は購入不可にしました。また、ポイントカードや提携クレジットカード、公式アプリのどれかを使い、予約時に即時決済するという徹底した購入条件もつけています。
【対策3】転売が犯罪になり得ることを表示する
冒頭でもお伝えしていますが、基本的に転売は違法ではありません。
しかし、以下のような転売行為は刑事罰の対象になり得るので、このことをwebサイトに表示することで有効な転売対策になるでしょう。
- 無許可での古物営業に当たる場合
- 特定興行入場券の不正転売に当たる場合
- 迷惑防止条例違反に当たる場合
- 詐欺罪に当たる場合
- 薬機法違反・酒税法違反に当たる場合
(※参考:法律相談ナビ『転売が犯罪になるケースとは』)
自社で転売対策を行いたい場合は、これらの刑事罰を確認することも重要です。
【対策4】フリマサイトを調査し出品停止を依頼
転売に使用されているECプラットフォームを見つけ出し、販売者に出品停止を要請する方法もあります。例えば、ノジマでは覆面調査をして店舗で購入された商品が外部チャネルで転売されていることが確認できた場合、出品者に電話をかけて出品の停止を依頼しています。
一軒一軒こまめに転売屋を探す手間はかかりますが、直接話して注意することで相手にプレッシャーを与えることは可能です。不当な価格高騰や、ネットでの詐欺被害を未然に防ぐことにもつながります。
【対策5】1人1点のみの購入とし、整理券を配って販売
ゲーム機器やソフトなど狙われやすい商品の発売日に整理券を配布して1人1点限りの販売にすることも対策になります。例えば、ヨドバシカメラやポケモンカードゲームの専門店では発売日に整理券を配って対応しています。
しかし、転売屋が前方に多く並んでいた場合、整理券を配るだけでは対策としては不十分です。実際の購入時には量販店メンバーシップ状況や購入履歴を確認し、転売が疑われる場合は売らないことも大切になってきます。つまり、対策1~2でご紹介した「商品を新品状態にしない」「購入履歴を確認」する方法も合わせて行うことが望ましいです。
【対策6】住所や氏名などの情報を集めて同一人物からのなりすましを防止する
同一人物による「なりすまし購入を防止する」対策も必要です。転売目的のユーザーは、ECサイトにていつも同じアカウントでたくさん購入するとお店に気づかれるため、住所や氏名などの個人情報を操作し複数の人物を装って注文してきます。
フィッシング詐欺で得た個人情報を使って、なりすまし注文をするケースもあります。フィッシング詐欺とは、銀行や企業を装って偽りの電子メールを送りつけ、受信者に偽装URLをクリックさせて個人情報を抜き取るオンライン詐欺です。
商品は転売屋指定の住所に送付済みで戻って来ないのに、不正請求でカード会社からチャージバックされると、代金を回収できないことにもなりかねません。
ここまでくるとECサイトの一般会員に被害が及び、商品イメージや売上実績にも悪影響を及ぼしてしまいます。
不正アクセスや同一人物によるなりすまし被害については、ぜひこちらの記事で事例や手口、防止策を詳しく紹介しています。興味のある方はぜひご一読ください。
【対策7】信頼できるアフィリエイターのみ確保する施策を講じて不正者を除外する
信頼できるアフィリエイターを確保し、不正アフィリエイトをさせない対策も大切です。
ブログやSNSで商品を紹介し、売れたら成果報酬を得る方法を「アフィリエイト」と言い、それを行う人は「アフィリエイター」と呼ばれています。
広告主である企業各社と個人のアフィリエイターをつなぐASP各社では、紹介する商品を自分で買う際にお金がもらえる「セルフバック」という報酬制度を儲けているところが多いです。
しかし、悪質なアフィリエイターがセルフバックで購入した商品を転売サイトに流したり、商品の未到着や返品、未払い対応をしたりして広告報酬だけを得る事例が問題視されています。このような不正を防ぐには、アフィリエイトに対する引き締め策が必要です。
例えば、一定基準以上のアフィリエイターが登録できるクローズドASPで広告掲載者を募ったり、アフィリエイトの承認基準を高くしたりする工夫があげられます。
【対策8】初回購入での転売を防ぐために初回特別価格を低くし過ぎない
商品を初めて購入するときの割引販売キャンペーンは一般的な販売促進方法ですが、初回特別価格を低く設定し過ぎないことも対策につながります。初回と2回目以降の価格差が大きい商品は、転売屋に狙われやすいからです。
例えば、高価な化粧品やサプリメントのネット通販では、転売屋が新規アカウントを大量に作成し、毎回初回価格で商品を購入するケースが見られます。転売屋は、毎回初回価格で安く仕入れ、フリマサイトなどで公式通販での通常価格よりも安く売りさばいて利益を得るのです。
商品が転売屋のターゲットにされ、公式通販以外で転売されると自社売上の大幅下落につながります。そうなる前にアカウント情報を確認し、転売目的の購入かどうかを判断する必要が出てきます。
【対策9】初回価格と2回目以降の価格を同じにする
「初回も2回目以降もずっと15%オフ」というように、初回特別価格を設定せず、初回と2回目以降の価格を同じにするのも効果的です。こうすることで、転売屋は商品を安く仕入れることができなくなり、転売の防止につながります。
初回と2回目以降の価格差がないと申込のハードルが上がり、売上が減ってしまうリスクもあるでしょう。
しかし、転売された際のリスクを考えると、多少売上が減ったとしても対策した方が良いです。またこの方法であれば、本気度の高い見込み客のみが申込をするため、LTVを向上させることもできます。
LTVとはLife Time Valueの略で、顧客から生涯にわたって得られる利益のこと。日本語では顧客生涯価値と訳される。
【対策10】ランディングページに初回特別価格を記載しない
ランディングページとは、検索結果や広告などを経由して訪問者が最初にアクセスするページのことです。
転売の被害を受けている企業は、ランディングページに初回特別価格を記載してしまっていることが多いです。ランディングページは誰でも見ることができるため、初回特別価格を記載してしまうと、転売目的のユーザーに目をつけられやすくなります。
初回特別価格を記載したい場合は、初回購入の前に無料もしくは低価格のモニター商品を購入してもらうようにし、
- モニター商品の申込確認画面
- モニター申込者に送るメールやモニター申込者限定のランディングページ
などに記載するようにしましょう。
【対策11】申込フォームの前にチェックボックスを設置する
申込フォームの前に回答必須のチェックボックスを設置すると転売の抑止力になるのでおすすめです。
具体的には、以下のようなチェックボックスを設置すると良いです。
また、このようなチェックボックスがあることで、本商品の申込をする可能性が高いモニターを集めることができ、売上のアップが期待できます。
【対策12】申込の最終確認画面に転売対策の文言を追加する
申込の最終確認画面に転売対策の文言を追加するのも転売の抑止力になります。
転売対策の文言の例としては、
- 転売目的の申込が発覚した場合には警察に届け出ます
- ポイント目的で申込をし即解約した場合にはポイントを無効とします
などが挙げられます。
このような文言があることで、転売やポイント目的の購入がしづらくなり、不正注文を減らすことができます。
【対策13】不正検知システムを活用する
不正検知システムを活用することも転売屋対策に役立ちます。
理由は、注文データを自社で人力・目視で確認しても、転売屋による注文かどうかの判断をすることは難しいからです。
注文者の電話番号を調査して有効性を確認しても関係のない飲食店の番号だったり、名前や住所を一部変更して注文されているとチェック網から漏れてしまうこともあります。
また、転売が疑われる注文を目視で振り分けることは時間と手間がかかります。しかも事業者は、毎日たくさんの通常注文も処理しなければなりません。
このような転売屋対策に手が回らない、自社でどうしようもないという事業者は、不正注文データベースを利用したシステムの活用がおすすめなのです。
まずは資料が欲しい方や不正注文対策の相談をした方は以下からご連絡ください。相談は無料です。
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その他独自の転売対策例
転売が違法ではないとはいえ2章でお伝えしたようなリスクがあります。
そのため、年々増加する転売屋の対策に各企業の努力が見られます。
上記で挙げた転売対策以外にも「面白い」「なるほど」と思った転売対策をご紹介します。
- 現金不可にする
- 特定のカード(ローン)のみの決済にする
- スケボーの技「キックフリップ」を成功した人にしか売らない(Nike×堀米雄斗選手のコラボスニーカー)
他にも新しい転売対策を見かけた際はこちらで紹介いたします。
転売に関してよくある2つの質問と回答
転売についてよく聞かれる質問と、その回答をご紹介します。
【質問1】どうして転売屋は減らないの?
転売屋がなぜ減らないのかに対する答えは「高くても買う人がいる」からです。転売とは、手に入れにくい商品を代わりに買って又売りし、その差額分を報酬として得るビジネスです。
転売屋は、お金がかかっても「とにかく手に入れたい」という消費者心理に目をつけ、需要があるのに品薄になりやすい掘り出し物を見つけ出します。今後もニーズがあり続ける限り転売屋は減らない可能性が高いです。
また、昨今ネットオークションや個人間売買を行うサイトの流行もあり、転売を始める人が増えています。コロナ禍のマスクや消毒液の買い占めのように、モラルのない一部の転売屋の行動が問題視されるようになりました。
【質問2】転売屋への規制や法律ってないの?
転売屋への規制は、今のところチケット販売に関する法律以外はありません。現時点では悪質な転売屋に対して、転売そのものを訴えることは難しいです。
チケット転売に関しては、以前よりコンサートチケットやスポーツ観戦券を高く又売りするダフ屋行為や、インターネット上での高額転売が問題視されていました。そこで2019年に「チケット不正転売禁止法」が施行され、取り締まれるようになったのです。
しかし、同法律はチケット以外の商品の転売には適用されません。転売屋による商品の仕入れ方法は巧妙化していますが、企業が地道に対処していくしかないのが実情です。
まとめ:転売屋対策は不正購入を防ぐ施策を仕組みづくりから
転売屋による商品の買い占め行為は企業にとって脅威です。
企業や商品イメージ、売上に悪影響を与えるだけでなく、販売促進に費やした広告費も回収できないリスクを秘めています。
そのため、転売屋による不法な転売には以下、13個の対策をおすすめします。
- 商品の受け渡し時に新品ではない状態に変える
- 顧客の購入履歴を確認してから販売するか判断
- 転売が犯罪になり得ることを表示する
- 転売サイトで疑わしい出品がある場合電話で出品停止を要請
- 1人1点のみ購入とし整理券を配布
- 注文情報を分析して同一人物からのなりすましを防止
- アフィリエイト審査を強化して不正を予防
- 初回購入での転売を防ぐために初回特別価格を低くし過ぎない
- 初回価格と2回目以降の価格を同じにする
- ランディングページに初回特別価格を記載しない
- 申込フォームの前にチェックボックスを設置する
- 申込の最終確認画面に転売対策の文言を追加する
- 不正検知システムを活用する
量販店では店頭販売とEC販売の両方を行うお店が多いですが、①、⑤の対策は特に実店舗に適用できる対策です。
その他の対策も人的リソースがかかりますが、一部は不正注文検知システムを取り入れると対策の効率化が可能になってきます。
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また、転売対策に困っている・お金を使って対策するか迷っているという方は『転売対策虎の巻』で転売対策事例を見ることができるので参考にしてみてください。
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