キャッシュレス決済の浸透やECショップの規模拡大などに伴い、インターネットを介した不正取引も増えています。
顧客の利便性や企業の発展を実現するには、不正取引の防止・発見が必要になり、不正検知の市場規模は拡大傾向にあります。
今回は不正検知の市場規模について、世界の市場規模や規模が拡大している理由などを解説します。
代表的な不正検知サービスもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
以下動画は株式会社かっこ O-PLUX事業部 事業部長 小野瀬がクレジットカード不正利用による不正注文実態、背景について最新事例共に解説していますのでぜひご覧ください
独立行政法人 中小企業基盤整備機構
中小企業のためのEC活用支援ポータルサイト【ebiz】(https://ec.smrj.go.jp/domestic/)より引用
目次
不正検知における世界の市場規模
市場調査やコンサルティングを行う企業である「MarketsandMarkets」では、銀行・金融サービスや通信・IT、産業オートメーションなど様々な分野の市場調査レポートを発行しています。
不正検知についても市場調査レポートを発行しており、市場規模をはじめとして、市場概要や分析手法なども詳しく解説されています。
発行されている「不正検知・防止 (FDP) の世界市場:ソリューション別 (不正分析、認証、ガバナンス)・サービス別・適用範囲別 (ID盗難、不正支出、マネーロンダリング)・企業規模別・産業別・地域別の予測 (2023年まで)」(https://www.gii.co.jp/report/mama293340-fraud-detection-prevention-market-by-fraud.html)によると、不正検知・防止市場は世界で見て、2018年に195億米ドル、2023年には635億米ドルの規模にのぼる見通しが立てられています。
市場の中でも、不正分析ソリューションがシェアの大半を占めるものの、認証アプリケーションが今後シェアを拡大すると報告されました。複合年間成長率という指標では、26.6%成長すると言われ、今後さらに市場規模が拡大すると予想することができます。
不正検知の市場規模が拡大している理由
インターネット取引がより身近になっていることはもちろんですが、市場規模の拡大には他にも理由があります。
主な不正検知の市場拡大の理由を2つ詳しく見ていきましょう。
番号盗用による損失の拡大
これまでもインターネットを悪用した番号盗用による被害はありましたが、近年番号盗用による損失が急速に増加しており、セキュリティを整備する必要性がより高まっています。
番号盗用の被害の例として、クレジットカード利用における番号盗用被害総額は顕著なデータです。
一般社団法人 日本クレジット協会が発表した「クレジット不正利用被害額調査」(https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_03_g_200331.pdf)によると、被害額は年々増加しています。
2014年時点で67億円であった被害が、2015年72億円、2016年88億円と推移し、2017年には176億まで上昇しました。2020年253億円、2021年は311億円という結果が出ており過去最高額を更新し続けています。
このよう状況を受けて、セキュリティ意識が高まり、改正割賦販売法の施行などに合わせて、不正検知システムに注目が集まっています。
サイバー攻撃の高度化
不正攻撃が増加するとともに、サイバー攻撃が高度化しており、対応が難しくなっている現状もあります。
クレジットカード不正の手口を例に挙げると、フィッシング詐欺やスキミングなどがあります。
従来の手口よりも高度化したサイバー攻撃として、ランサムウェアという手口があり、非常に悪質です。
ランサムウェアにPCが感染すると、パソコンの利用者からは使用できなくなり、解除の見返りとして金銭を要求する手口が増えています。
一度感染すると自ら解決することは難しく、要求を飲まなくてはいけません。
その他にもダークウェブという存在も不正の温床になっています。
闇サイトのようなウェブであり、サイバー攻撃によって得たクレジットカード情報などを不正に売買し、購入者が不正取引を試みるという構造があると言われています。
高度化するサイバー攻撃や不正に対して、予防・検知するために不正検知システムをはじめとした対策が欠かせません。
不正検知サービス事例
不正検知の市場規模の拡大にともなって、新たなサービス・ソリューションが開発・導入されています。
そこで、なかでも代表的なサービスをピックアップしました。どのような役割を果たすのか、特徴や機能をご紹介します。
【かっこ株式会社】O-PLUX
かっこ株式会社が提供するO-PLUXは、大手企業のECサイトに多く導入されており、実績は累計110,000サイト件以上にのぼります。
独自のノウハウと統計分析に基づいた検知モデルによって、数秒単位で不正を検知することができます。
また、不正に対して、スマホやPCなど端末情報も特定してくれるので、なりすましによる不正にも強いです。
外部ツールやブラックデータなど外部データを取り込めることもあり、状況に合わせて運用できるようになっています。
提供会社 | かっこ株式会社 |
システム名 | 不正注文検知サービス O-PLUX |
主な機能 | ・検知モデル・デバイス認証・名寄せ・共有ネガティブDB・外部データの取り込み |
サポート | ・運用支援 |
商品ページ | http://frauddetection.cacco.co.jp/ |
1万円で2週間のトライアル利用も受付中!
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まとめ
不正検知の市場規模は世界的にも拡大しています。
不正分析のほか、認証アプリケーションなども加わり、さらに市場が拡大することが予想されます。
拡大の要因としては、電子取引の増加にともなう不正取引の増加やサイバー攻撃の高度化などが考えられています。
市場規模の拡大に合わせて、様々な不正検知サービス・ソリューションが開発されているので、セキュリティ対策に導入を検討してみてはいかがでしょうか。