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二要素認証とは?二段階認証との違いや活用事例、3つの要素を解説!

Two-factor authentication (2FA) and fingerprint touch identification security concept. User with digital tablet and smart phone and two-factor authentication security process, flatlay design.

「二要素認証について詳しく知りたい」
「二要素認証の活用事例について知りたい」
とお悩みではありませんか。

二要素認証とは、本人確認の方法のひとつです。

より正確に本人認証を行えるため、不正アクセスの防止効果が期待されています。

とはいえ、「二要素認証を導入すれば、何ができるの?」「二要素認証は本当にセキュリティが高いの?」といった疑問を持っている方もいるでしょう。

そこで、ここでは二要素認証について、以下のことを中心に解説します。

  • なぜ二要素認証は必要なのか
  • 二要素認証と二段階認証は何が違うのか
  • 二要素認証が活用される場面
  • 二要素認証でセキュリティ向上のために何を行えばよいのか

「不正アクセス防止のため、二要素認証について詳しく知りたい」とお考えの方は、ぜひ読んでください。

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二要素認証とは?必要な理由や二段階認証との違いを解説!

二要素認証とは、「異なる二つの要素を組み合わせて実施する認証」のことです。

異なる要素を組み合わせて本人認証を実施することで、より正確な本人確認を行えます。

例えば「パスワードを入力させた後にSMS認証を行う」など、異なる二つの認証要素を組み合わせて本人確認を実施。

パスワードの総当たりなど、不正アクセスへの対策として期待されています。

一方で、まだ二要素認証について分からない点も多くあるでしょう。

そこで二要素認証について、以下の点を中心に解説します。

  • 二要素認証が必要な理由とは?
  • 二要素認証に必要な3つの要素とは?
  • 二要素認証と二段階認証の違いとは?

どういうことか、詳しく見てみましょう。

そもそも二要素認証が必要な理由とは?

二要素認証が注目されている背景としてあるのは、不正アクセスの発生件数の増加です。

不正アクセスの発生件数はどれほど増えているのか、具体的にデータで確認してみましょう。

2015年から2019年の約4年間にかけて、不正アクセスの発生件数は約11倍に膨れ上がっています。

不正アクセスの被害に遭うと、金銭的な損害が発生するだけでなく、取引先や顧客からの信用を失うリスクがあります。

よって、不正アクセスの発生を予防するため、本人認証を突破されにくい「二要素認証」 に注目が集まっています。

では二要素認証は、具体的にどのような方法で本人認証を行うのでしょうか。

次は、二要素認証で活用される「3つの要素」について解説します。

二要素認証の理解に役立つ、認証の3つの要素とは?

二要素認証には、以下3つの要素があります。

  1. 知識要素
  2. 所有要素
  3. 生体要素

二要素認証を実施するときは、異なる要素を組み合わせて本人認証を実施します。各要素はどのような認証方法を実施するのか、詳しく見てみましょう。

【要素1】知識要素

知識要素とは、ユーザー本人にしか知りえない情報をパスワードとして入力させる仕組みのことです。

主な代表例はパスワード認証ですが、その他にも秘密の質問やAndroid製のスマホで採用されている、パターン認証(画面を指でなぞってロックを解除する)等が挙げられます。

知識要素による認証は一般にも広く認知されており、多くの人にとって利用しやすいのがポイントです。

一方で、パスワードが単純・パスワードをメモした紙を紛失といった誰でも閲覧できる状況では、認証強度が著しく低下し、不正アクセスの被害に遭うリスクが高まります。

【要素2】所有要素

所有要素とは、認証されるユーザーのみが所有している物理的な「モノ」を活用する仕組みです。

これは、ユーザーが他者に「モノ」を共有しないという前提の上で成り立っています。

例えば、以下のような方法が挙げられます。

・本人が所有しているICカードを活用し、本人認証を実施する
・携帯電話(SMS)認証を実施し、ワンタイムパスワードを入力する
・ハードウェアトークン(パスワードを表示する物理的なデバイス)を活用してワンタイムパスワードを入力する

物理的なデバイスを活用するため、より正確に本人認証を実施できるのがポイントです。

一方で、ハードウェアトークンの場合は導入コストが発生したり、SMS認証の場合は入力するユーザーの負担が増すといった難点もあります。

【要素3】生体要素

生体要素とは、ユーザーの指紋や顔、静脈といった固有の身体的な特徴を活用して、本人認証を行う方法です。

近年、スマートフォンにおけるユーザーの指紋や顔を登録してロックを解除する方法は一般的になりつつあります。

また、銀行によってはATMに静脈認証を採用しているところもあります。

生体認証は自分の身体データを活用するため、ユーザー側の負担が少ない上、「カードを忘れた」「パスワードを忘れた」といったリスクがない・安全性の高い点が魅力的です。

一方で、生体認証に対応したデバイスは比較的高価になりがちであったり、一部ユーザーの中には自分の身体データを登録することに拒否反応を示す方もいるなど、課題もあります。

二要素認証と二段階認証の違いとは?

二要素認証と似たような言葉に「二段階認証」というものがあります。

どのような違いがあるのか、さっそく見てみましょう。

・二要素認証:三要素の中から異なる二つの要素を組み合わせて本人認証を行う
・二段階認証:三要素の中から二つの要素を組み合わせて本人認証を行う(同じ要素を組み合わせてもOK)

大きな違いは、二段階認証では「同じ要素を組み合わせてもOK」という点です。

極端な例ですが、パスワードを入力させた後に別のパスワードを入力させることも「二段階認証」となります。

但し、パスワードを2回入力しても、パスワードをメモした紙が流出したり単純なパスワードの為に見破られたりすると、不正アクセスのリスクは高まります。

一方で、二要素認証の場合は「異なる要素」を組み合わせるため、二段階認証よりも不正アクセスされにくいのです。

二要素認証と二段階認証の違いは、「同じ要素の組み合わせを認めるか否か」。

不正アクセスのリスクを減らすなら、異なる要素を組み合わせる「二要素認証」がおすすめです。

二要素認証が活用されている場面2つ!

ここでは、二要素認証が使われている場面と共に、利用される二要素認証の方法を解説します。

方法によって、各々メリットやデメリットが存在するので、今後の参考にしてください。

【例1】ネットバンキング

ネットバンキングにおけるセキュリティは、大抵本人が知っている「知識要素」に加えて、「所有要素」が加わります。

主には、

  • ワンタイムパスワード認証
  • 乱数表

の2つが挙げられます。

ワンタイムパスワード認証

ワンタイムパスワード認証は、一定時間内に一度だけ利用できるパスワードを活用する方法です。

その際、一度だけ利用できるパスワードを活用するため、パスワードの流出や盗難といったアリスに強く、セキュリティが高いです。

一方で、ワンタイムパスワードを発行するためのハードウェアトークンが必要になるなど、デメリットもあります。

ハードウェアトークンとは、「1回限りの使い捨てパスワード」のことを指します。

マトリクス認証(乱数表)

マトリクス認証とは、正確にはワンタイムパスワード認証のひとつであり、法則性のない文字列が一覧表のように記載された表(乱数表)を活用する方法です。

例えば、「今日の右上、右下、左下に表示されている数字を入力してください」などの指示をして入力させることで、本人認証を行います。

後ろからパスワードを覗き見(ショルダーハック)されても安全で、セキュリティの高い認証方法です。

一方で、認証手順が複雑なので、ユーザー側に負担をかけてしまうといった弱点もあります。

【例2】ホテルのセキュリティボックス

これは、IT分野以外にも二要素認証が多く存在することを示す良い例です。

ホテルに設置されている貴重品保管用のセキュリティボックスには、鍵とパスワードの両方を必要とするものがあります。

パスワードは宿泊者だけが知っている「知的要素」であり、鍵は宿泊者だけが所有する「所有要素」となるので、二要素認証であるといえます。

ホテルの従業員が合鍵を持っていたとしても、「知的要素」となる宿泊客が設定したパスワードを知ることはできないため、安全性が担保されるのです。

二要素認証でセキュリティを向上させるポイント3つ

近年、二要素認証の重要性は高まってきています。

しかし、二要素認証を完全に信用するのではなく、日常的に注意できることは気を付けながら利用していくことが大切です。

トークン、乱数表などの管理を徹底する

これらは、本人だけが所有する「所有要素」として、提供されています。

紛失したり盗難に遭ってしまっては、「所有要素」ということはできません。

その為、物理的な認証デバイスの取り扱いには注意しましょう。

写真に撮って保存するという方法もありますが、危険性を高めるので推奨しません。

生体情報が盗まれるリスクを考慮する

生体情報は本人特有のものだから完全に安心と思うでしょうが、そんなことはありません。

寝ている間に他人が指紋認証を利用する、写真に写るピースサインから指紋をスキャンされるといった危険性もあります。

便利な認証システムではありますが、依存しすぎない・盗まれないといった心掛けを常に意識しましょう。

推測されづらいパスワードの設定、再設定

人間は、忘れてしまわないよう身近な事柄に関するパスワード設定をする人も多いのではないでしょうか。

しかし、安易なパスワードは悪者に見破られてしまう可能性が高いです。

また、ずっと同じパスワードにしておくことも危険性を高めます。

セキュリティ対策は必ずしも万能ではないので、適宜パスワードを再設定することで、危険な方向にいくことを自ら防いでいきましょう。

不正アクセス対策として二要素認証を導入!しかし意外なデメリットも?

二要素認証を導入することで、不正アクセスによるリスクの低減が期待できます。

但し、どんなセキュリティ利用するユーザーの利便性を損なう(UI/UXの低下)リスクがある点についても、しっかり考えておきましょう。

例えば、ログインするたびにマトリクス認証やSMS認証を実施しなければならない場合、ユーザーが認証する手間が増えます。

その結果「そもそもログインするのが面倒だ」とユーザーは感じてしまい、サービス離れにつながってしまう可能性も。

不正アクセス対策をした結果、それが原因でユーザー数の減少に繋がってしまうと大変残念ですよね。

「不正アクセスのリスクを減らしつつ、ユーザーの利便性を損なわないための仕組みについて知りたい」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

このような悩みを抱えている方におすすめなのが、不正アクセス検知サービス「O-MOTION」です。

どのようなサービスでなぜおすすめなのか、さっそく詳しく解説します。

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■【悩み2】「サイトのUI/UXを低下させたくない」でO-MOTIONができること
・導入はJavaScriptのタグを挿入するだけ
・ユーザー側に負担をかけず不正アクセスを検知できる

まとめると、「O-MOTION」を導入すればユーザー側に負担をかけず(UI/UXを損なわず)、不正アクセス対策を実施できます。

機械的な不正アクセスはもちろん、人的な不正アクセスも検知できるのが、「O-MOTION」の強みです。

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まとめ:二要素認証の導入は、不正アクセス対策に有効

ここでは、二要素認証の概要や気を付けるべきポイント、不正アクセスを防ぐための仕組みについて解説しました。

ここで、紹介した内容をまとめます。

・不正アクセスの発生件数は、2015年からの四年間にかけて約11倍に膨れ上がっている
・異なる要素を組み合わせて本人認証を行う「二要素認証」が注目されている
・二要素認証を導入するとセキュリティ向上が期待できるものの、サイトのUI/UX低下リスクもある

不正アクセスの発生件数は年々増加傾向にあります。

よって、サービスを提供している側にとって、二要素認証など不正アクセス対策は避けて通れないものです。

しかし、不正アクセス対策を厳重に実施するほど、ログインするのに手間がかかり利便性が低下し、ユーザー離れを招くリスクもあります。

そのため「不正アクセス対策を実施しつつ、利便性を損なわない仕組み」の導入が求められています。

そこでおすすめなのが、不正アクセス検知サービス「O-MOTION」です。

人的または機械的な不正アクセスを自動で検知するため、ユーザーの利便性を低下させません。

また、サイトにJavaScriptタグを挿入するだけなので、導入も簡単です。

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