「メールエイリアスの作り方や活用方法が知りたい」
「不正エイリアスを見抜く方法は?」
など、メールエイリアスを上手く活用する方法や、不正エイリアス対策を行いたいと思ってはいませんか?
メールエイリアスとは、1つのアカウントで複数のメールアドレスを利用できる機能のことです。
メールエイリアスを使う目的として、例えば、「仕事用とプライベート用でアドレスを分けたい」「大事なメールの見落としを防ぎたい」などがあります。
この記事では、
- メールエイリアスの作り方【4パターンを紹介】
- メールエイリアスを使うメリット3つ・注意点2つ
- 【企業様向け】メールエイリアスで会員登録されるリスク2つ
などを解説していきます。
最後まで読んでいただければ、ユーザーはメールエイリアスの安全で上手な使い方をマスターでき、企業様においては不正エイリアスに対しての対策を講じることができるでしょう。
目次
メールエイリアスとは
メールエイリアスとは、1つのアカウントで複数のメールアドレスを利用できる機能のことです。
メールエイリアスは、仕事用とプライベート用でアドレスを分けたい場合や、大事なメールを見落とすことを防ぐ目的で利用されることがあります。
ちなみに、メールエイリアス宛に届いたメールは、すべて主要メールアカウントの受信トレイに届きます。
お使いのメールサービスによっては、エイリアスごとにフィルタを設定し、自動でラベル付けやフォルダ分けができます。
主要メールアドレスと分けたい明確な理由がある場合は、エイリアスごとにフィルタ設定を行うのがおすすめです。
「メール転送」と「メールエイリアス」の違いは何?
「メール転送」と「メールエイリアス」は、サーバーに残して転送するか、サーバーに残さないで転送するかの違いです。
分かりやすく説明すると、「メール転送」はメールボックスを持つアカウントに設定し、受診したメールをメールボックスと、指定の転送先の両方に配信されます。(サーバーに残して転送する)
対して「メールエイリアス」は、見せかけのアドレスなのでメールボックスを持っていません。
つまり、受診したメールは主要メールアドレスの受信ボックスに入るので、メールの窓口だけを設置するものです。(サーバーに残さないで転送する)
メールエイリアスの作り方【4パターンを紹介】
ここでは、メールエイリアスの作り方を4つのメールサービス別に紹介していきます。
あなたが使っているメールサービスから「メールエイリアス」の作り方をチェックしてみてください。
Gmail
Gmailのメールエイリアスの作り方を紹介します。
手順1. Googleの「管理コンソール」にアクセスする
手順2. メニューアイコンから「ディレクトリ」→「ユーザー」を選択する
手順3. 対象のユーザー名を探してクリックする
手順4. 「予備のメールアドレスを追加」をクリックする
手順5. 「予備のメール」をクリックして、エイリアスとして使用する名前を入力する(※以下で詳しく紹介)
手順6. 「保存」をクリックして変更を保存する
手順5では、エイリアスとして使用する名前を入力するとありますが、実際にどのような名前を入力すればいいのか分からない方も多いでしょう。
Gmailのメールエイリアスは、メインアドレスの「アットマーク(@)」の前に「プラス(+)」または「ドット(.)」と任意の文字列を入力すれば利用できます。
また、「@gmail.com」を「@googlemail.com」と変更する場合でも作成することができます。
Gmailのメールエイリアスに使う名前については、以下を参考にしてください。
【Gmail メールエイリアスの作り方の例】
Gmailのメインアドレス:「example@gmail.com」
▼メールエイリアスの例
- example+work@gmail.com
- example+shopping@gmail.com
- example.sub@gmail.com
- example@googlemail.com
Yahoo!メール
Yahoo!メールのメールエイリアスの作り方を紹介します。
ちなみに、Yahoo!メールではメールエイリアスのことを、「セーフティーアドレス」と呼んでいます。
手順1. メール画面右上の「設定・利用規約」→「メールの設定」をクリックする
手順2. 左メニューにある「セーフティーアドレス」を選択する
手順3. 「ベースネーム」と「キーワード」を決めて入力する(※以下で詳しく紹介)
手順4. 「受信設定」で配信先のフォルダを選択する
手順5. 全て入力できたら右上にある「保存」をクリックする
手順3で「ベースネーム」と「キーワード」を決めるとありますが、いくつかのルールがあります。
「ベースネーム」は1個だけしか決めることはできませんが、「キーワード」は最大10個まで決めることができます。
ただし、「キーワード」においては、「Yahoo!BB会員」と「セキュリティパック利用者」は最大30個まで決めることができます。
これらのルールを踏まえて、Yahoo!メールのセーフティアドレス(メールエイリアス)の作り方の例をいくつか紹介します。
【Yahoo!メール セーフティアドレス(メールエイリアス)の作り方の例】
ベースネーム:「basename」
▼メールエイリアスの例
- basename-shopping@yahoo.co.jp(「shopping」がキーワードにあたる)
- basename-work@yahoo.co.jp
- basename-sub@yahoo.co.jp
- basename-friend@yahoo.co.jp
Outlook
Outlookのメールエイリアスの作り方を紹介します。
手順1. ログイン後、右上にの「人のアイコン」をクリックする
手順2. 左メニューの「あなたの情報」をクリックする
手順3. 口座情報のなかの「アカウント情報の編集」をクリックする
手順4. 「メールの追加」をクリックする
手順5. 取得したいメールアドレスを入力し、「エイリアスの追加」をクリックする
Outlookのメールエイリアスは、最大10個まで作成できますが、一度に作成できるのは2個までです。
メールエイリアスを作ってから、だいたい1週間前後で再度作成できるようになります。
iCloud
iCloudのメールエイリアスの作り方を紹介します。
手順1. メールボックスリストの上部にある「設定」ボタンをクリックする
手順2.「アカウント」→「エイリアスを追加」をクリックする
手順3. 「エイリアスアドレス」「ラベル」「氏名」など必要な情報を入力する(※以下で詳しく紹介)
手順4. 「作成」をクリックする
手順3で必要な情報を入力するにあたって、以下のことを覚えておくようにしましょう。
エイリアスアドレス | エイリアスは「3文字以上20文字以内」 |
---|---|
ラベル | エイリアスはラベルの「アルファベット順」に表示される |
氏名 | 入力した氏名が、送信メールの「差出人」フィールドに表示される |
メールエイリアスを使うメリット3つ
ここからは、メールエイリアスを使うメリットを3つ紹介していきます。
- 目的別にアドレスを使い分けられる
- 大事なメールの見落としを防げる
- 情報漏えい元を特定しやすい
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説していきます。
【メリット1】目的別にアドレスを使い分けられる
メリットの1つ目は、仕事用やプライベート用など目的別にアドレスを使い分けられることです。
特に、仕事で使う場合、いくつかのメールエイリアスを活用することで業務効率化がかないます。
例えば、日程調整が頻繁に発生する営業マンにとって、「schedule」と入れたメールエイリアスを作成してフォルダ・ラベル分けすれば、日程調整関連メールを集約できます。
【メリット2】大事なメールの見落としを防げる
メリットの2つ目は、大事なメールの見落としを防げることです。
毎日多くのメールを受け取る方にとって、大事なメールをフィルタ機能で振り分けても、条件から外れて見落とす恐れがあります。
このようなリスクを抑えるためにも、メールエイリアスを作成すれば、ラベル設定して分類することで大事なメールの見落としを防ぐことができるでしょう。
【メリット3】情報漏えい元を特定しやすい
メリットの3つ目は、情報漏えい元を特定しやすいということです。
例えば、作成したメールエイリアスの1つにスパムや迷惑メールを受信し始めた場合、どのエイリアスが流出しているのかを特定することができます。
もし情報漏えいしていることが分かれば、そのエイリアスを削除して作り直すなど、対処も簡単です。
なお、迷惑メールの見分け方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
メールエイリアスを使う注意点2つ
メールエイリアスはメリットだけではなく、使う際の注意点も2つあります。
- 個人情報漏えい対策にはならない
- SNSやWebサービスに登録できないことがある
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説していきます。
【注意点1】個人情報漏えい対策にはならない
メールエイリアスは情報漏えい元を特定しやすいですが、個人情報漏えい対策にはなりません。
例えば、Gmailのメールエイリアスだと、メールエイリアスから主要メールアドレスを予測することが簡単なので、個人情報漏えい対策にはならないと言えるのです。
他のメールサービスでも同様に、メールエイリアスは主要アドレスと紐づいているので、不正者に主要アドレスを見抜かれてしまう注意点があることは覚えておきましょう。
よって、メールエイリアスで複数のウェブサービスに登録して、ID・パスワードは使いまわすなどの危険なことはしないようにしましょう。
また、メールエイリアスのセキュリティ面に不安がある場合は、新たなアカウントを作るなどで対応しましょう。
【注意点2】SNSやウェブサービスに登録できないことがある
注意点の2つ目は、メールエイリアスではSNSやウェブサービスに登録できないことがあることです。
その理由として、SNSではメールエイリアスは主要メールアドレスと同一とみなされることがあるからです。
また、ECサイトでは不正注文のリスクを抑えるためにメールエイリアスを不正と検知するケースがあります。
【企業様向け】メールエイリアスで会員登録されるリスク2つ
ここからは、企業向けにメールエイリアスで会員登録されるリスクを2つ紹介します。
- 不正注文のリスクが高まる
- メルマガが届かない
それぞれのリスクの内容については、以下で詳しく解説していきます。
【リスク1】不正注文のリスクが高まる
自社サイトにメールエイリアスで会員登録されると、不正注文のリスクが高まります。
なぜなら、メールエイリアスを使う目的として、
- 紹介制度を悪用して複数のアカウントを作り、紹介報酬を不正に取得する(会員登録で得られるアフィリエイトポイントなど)
- 数量限定の抽選商品に、転売目的で複数アカウントを使用して多重申し込みをする
などがあるからです。
これらはどちらもECサイトで発生している不正注文です。
よって、メールエイリアスによる不正注文が多発している、または不正注文のリスクを未然に抑えたい場合は、不正に使われやすいメールエイリアスかどうかを都度チェックする必要があるでしょう。
ECサイトで行うべきリスク対策については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
また、以下の「不正リスクのセルフチェックシート」では、自社サイトで改善すべき点を見つけることができるので、ぜひご活用ください。
【リスク2】メルマガが届かない
不正注文のリスクが高まる以外にも、メールエイリアスで会員登録されることでメルマガが届かないといった問題も発生します。
そもそもメルマガを送る目的は、
- 自社サイトへの誘導
- 商品購入やサービス利用をうながす
- 接触の機会を得られるように親近感を生み出す
などです。
つまり、メルマガが届かないとこれらの目的による自社への利益が得られなくなります。
不正に使われやすいメールエイリアスかを判定するには?
不正に使われやすいメールエイリアスかを判定するには、メールチェックサービスを活用するのが確実です。
なぜなら、不正エイリアスかを目視で監視していくのは、ミスが発生しやすく業務効率も悪くなるからです。
メールチェックサービスなどのツールは、コスパよく導入可能なので、ぜひ活用してみてください。
メールチェックサービス「Mail Validator」がおすすめ
メールチェックサービスにはいくつか種類がありますが、なかでも、かっこ株式会社が提供している「Mail Validator」がおすすめです。
「Mail Validator」では、入力メールアドレスが有効かを即時判断し、「決済審査強化」や「不正登録を防ぐ」ことができます。
「Mail Validator」の利用シーンについては、以下をご覧ください。
※参考:かっこ株式会社
また、「Mail Validator」の特長として、
- 存在確認ができるメールアドレスかを判定する
- エイリアスメールかどうかの判定をする
- 取得してから数時間から数日しか使えない有効期限が短いメールアドレスではないかを判定する
- メールアドレスとしての形式の正しさやメジャーなドメインのタイプミスを判定する
- APIにて既存サービスとしての連携が可能
などがあります。
メールアドレスの有効性を確認できるツールをお探しの企業様は、以下をクリックしてお気軽にお問い合わせください。
まとめ
この記事では、
ユーザー向け:「メールエイリアスの作り方と活用法」
企業向け:「不正エイリアスの見抜き方とおすすめのメールチェックサービスの紹介」
をお伝えしてきました。
メールエイリアスは、仕事用とプライベート用など目的別にアドレスを分けたい方にとっては嬉しい機能です。
他にも、情報漏えい元を特定しやすく、もし1つのメールエイリアスにスパムや迷惑メールが届き始めたら、すぐに削除することも可能です。
ただし、個人情報漏えい対策にはならないなどのセキュリティ面の不安や、SNSやWebサービスに登録できないことがあるといった注意点もあります。
また、企業様においては、メールエイリアスで会員登録をされることのリスクがあります。
【リスク1】不正注文のリスクが高まる
【リスク2】メルマガが届かない
このようなリスクを防ぐためにも、メールチェックサービスを活用して、人手を煩わせることなく不正エイリアスを見抜く体制をととのえておくことは大事です。
今回は、いくつかあるメールチェックサービスのなかでも、特におすすめしたい「Mail Validator」を紹介しました。
実際に不正エイリアスによる不正注文が発生している、大事なメルマガが届かないケースが多発している、などのお悩みを抱えている企業様は、以下からお気軽お問い合わせください。