セキュリティ用語

決済代行とは?仕組みや利用する6つのメリットを解説

決済代行とは、EC事業者様と各決済機関との間に入り、決済を代行することで、そのサービスや会社が多く存在しています。

決済手段を導入したい事業者様が決済代行を利用することで、導入手続きや運用管理の負担を軽減できます

そこで本記事では、

  • 決済代行の仕組み
  • 決済代行サービスの4つの役割
  • 決済代行サービスを利用する6つのメリット

などについてお伝えします。

決済代行の概要からサービスを導入する流れまで網羅的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

決済代行とは

決済代行とは、各種決済ツールを導入したい事業者様と決済機関を仲介し、導入手続きや運行管理などを代行することです。

そもそも、事業者様が各種決済ツールを導入する方法は、大きく以下の2種類に分かれます。

【事業者様が各種決済ツールを導入する方法】

1. 事業者様が決済機関との加盟店契約を直接結ぶ
2. 決済代行会社と契約をして導入手続きを代行してもらう

現代ではあらゆる決済ツールが存在し、審査基準や入金サイクルなどがツールごとに異なるため、導入・運用管理を自社で担うと大きな負担がかかります。

そこでおすすめなのが、決済代行会社が提供する「決済代行サービス」の活用です。

決済代行サービスを活用すれば、あらゆる決済ツールを一括で導入できます

また、管理システムを提供してもらえるため、導入企業側の業務負担を大幅に軽減できます

下記記事では、決済代行会社の特徴を解説していますので、詳しく知りたい方はご参照ください。

決済代行の仕組み

EC事業者様が決済代行を利用する際は、まず決済代行会社との間で加盟店契約を結ぶことになります。

その後、EC事業者様専用の決済環境を構築することで、複数の決済手段を簡単に利用できる仕組みです。

EC事業者様は、あらゆる決済をまとめて管理できるシステムを決済代行会社から提供してもらうことにより、複数の決済サービスを利用する際のコストを最小限に抑えられます

自社で決済導入をおこなうより圧倒的にハードルが下がることから、多くのEC事業者様が決済代行を利用しています。

なお、決済代行会社が取り扱う決済手段は各社で違いがみられるため、希望する決済手段が用意されているのか事前に確認することが大切です。

また、決済代行会社はEC事業者だけではなく、イシュア(カード発行会社)やアクワイアラ(加盟店契約会社)ともやり取りをおこなっています。

イシュアやアクワイアラについては下記記事で解説していますので、気になる方はご参照ください。

決済代行サービスの4つの役割

決済代行サービスの役割は、大きく以下の4つです。

  1. 決済機関との契約手続きを代行する
  2. 事業者専用の決済環境を構築する
  3. 運用開始後に売上処理や入金処理などを実行する
  4. 不正な決済の検知などセキュリティ体制を整備する

ひとつずつ解説しますので、自社で導入すべきか検討する際の判断にお役立てください。

【役割1】決済機関との契約手続きを代行する

前提として、EC事業者様が自社で決済手段を導入する際は、厳しい審査をクリアしたうえで決済機関との個別契約が必要です。

審査基準はサービスごとに異なり、それぞれ書類の提出が必要になることから、契約手続きひとつとってもハードルを高く感じてしまいがちです。

そのようななか、決済代行会社は審査通過の豊富なノウハウをもとに契約手続きを代行する役割を担います。

EC事業者様が自社で決済手段を導入する際は決済機関の数だけ窓口も増えますが、決済代行サービスを利用すれば決済代行会社1社だけに窓口を絞ることが可能です。

【役割2】事業者専用の決済環境を構築する

決済代行会社を利用することで、事業者様が導入する決済手段にあわせて専用の決済環境を構築してもらえます。

事業者様が決済機関との契約を直接結んだ場合、各決済機関のシステム仕様に対応したECサイトを開発しなければなりません。

一方で、決済代行サービスを導入すると、事業者専用の決済環境を利用するだけで各決済を手軽に使えるようになります

【役割3】運用開始後に売上処理や入金処理などを実行する

EC事業者様が自社で決済サービスを導入したあとは、各決済機関のルールに則って売上処理や入金処理などを実行しなければなりません。

たとえば、入金管理ひとつとっても入金サイクルが決済機関ごとに異なるため、各社にあわせた入金処理が煩雑になってしまいがちです。

一方で、決済代行サービスを利用すると、各決済機関ごとの売上処理や入金処理は決済代行会社の役割です。

EC事業者様は、決済代行会社1社とのやり取りで済むため、導入する決済サービスの数が多いほど管理業務を効率化できます。

【役割4】不正な決済の検知などセキュリティ体制を整備する

EC事業者様が自社で決済手段を導入する際は、高度なセキュリティシステムの構築が必要です。

なぜなら、各決済手段を導入するとクレジットカードや電子マネーなどが持つ個人情報を扱うことになるからです。

自社で高度なセキュリティシステムを導入するとなると、膨大な時間やコストがかかります。

しかし、決済代行サービスを導入するとセキュリティ体制を整備してもらえるため、時間やコストの大幅な削減につながります。

なぜ決済代行サービスを使うのか

EC事業者様が決済代行サービスを使う理由は、決済手段の導入・運用に関する負担を大幅に軽減できるからです。

前述したとおり、事業者様が各種決済ツールの導入を希望する際、決済機関との間で直接契約を結ぶことは可能です。

ただし、決済手段を導入・運用する際は、

  • 申し込みや審査手続き
  • 売上入金管理
  • セキュリティ対策
  • 専用システムの開発

などの関連業務が多岐にわたるため、業務負担や人的コストが増加してしまいます。

決済代行サービスはこれらの業務を代行してくれるため、多くのEC事業者様に導入されている背景があります。

続いて、決済代行サービスを利用するメリットをさらに詳しく見ていきましょう。

決済代行サービスを利用する6つのメリット

決済代行サービスを利用するメリットは、大きく次の6つです。

  1. 決済手段を比較・検討する手間が省ける
  2. 多様な決済手段を一括導入できる
  3. 各種決済サービスの導入手続きや運用を効率化できる
  4. 売上金の一括管理ができる
  5. システム更新やメンテナンスの手間を省ける
  6. 人的負担やコスト面での負担を軽減できる

一部、これまでの解説と重複する内容もありますが、気になったものをチェックしてみてください。

【導入メリット1】決済手段を比較・検討する手間が省ける

現代ではキャッシュレス決済が浸透していることもあり、ECサイトに複数の決済手段を導入しないと販売機会を逃してしまう恐れがあります。

しかし、以下のように決済手段は種類が多く、比較・検討する作業がEC事業者様の手間になっているケースも少なくありません。

【ECサイトで導入されている決済手段の例】

・クレジットカード決済
・電子マネー決済
・携帯キャリア決済
・ID決済
・コンビニ決済
・後払い決済
・インターネットバンキング決済

決済代行サービスを導入すると、自社のサイトにあった決済手段を一括で提案してもらえるため、比較・検討する手間が省けます。

EC事業者様にとっては、情報収集のための工数や時間を削減できる分だけ、より多くの時間をコア業務に費やすことが可能です。

【導入メリット2】多様な決済手段を一括導入できる

決済手段を導入する際は、申込手続きや厳しい審査をクリアする必要があり、1社導入する工程だけでも煩雑に感じてしまいがちです。

一方で、EC事業者様が決済代行会社と加盟店契約を結ぶことで、多様な決済手段を一括導入できます

決済の選択肢が増えるとユーザーの利便性も高まるため、売上拡大を期待できる点もメリットです。

【導入メリット3】各種決済サービスの導入手続きや運用を効率化できる

決済代行サービスを導入すると、各決済機関との契約は決済代行会社が担当することになるため、導入手続きを効率化できます。

前述したとおり、自社で決済サービスを導入する際は決済機関ごとに契約が必要です。

しかし、決済代行サービスを利用すると、EC事業者様が契約を結ぶのは決済代行会社の1社だけで済みます。

【導入メリット4】売上金の一括管理ができる

決済代行会社を利用しない場合、EC事業者様は決済機関1社ごとに売上金の管理をおこなうことになります。

各サービスによって入金サイクルや手数料率は異なるため、売上金の管理が負担になってしまいがちです。

一方で、決済代行会社を利用すると売上管理システムを構築してもらえるため、売上金の一括管理ができて大幅な業務効率化につながります

【導入メリット5】システム更新やメンテナンスの手間を省ける

決済を自社で運用する場合、システム更新やメンテナンスを自社で対応しなければなりません。

一方で、決済代行会社を利用した場合、ほとんどのケースでシステム更新やメンテナンスは決済代行会社が対応します

EC事業者様側では特別な対応が不要になるため、管理の手間を省けます。

【導入メリット6】人的負担やコスト面での負担を軽減できる

ここまでお伝えしてきたように、決済代行サービスを利用すると、決済手段の導入手続きや運用管理を効率化できます。

複雑な手続きはすべて代行してもらえるため、決済手段を導入する労力は最小限で済みます。

結果として、人的負担やコスト面での負担を軽減することが可能です

ここで、これまでの内容をまとめます。

【決済代行サービスを利用する6つのメリット】

1. 決済手段を比較・検討する手間が省ける
2. 多様な決済手段を一括導入できる
3. 各種決済サービスの導入手続きや運用を効率化できる
4. 売上金の一括管理ができる
5. システム更新やメンテナンスの手間を省ける
6. 人的負担やコスト面での負担を軽減できる

決済代行サービスを利用するメリットがわかったところで、どのように導入するか気になっている方もいるのではないでしょうか。

続いて、決済代行サービスを導入する流れを確認しましょう。

決済代行サービスを導入する流れ

決済代行サービスを導入する一般的な流れは、下記のとおりです。

【決済代行サービスを導入する一般的な流れ】

1. 決済代行会社へ登録フォームの入力 or 申込書を提出して申し込む
2. 決済代行会社が審査をおこなう
3. 審査通過後、利用手続きをおこなう
4. 決済管理システムの設定をおこなう
5. 利用を開始する

決済代行サービスを導入する際は審査がおこなわれ、通過した事業者様のみがサービスを利用できます。

申し込んでから利用を開始できるまでの期間は決済代行会社によって異なるものの、1ヵ月〜1ヵ月半ほどかかることが一般的です。

そのため、ECサイトの開設またはサービス利用からのスケジュールを逆算し、余裕を持って導入手続きを進めることが大切です。

決済代行会社の選定ポイントを4つ紹介

決済代行会社の選定ポイントは、次の4つです。

  1. 導入実績は豊富か
  2. 希望する決済手段は用意されているか
  3. 初期費用や月額費用、手数料はどうか
  4. セキュリティ対策は充実しているか

コストはもちろんのこと、実績やセキュリティ面など総合的に判断することが大切です。

詳しく見ていきましょう。

【ポイント1】導入実績は豊富か

決済代行サービスはお金を直接扱うため、信頼できる会社と契約したいものです。

そのようななか、導入実績が豊富であれば多くの事業者様が信頼して利用している目安になります。

自社にマッチするか判断するためにも、同業種での導入実績が豊富かチェックするのがおすすめです。

なお、決済代行サービスの導入実績は、公式サイトを閲覧したり決済代行会社へ問い合わせたりすることで確認できます。

【ポイント2】希望する決済手段は用意されているか

前提として、決済代行会社ごとに利用できる決済方法の数や種類はさまざまです。

当然、利用できる決済サービスの種類が多いほどユーザーには喜ばれます。

決済代行会社を選ぶ際は、希望する決済手段が用意されているかを確認しましょう。

導入実績と同様に、公式サイトの閲覧や決済代行会社への問い合わせなどで決済方法の数や種類を確認できます。

【ポイント3】初期費用や月額費用、決済手数料はどうか

3つ目は、初期費用や月額費用、決済手数料の負担が大き過ぎないか確認することです。

費目概要相場
初期費用契約初月に支払う導入コスト数万円〜10数万円程度
月額費用顧客データの管理や端末機の利用などで必要になる毎月一定額のコスト数千円程度
決済手数料決済がおこなわれるたびに発生する決済代行会社へ支払う手数料数%程度

契約プランやキャンペーン内容次第では、初期費用や月額費用が無料になっていることもありますが、事前に確認が必要です。

特に月額費用、決済手数料は毎月発生するコストですので、複数社を比較して負担をなるべく抑えられる決済代行会社を選ぶようにしましょう。

また、コストを非公開にしているサービスもありますので、決済代行会社へ直接問い合わせて確認することをおすすめします。

【ポイント4】セキュリティ対策は充実しているか

万が一、個人情報が漏洩すると、顧客が安心してECサイトを利用できなくなってしまいます。

そのため、決済代行会社を選ぶ際はセキュリティ対策が充実しているかどうかも重要なポイントです。

セキュリティ対策が充実しているかどうかは、

  • プライバシーマーク
  • ISMS認証
  • PCIDSS

の取得など、第三者機関の規格に準拠しているかどうかでもある程度判断できます。

年々増え続ける不正行為に対して専門的な対策を講じることも重要

悪用者による不正行為は、年々増え続けているのが現状です。

たとえば、クレジットカードの不正利用被害は近年増加傾向にあり、2021年には過去最多の約330億円となりました。

不正行為は手口も巧妙化しているため、決済代行会社が整備するセキュリティシステムだけでは防ぎきれないこともあります。

そこで重要なのが、決済代行サービスと合わせた専門的な不正対策です。

たとえば、かっこ株式会社の「O-PLUX」は、導入企業累計110,000サイト以上が持つ不正データを共有し、不正な注文がないか高精度で判断できる不正注文検知システムです。

「O-PLUX」を導入すると、正常な注文は通常どおり実行され、怪しいと判断した注文にだけ追加認証がおこなわれます。

最新の不正手口にも対応しやすくなる「O-PLUX」について、詳しくは以下のボタンをクリックのうえご確認ください。

O-PLUX 公式サイト

1万円で2週間のトライアル利用も受付中!
O-PLUXのトライアルはこちら

また次の記事では、クレジットカード不正の最新の結果とECサイト事業者様に必要な対策を解説していますので、あわせてご参照ください。

まとめ:決済代行サービスを導入して業務効率化につなげよう

決済代行の特徴や仕組み、導入するメリットなどを紹介しました。

決済代行サービスは、さまざまな決済手段を導入したい企業様にとって欠かせない存在といえます。

月額費用や決済手数料が発生するものの、人的負担を軽減できるなどの理由により、トータルコストの削減につながるケースは多いです。

決済代行サービスを導入して、業務効率化につなげましょう。

なお、決済代行サービスを導入する際は、あわせて専門的な不正対策を講じることが重要です。

かっこ株式会社では、最新の不正データがわかる資料を配布しています。

資料は無料でダウンロードできますので、詳細が気になる方は以下のボタンをクリックのうえご確認ください。

\かっこ株式会社独自調査まとめ!近年のクレカ不正とは?/ クレカ不正の現状_2023

ピックアップ記事

  1. 通販サイトが攻撃を受ける原因とリスク!4つのセキュリティ対策とは?
  2. なりすましによる不正アクセスの被害内容と具体的な対策(不正検知)について
  3. クレジットカードの不正利用を防ぐ方法は?消費者と事業者の両視点から原因を解説
  4. 3Dセキュア2.0を導入後も不正注文対策は必要!理由とおすすめの不正検知システム…
  5. 不正検知システムとは?導入するメリットやチェックできる5つの項目などを紹介

関連記事

  1. セキュリティ用語

    オンライン決済とは?代表的な8つの種類やメリット・デメリットを解説

    オンライン決済とは、インターネットを利用して商品・サービスの支払いをお…

  2. セキュリティ用語

    増加するオンラインスキミングとは?その手口と被害をまとめました

    ECサイトからクレジットカードの決済情報を盗み取る、オンラインスキミン…

  3. セキュリティ用語

    【注意】SMSを使ったフィッシングが急増中!事例と増加の背景から対策を解説

    「心当たりのない怪しいSMS(ショートメッセージ)が届いた」「実際…

  4. セキュリティ用語

    クレジットカード業界におけるオンアス取引とオフアス取引の違いは何か?

    オンアス取引・オフアス取引とはクレジットカード業界における取引の種類を…

  5. セキュリティ用語

    サイバー攻撃とは?26種類の手口と事例、対策を徹底紹介

    「サイバー攻撃と一言で言っても、どのようなものがあるのだろう」「多…

  6. 不正アクセス

    eKYCとは?注目が集まる3つの理由や、メリット・デメリットを解説!

    「eKYCとはどういう意味で、どのような特徴があるのだろう?」「e…

フィッシング対策状況を今すぐチェック。「フィッシング対策セルフチェックシートWebサイトのなりすまし対策に!鉄壁PACK for フィッシング
クレジットカードの不正利用対策はしていない!?独自調査レポート
漫画3匹の子豚でわかるどこよりもわかりやすいWebセキュリティ入門
漫画ウサギとカメでわかるどこよりもわかりやすいEC不正注文対策 無料ダウンロード
自社の商品の転売状況を「転売チェッカー」で調べてみませんか?

おすすめ記事

  1. 【2024年最新】クレジットカードの不正利用被害は過去最高額…
  2. フィッシングサイトを検知する3つの方法!企業が受ける被害例も…
  3. 3Dセキュア2.0を導入後も不正注文対策は必要!理由とおすす…
  4. QRコード決済は危険?不正利用される原因や安全に使える電子決…
  5. 不正アクセスとは?主な4つの手口と対策、被害事例を紹介
漫画3匹の子豚でわかるどこよりもわかりやすいWebセキュリティ入門

お役立ち資料

いざという時に。不正アクセス被害後の対応手順マニュアル
  1. 3Dセキュア

    3Dセキュアの登録方法を3ステップで紹介!カード会社別の解説ページ付き
  2. 不正アクセス

    個人情報が漏洩!?事後対応の9ステップ・4つの質問を具体例で解説
  3. 不正検知・ノウハウ

    不正検知モデルとは?役割やモデルを活用したソリューションをご紹介
  4. 標的型攻撃メール

    不正アクセス

    組織や企業を狙う標的型攻撃メールとは?被害事例や見分け方も解説
  5. ニュース・業界動向

    メタバースのコマース市場に起こる3つの影響とは?参入企業の事例や課題を解説
PAGE TOP