「不正検知ソリューションにはどのような種類があるの?」
「不正検知ソリューションの導入が必要な理由は?」
など疑問を抱いている方はいませんか?
不正検知ソリューションとは、ECサイトなどで起こるクレジットカードの不正利用やフィッシングといった詐欺行為、ネットワークへの不正アクセスなど様々な不正を検知する防止策のことです。
ECサイトでの不正が増え続けている中、不正検知ソリューションの重要性が認識されるようになってきました。
しかし不正検知ソリューションの種類は様々で、個人の見解だけで自社に合った不正検知ソリューションを見つけるのは難しいでしょう。
この記事では、
- 不正検知ソリューション7つの種類と特徴
- 不正検知ソリューションの導入が必要と言われている理由
などを解説していきます。
今回は、Web・ネットワークや社内システムを狙うものまで、幅広く不正への対策ソリューションの種類をご紹介します。
本記事を一読することで、自社に合った不正検知ソリューションを見つけることができ、また最近の不正の傾向も知ることができるでしょう。
目次
不正検知ソリューションとは
不正検知ソリューションとは、ECサイトなどで起こるクレジットカードの不正利用やフィッシングといった詐欺行為、ネットワークへの不正アクセスなど様々な不正を検知する防止策のことです。
ECサイトでの不正行為は増え続けていて、特にクレジットカードの不正利用やフィッシング詐欺といった悪質な不正行為が目立っています。
※参考:日本クレジット協会とフィッシング対策協議会
また、最近では企業のサーバーを狙った不正アクセスやサイバー攻撃なども頻繁に発生していて、ニュースでもよく取り上げられています。
このような不正行為を防ぐために重要となるのが、様々な不正を検知することが目的とされている不正検知ソリューションの導入です。
不正検知ソリューション7つの種類と特徴
不正検知ソリューションは、サイバー攻撃や情報漏えいの最新の動向から様々なものが開発されています。
ここで紹介する不正検知ソシューションは7つです。
- 脅威・脆弱性管理ソリューション
- ID管理ソリューション
- DDoS攻撃対策ソリューション
- メールシステム強化ソリューション
- Webシステム強化ソリューション
- IoTセキュリティソリューション
- データベースセキュリティソリューション
期待できる効果が異なるので、以下でそれぞれの特徴を解説していきます。
【種類1】 脅威・脆弱性管理ソリューション
脅威・脆弱性管理ソリューションは、不正者の侵入経路となるネットワーク、Webアプリケーション、およびデータベース内の脆弱性を発見するものです。
各ソリューションによりますが、世界各地で検知された脅威情報も収集している場合もあり、サイバー攻撃を受ける前の対策としても有効です。
【種類2】 ID管理ソリューション
ID管理ソリューションは、ID・パスワード情報を管理し、利便性と共にセキュリティ精度を向上させてくれます。
また、ソリューションによっては誰がどのシステムにアクセスできるのか把握し、人事異動の際に必須となる権限変更などの管理をサポートしてくれます。
システム拡張や外部クラウドサービスの利用をすれば、社内で管理すべきID・パスワード情報は増え続けるでしょう。
このような状況下でID・パスワードが漏洩すると、不正アクセスやサイバー攻撃の標的となるので、ID・パスワードの管理は非常に慎重に行わなければいけません。
【種類3】 DDoS攻撃対策ソリューション
DDoS攻撃対策ソリューションは、DoS/DDoS攻撃によるシステムダウンを防ぎます。
DoS攻撃とは、Webサイトやサーバーに対して過剰なアクセスやデータを送り付けるサイバー攻撃です。
またDDoS攻撃は、大量のマシンから1つのサービスに一斉にDoS攻撃を仕掛けるものを指します。
よって、DDoS攻撃対策ソリューションは、甚大な被害を引き起こす不正アクセスやサイバー攻撃を防ぐために重要なソリューションです。
【種類4】 メールシステム強化ソリューション
メールシステム強化ソリューションは、フィッシングなど悪意のあるウイルスメールやスパムメールを検知・隔離します。
また、コンテンツやキーワードでメールの送信を制御し、不適切な情報の送信を抑止できるものもあります。
メールシステム強化ソリューションは、フィッシング詐欺に効果的に働く上に情報漏えい対策にも効果的です。
【種類5】 Webシステム強化ソリューション
Webシステム強化ソリューションは、ファイアウォールやIDS/IPSでは防げないサイバー攻撃からシステムを守ります。
ネットワークの結節点となる場所に設けて、「通過させてはいけない通信」を阻止するシステム
▼IDS(Intrusion Detection System)
ファイアウォールでは接続許可の扱いになるインターネットに公開されたサービスでも監視し、異常があれば管理者へ通知する仕組み
▼IPS(Intrusion Prevention System)
IDSの一歩先をいく仕組みで、異常な通信を通知するだけでなくブロックすることも可能だが、IPSの機器が故障した場合は通信維持を優先し全ての通信が許可されてしまう
このように、ファイアウォールやIDS/IPSも不正検知に役立つ仕組みですが、カバーできる範囲に限りがあります。
Webシステム強化ソリューションはファイアウォールやIDS/IPSと併用することで、セキュリティをより強固なものにできるのです。
【種類6】 IoTセキュリティソリューション
IoTシステムにあわせたセキュリティ対策として、IoTセキュリティソリューションというものもあります。
IoT(Internet of Things)とは、様々な「モノ」がインターネットに接続され、情報交換し、相互制御(例:遠隔制御、遠隔監視、任意データ送受信)する仕組みです。
こういった仕組みは便利な反面、ネットワークに接続されたデバイスのセキュリティ対策(=IoTセキュリティソリューション)が必須です。
IoTセキュリティソリューションを導入することで、不正アクセスや通信データ盗聴、改ざん、サービス妨害などのリスクを回避できます。
【種類7】データベースセキュリティソリューション
データベースセキュリティソリューションは、社内外からの不正アクセスによる情報漏えいやデータベース改ざんを防ぎます。
データベースファイアウォールやアクセス権限の設定を適切化し、データベースやWebサーバとデータベース間の通信を暗号化するなどの機能があります。
不正検知ソリューションの導入が必要と言われている理由4つ
ここからは、不正検知ソリューションの導入が必要と言われている理由を4つ紹介します。
- 年々クレジットカードの不正利用が増えているから
- フィッシング詐欺被害が深刻化しているから
- サイバー攻撃によるダメージは想像以上に大きいから
- 企業(ブランド)イメージを失墜させないため
最近の不正傾向も交えながら、それぞれ詳しく解説していきます。
【理由1】年々クレジットカードの不正利用が増えているから
先程もお話した通り、ECサイトでは年々クレジットカードの不正利用が増えています。
クレジットカードの不正利用被害額の推移は、以下の図をご覧ください。
※参考:日本クレジット協会
グラフを見てみると、クレジットカードの不正利用被害額は毎年最高額を更新し続けていて、クレジットカードの不正利用被害額は2023年1月~9月の時点ですでに376.3億円となっています。
このままいくと、2023年は2022年の411.7億円を追い越す勢いにあり、クレジットカードの不正利用に対しての対策が早急に必要であることが分かるでしょう。
クレジットカードの不正利用は、不正利用されたカード所有者のみ被害を受けるだけではなく、不正利用が行われたEC事業者もチャージバックなどの大きな損失を被ることになります。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
上図からも分かるように、クレジットカードの不正利用によりチャージバックが発生すると、EC事業者は商品も代金も戻ってこないといった損失を招きます。
よって、クレジットカードの不正利用被害を食い止めるためには、EC事業者それぞれがクレジットカード不正利用を防ぐための不正検知ソリューションを導入する必要があるでしょう。
そこで、クレジットカードの不正利用などを含めた不正注文対策として特におすすめなのは、かっこ株式会社が開発・提供している不正注文検知システム「O-PLUX」です。
不正注文検知システム「O-PLUX」については、「4. かっこ株式会社の不正検知システム・ソリューションは国内最強!」で詳しく解説しています。
【理由2】フィッシング詐欺被害が深刻化しているから
不正検知ソリューションの導入が必要な理由として、フィッシング詐欺被害が深刻化していることも挙げられます。
フィッシング詐欺とは、ネット利用者から不正者が金品を得るためにクレジットカード情報や銀行口座情報を騙し取る手口の詐欺行為です。
フィッシング詐欺もクレジットカード不正利用同様に、個人情報を入力してしまった個人だけが被害に遭うわけではありません。
例えば不正者が企業になりすまして偽サイトを作り、その偽サイトによってフィッシング詐欺被害が発生したら、なりすましをされた企業がクレーム対応に追われることになるでしょう。
どれだけ企業(ブランド)のなりすましによるフィッシング被害が発生しているのかについては、フィッシングに悪用されたブランド数の推移のグラフをご覧ください。
※引用:フィッシング対策協議会
このように、なりすましによって偽サイトを作られることにより、「この企業は信用できない」と企業イメージの失墜は免れません。
他にも、企業を狙ったフィッシング詐欺「スピアフィッシング(標的型攻撃)」も発生していて、従業員や企業がターゲットにされて会社に大きな損害をもたらす被害も報告されています。
※引用:総務省
フィッシング詐欺被害を食い止めるためにも、フィッシング検知に有効な不正検知ソリューションは必要不可欠だと言えるでしょう。
フィッシング詐欺を防ぐのに最も適している不正検知ソリューションの1つが、かっこ株式会社の「鉄壁PACK for フィッシング」です。
「鉄壁PACK for フィッシング」に興味がある企業様は、お気軽に以下からお問合せください。
\自社のなりすましサイトの検知・フィッシング対策に!/詳細やお問合せはこちら
また、フィッシング対策や被害事例については、以下の記事でも詳しく紹介しているので本記事と併せて参考にしてください。
【理由3】サイバー攻撃によるダメージは想像以上に大きいから
不正検知ソリューションの導入が必要な理由として、サイバー攻撃によるダメージが想像以上に大きいことも挙げられます。
サイバー攻撃とは、情報端末(パソコン、サーバーなど)に対し、ネットワークを介してシステム破壊や情報改ざん、窃取などをする攻撃手段です。
サイバー攻撃によって受ける被害は大きく、何百万件もの顧客の個人情報が漏洩したり、システム破壊によって復旧するまでに多くの時間を要したりなど、被害額は大手企業の場合では数億円にのぼることもあります。
実際に、2022年3月トヨタの取引先でサプライチェーン(供給網)を担う重要な企業、「小島プレス工業」がサイバー攻撃を受けたニュースは大きく報道されました。
※引用:日経XTECH
小島プレス工業がランサムウェア(身代金要求ウイルス)のサイバー攻撃を受けたため、トヨタ自動車は国内全14工場を停止しました。
データを不正に暗号化することでファイルを利用不可能な状態にした上で、そのファイルを元に戻すことと引換に金銭を要求するマルウェアのこと
トヨタ自動車から100人態勢で支援に乗り出し、たった一日で復旧を完了し全14工場の稼働を再開させたということです。
※引用:読売新聞オンライン
今回の小島プレス工業の場合は、機器に攻撃を受けやすい脆弱性があったことが判明しています。
このように、サイバー攻撃はシステムの脆弱性を突いて行われることが多く、サイバー攻撃が発生してからセキュリティシステムの強化を行う企業がほとんどです。
サイバー攻撃で受ける被害は想像以上に大きいので、システムの脆弱性を突かれないためにも不正検知ソリューションを導入してセキュリティ強化を行いましょう。
【理由4】企業(ブランド)イメージを失墜させないため
不正アクセスや不正注文などの不正行為が発生すると、企業やブランドイメージの失墜は避けられないでしょう。
なぜならば、「このサイトは信用できない」「この企業はセキュリティ対策が甘いのでは?」とマイナスのイメージを持たれてしまうからです。
わざわざ信用できないサイトで、商品購入や個人情報を登録しようとは思いません。
このように、不正アクセスや不正注文などの不正行為が一度でも発生してしまうと、イメージダウンによる売上低下などを招く恐れがあるでしょう。
不正アクセスや不正注文などによる炎上に備えて、事業者さまは以下からお役立ち資料をぜひダウンロードして参考にしてください。
情報漏洩があった企業やサービスについて、不安を感じている方や参考にしたい企業様は以下の記事を参考にしてください。
かっこ株式会社の不正検知システム・ソリューションは国内最強!
不正検知ソリューションには様々な種類があると説明してきましたが、当サイトを運営するかっこ株式会社の不正検知システム・ソリューションは国内最強の高精度な検知で不正行為を防ぐことができます。
ここで紹介するのは、かっこ株式会社が開発・提供している不正注文検知システム「O-PLUX」と不正アクセス検知システム「O-MOTION」です。
それぞれの機能や特徴について、以下で詳しく解説していきます。
不正注文検知システム「O-PLUX」
クレジットカードの不正利用などの不正注文対策を万全に行うためには、不正注文検知システム「O-PLUX」がおすすめです。
O-PLUXは、不正な購入を注文時に検知し、発送前に商品提供をストップさせるセキュリティシステムです。
不正検知ソリューションの中でも「O-PLUX」をおすすめする理由は、
- 累計110,000以上のサイト間のネガティブデータを蓄積し、日々高精度な検知を可能としているから
- 複数の要素をリアルタイムで解析して検知精度を高めているから
- 様々な不正手口を防ぐことができるから
などが挙げられます。
O-PLUXの機能を見ていただければ分かりますが、O-PLUXは複数の要素をリアルタイムに解析して瞬時に不正かどうかを判断しています。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
また、O-PLUXはECサイト運営における10の被害への対策も可能で、これらの不正手口以外にも最新の手口にも対応できるようにしています。
※参考:かっこ株式会社|O-PLUX
O-PLUXについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。
なお、O-PLUXについて興味がある企業様は、ぜひ以下をクリックしてお問合せください。
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不正アクセス検知システム「O-MOTION」
不正アクセス対策を万全に行うためには、不正検知ソリューションの中でも不正アクセス検知システム「O-MOTION」がおすすめです。
O-MOTIONは、独自の端末特定技術と操作情報を活用した審査で、高精度に不正ログインをリアルタイム検知しています。
また、検知した不正ログインにのみ2要素認証を実施することも可能で、正常なユーザの使い勝手を損なうことなく不正ログイン対策を行えます。
O-MOTIONを導入して解決できる課題には、
- 他人になりすましたログインによる個人情報漏洩
- 限られた予算での不正アクセス対策
- 会員に付与しているポイントが不正なユーザによって交換されている
- 不正に多重会員登録がされ初回特典が複数回利用されている
- チケットの買い占めや不正転売がされている
などがあります。
O-MOTIONについて興味がある企業様は、以下をクリックしてお気軽にお問合せください。
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まとめ
不正検知ソリューションは、ECサイトなどで起こるクレジットカードの不正利用やフィッシングといった詐欺行為、ネットワークへの不正アクセスなど様々な不正を検知する防止策のことです。
不正検知ソリューションには、Web・ネットワークや社内システムを狙うものまで、幅広い不正への対策ソリューションがあります。
主に挙げられる不正検知ソリューションの種類は7つです。
- 脅威・脆弱性管理ソリューション
- ID管理ソリューション
- DDoS攻撃対策ソリューション
- メールシステム強化ソリューション
- Webシステム強化ソリューション
- IoTセキュリティソリューション
- データベースセキュリティソリューション
それぞれどのような不正に強いのかは異なるので、これらを組み合わせてセキュリティ対策を行うのが望ましいでしょう。
また、不正検知ソリューションの導入が必要だと言われている理由は4つです。
- 年々クレジットカードの不正利用が増えているから
- フィッシング詐欺被害が深刻化しているから
- サイバー攻撃によるダメージは想像以上に大きいから
- 企業(ブランド)イメージを失墜させないため
特に問題となっているクレジットカードの不正利用や不正アクセスには、かっこ株式会社の不正注文検知システム「O-PLUX」や不正アクセス検知システムの「O-MOTION」の導入がおすすめです。
自社で多く発生している不正行為と最新の不正傾向を照らし合わせながら、最も適したセキュリティ対策を行うようにしましょう。