「後払いの自社審査って何?」
「後払いを自社審査で行うメリット・デメリットは?」
など、後払いの自社審査について疑問を抱いている方はいませんか?
後払いの自社審査とは、ユーザーが自社で構築した後払い決済を選択して商品を購入後に、支払能力があるのかについての与信審査なども全て自社で行うことです。
後払い決済を導入するには、自社で構築・運用する「自社後払い」と「後払い決済サービス」を利用するケースがあります。
この記事では「自社後払い」による自社審査について焦点を置き、
- 後払いの自社審査とは?
- 後払いを自社審査で行うメリット・デメリット
- 後払いの自社審査に向いているEC事業者の特徴3つ
などを解説していきます。
後払い決済の導入を検討しているEC事業者や、自社後払いを検討していて与信審査などを自社で構築・運用しようか迷っているEC事業者は本記事を一読することで、より自社に合った方法を見つけ出すことができるでしょう。
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目次
後払いの自社審査とは?
後払いの自社審査とは、ユーザーが自社で構築した後払い決済を選択して商品を購入後に、支払能力があるのかについての与信審査なども全て自社で行うことです。
後払い決済は、以下のような流れで決済が完了する仕組みになっています。
▼自社後払いの仕組み
後払いの自社審査の場合は、与信審査や代金の立替は全て自社で行わなければいけません。
自社審査では自由に与信ルールを決めることができますが、与信審査を構築・運用するのは非常に手間がかかり難しいとされています。
加えて、後払いの自社審査の場合は代金未回収のリスクがあることも忘れてはいけない課題でしょう。
よって、最近では無駄な手間がかかることなく代金も確実に回収できる後払い決済サービスを利用するEC事業者は多いです。
▼後払い決済サービスの仕組み
また、独自の基準を設けて自社で後払い決済を構築・運用している場合でも、面倒な与信審査や入金管理・請求・督促などを自動化できるシステムを利用するEC事業者も増えています。
▼【自社後払い向け】与信審査や入金管理・請求・督促などを自動化できるシステムの仕組み(例:かっこ株式会社の後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」)
後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」については、「6. 自社後払いには後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」の利用がおすすめ」で詳しく紹介しています。
後払いを自社審査で行うメリット・デメリット
ここからは、後払いを自社審査で行うメリット・デメリットについて紹介していきます。
ぜひ、後払い決済を導入する際の参考にしてください。
3つのメリット
後払いを自社審査で行うメリットは3つあります。
- 外部委託コストがかからない
- 与信や限度額など自社に合った規定を作れる
- 自社に合った必要最低限の機能でコストを抑えられる
外部委託コストをかけずに、自社で独自の与信ルールや限度額の規定を作りたい場合は、後払いの自社審査がおすすめです。
ただし、何度もお伝えしているように自社で与信審査を構築・運用するのは簡単なことではありません。
また、自社後払いと後払い決済サービスを利用するのではどちらの方がコストパフォーマンスが良いのかは一概には言えませんが、自社審査する場合は必要最低限の機能でコストを抑えるなどの調整が可能です。
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3つのデメリット
後払いを自社審査で行うデメリットも3つあります。
- 後払いの自社審査を構築・運用するのは難しい
- 代金未回収のリスクがある
- 審査が甘い認識をされることで犯罪のターゲットにされやすい
まずは大きなデメリットとして、後払いの自社審査を構築・運用するのは難しいということです。
後払いの自社審査を構築・運用するプロが揃っている場合でない限り、自社で与信審査を行うのは人手や時間、コストが想像以上にかかります。
また、後払いの自社審査を行っているECサイトは与信審査が甘く審査が通りやすいと言っているサイトも存在します。
このような情報を鵜呑みにして、後払いの自社審査を行っているECサイトをターゲットにした後払い未払いやいたずら注文などの犯罪も発生する恐れがあります。
さらに、後払いの自社審査では代金未回収のリスクがあるということも覚えておきましょう。
図で表した通り、「後払い決済サービス」や「与信審査や入金管理・請求・督促などを自動化できるパッケージ(例:かっこ株式会社の「SaaS型BNPLシステム」)」を利用すれば代金立替や代金補償サービス、不正検知システムが装備されているなどで代金未回収のリスクを抑えることができます。
なお、後払いの自社審査を構築・運用するのは難しいということについては、「5. 後払いの自社審査を構築・運用するのは簡単ではない」で詳しく解説しています。
そもそもEC事業者が後払い決済を導入すべき理由4つ
そもそも、なぜEC事業者が後払い決済を導入すべきかの理由について説明します。
EC事業者が後払い決済を導入すべき理由は4つあります。
- 幅広い世代の顧客を獲得できる
- 競合との差別化が期待できる
- 商品の回転率が上がる
- カゴ落ちリスクを防げる
それぞれの理由について、以下で詳しく解説していきます。
【理由1】幅広い世代の顧客を獲得できる
後払い決済は、クレジットカードを持っていない若い世代や主婦など幅広い世代の顧客を獲得できる可能性がある支払い決済の1つです。
クレジットカードを持っていない世代以外にも、
- 商品を確認してから代金を支払いたい
- 今は支払える現金や貯蓄がないが後払い決済期限までには代金を用意できる
- クレジットカードよりも審査に通りやすい決済方法を選びたい
などの理由で後払い決済を利用したいと考える人は多いです。
また、ECサイトで買い物をする時は直接目で見て商品を買うことはできないので、「届いてからサイズ感を確認したい」などの場合に後払い決済は利用しやすく喜ばれる支払い方法です。
なお、後払い決済(BNPL)とクレジットカードの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
【理由2】競合との差別化が期待できる
後払い決済を導入することで、競合サイトとの差別化が期待できるという点も導入すべき理由の1つです。
例えば、ECサイトでワンピースを購入したい時に、AサイトとBサイトどちらにも好みのワンピースがあるとします。
その時に比較する基準としては、
- 値段
- 発送予定日
- 決済方法
などを基準に選ぶ人が多いでしょう。
両サイトともに、値段や発送予定日が同じくらいである場合は最終的に商品を見てから代金を支払うことができる「後払い決済」を利用できるかどうかで最終判断を下します。
そもそもすぐに支払える現金や貯蓄がない場合は、判断基準は「後払い決済」を利用できるかどうかが優先基準になってくるでしょう。
このようにあらゆるケースを考えると、競合サイトが多い中でユーザーに選んでもらうためには、後払い決済の導入など幅広い決済方法を選択できるようにしておくといいでしょう。
【理由3】商品の回転率が上がる
後払い決済は、入金を待たずに商品を発送することができるので、商品の回転率が上がり売上UPも期待できるでしょう。
クレジットカードで決済する場合、厳しい与信審査もありスムーズに取引が完了しないこともしばしばあります。
決済完了までに時間がかかったり与信審査が通らないなどで、後払い決済を利用できていれば売れていたはずの商品が売れ残ってしまったという状況も発生します。
つまり後払い決済を導入しておけば、このようなリスクを最小限に抑えることができるので商品の回転率や売上UPも期待できるということです。
【理由4】カゴ落ちリスクを防げる
後払い決済は、クレジットカード番号などを入力する手間がないのでカゴ落ちリスクを防ぐことができる決済方法の1つです。
カゴ落ちリスクとは、ECサイトに訪れたユーザーが買い物カゴに商品を入れたが、精算せずにサイトから離れてしまい購入に至らないことを言います。
後払い決済は買い物カゴに入れてから購入まで入力することがほとんどないので、いつどこでも手軽に商品を購入することができます。
後払いの自社審査に向いているEC事業者の特徴3つ
ここからは、後払いの自社審査に向いているEC事業者の特徴について紹介します。
後払いの自社審査に向いているEC事業者の特徴は3つです。
- 自社独自のルールを設定したい
- 全ての後払い決済データを管理したい
- 後払いの自社審査を構築・運用するプロが揃っている
それぞれ詳しく解説していきます。
【特徴1】自社独自のルールを設定したい
自社独自で後払いの与信ルールなどを設定したい場合は、自社審査を行うといいでしょう。
後払い決済サービスや自社後払い向けの後払い決済導入パッケージを利用すると、与信審査は利用するサービスやシステムが決めたルールに基づいて行われます。
また、後払いの与信審査はクレジットカード決済に比べて通りやすいと言われています。
よって、不正行為が行われてしまうことを危惧して、
「与信審査をクレジットカード決済と同レベルの厳しさにしたい」
「自社で多く発生している不正を防ぐための細かな与信ルールを決めたい」
など自社独自で与信ルールを決めたい場合は、後払いの自社審査がおすすめです。
【特徴2】全ての後払い決済データを管理したい
自社後払いで与信審査なども全て自社で行っている場合は、全ての後払い決済データを管理することができます。
全ての後払い決済データを自社で管理すれば、購入後の支払い状況など入手したデータを利用して最適なマーケティング戦略を立てることができるでしょう。
もし後払い決済サービスを導入すると、全ての後払い決済データを入手できるとは限りません。
よって、自社後払いを行っている場合と比べて後払い決済サービスの導入は、情報不足により最適なマーケティング戦略が立てられない可能性もあるということです。
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【特徴3】後払いの自社審査を構築・運用するプロが揃っている
後払いの自社審査を構築・運用するプロが揃っている場合も、後払いの自社審査がおすすめです。
ただし、後払いの自社審査は与信審査のノウハウを持ったプロの人材がいないと非常に難しいとされています。
ノウハウがないまま自社審査を構築・運用すれば、与信審査が甘くなってしまい「後払い未払い」や「いたずら注文」などの不正に悩まされる恐れがあるでしょう。
なお、後払い未払い発生時の対応・対策については、以下の記事で詳しく紹介しているので本記事と併せて参考にしてください。
後払いの自社審査を構築・運用するのは簡単ではない
何度もお伝えしていますが、後払いの自社審査を構築・運用するのは簡単なことではありません。
後払いの与信審査とは、支払いを行う顧客や企業に十分な支払い能力が備わっているかを審査することです。
例えば、
- 住所や電話番号などに不備がないか
- 与信限度額が超過していないか
- 支払期限内に支払いできていないものがないか
- 過去に不正取引がないか
などを審査しますが、後払い決済サービス・自社審査ともに詳細な審査基準は公表しません。
なお、これらの与信審査を全て自社で行おうとするのは、ノウハウを持ったプロがいない限り非常に難しいことなのです。
自社で与信審査を行うのはノウハウがないと難しい
自社で与信審査を行うのは、ノウハウを持った構築・運用のプロがいない限り非常に難しいことは先程もお伝えしました。
後払いの自社審査は、精度の高さや迅速な対応が求められるので構築するのには人手や時間、費用が予想以上にかかることが危惧されます。
ただし、自社後払いを行っているが与信審査など難しいことは全てプロにおまかせするという選択もあるので、以下ではその旨について詳しく紹介していきます。
自社後払いには後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」の利用がおすすめ
最小限の負担で自社後払いを導入したい場合には、後払いの仕組みを簡単に構築できる、後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」の利用がおすすめです。
前述したとおり、後払い決済環境の構築・運用までを全て自社で行う場合、専門的な知識やノウハウが必要になるため企業への負担はかなり大きくなります。
コストを抑えながらも、企業への負担を軽減させることができる後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」については、以下で詳しく紹介していきます。
後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」
かっこ株式会社では、できるだけ負担を減らして自社後払いを構築・運用したいEC事業者に向けて後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」を提供しています。
後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」を利用すると、後払い決済事業において煩雑になりがちな与信チェックや入金管理・請求・督促業務などを自動化することが可能です。
また、ゼロベースで後払い決済システムを構築すると莫大にかかる初期投資も、後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」なら最小限の費用で実現できます。
利用するメリット4つ
後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」を利用するメリットは、与信チェックや入金管理・請求・督促業務などを自動化できるだけではありません。
他にも、後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」を利用するメリットはたくさんあります。
- 最小限のランニングコストで運用できる
- O-PLUX(不正注文検知サービス)が標準実装されている
- 導入企業ごとにカスタマイズできる
- 後払い事業における経験豊富なコンサルタントに支援してもらえる
後払い決済システムの構築と同時にシステム導入後の不正注文対策もできる後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」について、詳しくは下記のボタンからサービス資料をダウンロードしてご確認ください。
\ 後払いの仕組みを簡単構築/与信・入金管理・請求督促の自動化機能をパッケージ化
また、以下の記事ではO-PLUXの機能について詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
まとめ
後払いの自社審査とは、ユーザーが自社で構築した後払い決済を選択して商品を購入後に、支払能力があるのかについての与信審査なども全て自社で行うことです。
後払いを自社審査で行うメリットは3つあります。
- 外部委託コストがかからない
- 与信や限度額など自社に合った規定を作れる
- 自社に合った必要最低限の機能でコストを抑えられる
だだし、後払いを自社審査で行うのはメリットだけではなくデメリットも3つあります。
- 後払いの自社審査を構築・運用するのは難しい
- 代金未回収のリスクがある
- 審査が甘い認識をされることで犯罪のターゲットにされやすい
中でも、後払いの自社審査(与信審査)を構築・運用するのは難しいということはよく覚えておいてください。
このように自社後払いを行っているけれど、難しくて手間がかかる与信審査などはプロに任せるという選択もおすすめです。
自社後払いにおすすめな後払い決済導入パッケージは、かっこ株式会社が開発している後払い決済導入パッケージ「SaaS型BNPLシステム」です。
「SaaS型BNPLシステム」は、後払い決済事業において煩雑になりがちな与信チェックや入金管理・請求・督促業務などを自動化することが可能です。
「SaaS型BNPLシステム」についてもっと詳しく聞いてみたいというEC事業者様は、以下からお気軽にお問合せください。
\ 後払いの仕組みを簡単構築/与信・入金管理・請求督促の自動化機能をパッケージ化
また、「自社のECサイトで後払い決済を導入したい」「後払い決済システムはどれを選べばいい?」などとお考えであれば、まずは弊社にご相談ください。
相談費用・仲介手数料などは一切無料で相談できます。