「キャッシュレス決済って安全なの?」
「キャッシュレス決済を利用するメリットは?」
など、キャッシュレス化が進んでいる今、疑問に思う方は多いです。
キャッシュレス決済は便利な決済方法で、利用者も増えていることから基本的な安全性はあり、リスクを冒さず自身で不正利用対策をしっかり行えていれば安全に利用できます。
また、クレジットカードが他人に勝手に使われる不正利用被害は年々増加していることもあるため、個人情報を守る方法を知っておくべきです。
そこでこの記事では、
- キャッシュレス決済は安全なのか
- キャッシュレス決済を利用するメリット・デメリット
- キャッシュレス決済のリスクを防ぐための対策
などを解説していきます。
例えば、怪しいサイトでクレジットカード情報を入力したり、QRコード決済の時に後ろから盗み見されないような対策が重要なので、この記事を読んで、キャッシュレス決済についての理解を深めましょう。
また加盟店様も、利用者が安心してキャッシュレス決済を行える体制を整えておきましょう。
目次
キャッシュレス決済って安全?
キャッシュレス決済は、安全と安心を守るための様々なセキュリティ対策が施されているので、安全に利用できます。
どのようなセキュリティ対策が施されているかというと、
- 本人による取引を認証するための技術
- 不正な取引を起こさないための技術
- カード番号を守るための技術
などです。
以下は、経済産業省がキャッシュレス決済の安全性を伝えている資料です。
※引用:経済産業省
この経産省の資料にも記載してある通り、自身での対策も必ず行うようにしましょう。
自身で行うべき対策については、「4. 【利用者・加盟店が行うべき】キャッシュレス決済のリスクを防ぐための対策」で紹介しています。
「キャッシュレス決済」とは
そもそも「キャッシュレス決済」とは、文字通り現金を使用せずにお金を支払うことを言います。
キャッシュレス決済の支払い方法は3タイプあり、
- 前払いタイプ
- 即時払いタイプ
- 後払いタイプ
があります。
このように、現金を持たなくても支払いが完了する便利さから、昨今キャッシュレス化が急速に進んでいます。
さらに、キャッシュレス決済はポイント還元によりお得に買い物ができるのも魅力の一つです。
キャッシュレス決済の種類とその特徴
キャッシュレス決済といっても、どのような種類があるのか把握できていない方もいるでしょう。
以下では、キャッシュレス決済の種類とそれぞれの特徴について表にまとめました。
キャッシュレス決済の種類 | 特徴 | 利用するメリット |
---|---|---|
クレジットカード | ・後払いできる ・利用額は後日登録した銀行口座から引き落としされる ・公共料金、国民健康保険料や国民年金保険料などの納付にも利用できる | ・利用額に応じてポイントが貯まる ・国際ブランドカード(Visa・Mastercard)なら世界各国で利用できる ・旅行傷害保険や提携施設での割引・優待などの付帯サービスが利用できる |
デビットカード | ・カード利用と同時に代金が銀行口座から引き落とされる | ・お金の使い過ぎを防げる ・中学生を除く15歳以上であればカードを発行・利用できる |
電子マネー(プリペイド型) | ・交通系(SuicaやPASMO)と、流通系(WAONやnanaco)などがある ・ICカードをかざすだけで支払いが完了する | ・暗証番号を入力する手間がない ・プリペイド型は年齢制限がないものが多い ・利用額に応じてポイントが貯まるものもある |
QRコード・バーコード決済 | ・チャージしているお金や銀行口座、クレジットカードから支払える ・PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、d払い、メルペイなどがある | ・スマホで決済できる ・利用額に応じてポイント還元が受けられるものもある ・個人間送金ができるサービスもある |
特徴や利用するメリットを見てみると、キャッシュレス決済は便利でお得な決済方法だということが分かります。
その時々や状況に応じて、キャッシュレス決済を使い分けてお得に買い物をしていきましょう。
店舗に合う電子決済の選び方については、以下の記事で詳しく紹介しているので事業者様はぜひ参考にしてください。
キャッシュレス決済の普及率は36%
ここからは、キャッシュレス決済の普及率について紹介していきます。
キャッシュレス決済の普及率は年々増加していて、2023年は39.3%の普及率となっています。
※引用:経済産業省
グラフから見ても分かるように、キャッシュレス決済の中でもクレジットカードの普及率が高いのが分かります。
そして、ここ最近ではQRコード・バーコード決済の普及率が増えてきています。
このようにキャッシュレス決済の普及率が年々増加しているということは、安全に利用できる運営体制が行われているということです。
キャッシュレス決済アプリの不正利用時は補償してもらえる?
キャッシュレス決済は比較的安全に利用できる決済方法ですが、不正利用されてしまうケースも発生しています。
各アプリ・サービスで不正利用された時は、ほとんどの場合は不正利用分の代金を補償してもらえますが、残念ながら補償されないパターンもあります。
キャッシュレス決済の種類ごとの補償について、以下の表にまとめましたので参考にしてください。
キャッシュレス決済の種類 | 不正利用時の補償について |
---|---|
クレジットカード | 不正利用だと判断された場合は、不正利用分の代金を補償してもらえる ※補償期間についてはそれぞれのカード会社によって異なるので直接問い合わせをしてください |
デビットカード | 不正利用だと判断された場合は、不正利用分の代金を補償してもらえる ※それぞれのカード会社によって補償期間や補償限度額は異なるので直接問い合わせをしてください |
電子マネー(プリペイド型) | 電子マネーを紛失・盗難などで不正利用された時は、補償されないケースが多い(例えばnanacoは、「原則として補償はいたしません」としています) ※電子マネーの種類によって補償内容は異なるので直接問い合わせをしてください |
QRコード・バーコード決済 | 不正利用だと判断された場合は、不正利用分の代金を補償してもらえる(例えばpaypayは、「ユーザーには原則被害額の全額を補償し、加盟店にも取引金額の全額を入金します」としています) ※補償内容については利用するコード決済会社によって異なるので直接問い合わせをしてください |
キャッシュレス決済で不正利用された時は、原則不正利用分の代金は補償してもらえますが、それぞれ補償対象外になるケースもあるので直接問い合わせる必要があります。
また、いずれの決済方法でも補償を受けるためには警察へ被害届の提出が必要です。
まずは、不正利用が発覚したらこれ以上使えないように停止措置を行い、早急に警察に被害届を提出するようにしましょう。
キャッシュレス決済が不正利用された事例については、以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてください。
キャッシュレス決済を利用するメリット・デメリット
ここからは、キャッシュレス決済を利用するメリット・デメリットについて紹介します。
メリット・デメリットを知っておくことは、キャッシュレス決済を上手に使いこなしていくためには大事なことです。
4つのメリット
キャッシュレス決済を利用するメリットは4つあります。
- 決済がスピーディーに完了する
- 個人間で簡単に送金できる
- ポイントが獲得できる
- 現金よりもお得に買い物できるケースがある
キャッシュレス決済の最大のメリットは、決済がスピーディーに完了することです。
わざわざ財布から現金を取り出さなくても、カードやスマホをかざすだけで支払いが完了するのは魅力的だと言えるでしょう。
さらに、ポイント還元などもあるので現金よりもお得に買い物ができるのも嬉しいポイントです。
キャッシュレス決済を日常生活に取り入れて、お得に便利に買い物を楽しみましょう。
3つのデメリット
キャッシュレス決済を利用するデメリットは3つあります。
- 不正利用されるリスクがある
- キャッシュレス決済を導入していない店舗もある
- 決済トラブルが起こるケースがある
キャッシュレス決済では、不正利用されるリスクがあることは覚えておきましょう。
特に、クレジットカードの不正利用は年々増加しているのが現状です。
※参考:日本クレジット協会
そのため、キャッシュレス決済を利用する際は、不正利用されないためにも自身でできる対策を行わなければいけないということです。
また、キャッシュレス決済を導入していない店舗もあるので、現金を持ち合わせていなかったために買い物ができなかったというケースもあります。
キャッシュレス化とともに現金を持たない方も増えてきましたが、全ての店舗でキャッシュレス決済ができるとは限らないので、現金もある程度用意しておくようにしましょう。
以下では、クレジットカードの不正利用の手口について詳しく紹介しているので、本記事と併せて参考にしてください。
【利用者・加盟店が行うべき】キャッシュレス決済のリスクを防ぐための対策
キャッシュレス決済のリスクを防ぐためには、利用者・加盟店双方が対策を行う必要があります。
キャッシュレス決済の種類によって、それぞれどのような対策を行うべきなのかを以下で紹介していきます。
1. クレジットカード
クレジットカードは、キャッシュレス決済の中でも一番利用されている決済方法です。
しかし、利用者が多いためにクレジットカード情報を盗み取ろうとする詐欺集団も多く、利用者・加盟店それぞれが対策を行っていないと被害は今後も拡大していくことでしょう。
クレジットカードの不正利用を防ぐためにも、利用者・加盟店それぞれが行うべき対策は以下の通りです。
・少しでも怪しいと思うサイトではカード情報を入力しない
・クレジットカード情報を盗むための詐欺(フィッシング詐欺)などの知識をつける
・ナンバーレスカードやタッチ決済可能なクレジットカードを利用する
・カード利用明細をこまめにチェックする
▼加盟店が行うべき対策
・クレジットカード情報を保持しない
・設置する決済端末を全てIC化する
・3Dセキュアを導入する
・不正注文検知システムを導入する(3Dセキュアと不正注文検知システムを併用するのが望ましい)
また、自身のクレジットカードが不正利用された時の対応方法については、以下の記事を参考にしてください。
加盟店が行うべき対策の一つである不正注文検知システムの導入ですが、当サイトを運営するかっこ株式会社が開発・提供している「O-PLUX」や「不正チェッカー」がおすすめです。
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2. デビットカード
デビットカードは、後払い形式のクレジットカードとは違って、利用代金が口座からすぐに引き落とされる決済方法です。
しかし、使い方はクレジットカードとほとんど同じなので、クレジットカードが不正利用される手口と一緒だと思ってください。
デビットカードの不正利用を防ぐためにも、利用者・加盟店それぞれが行うべき対策は以下の通りです。
・少しでも怪しいと思うサイトではカード情報を入力しない
・フィッシング詐欺やスキミングなどよくある詐欺手口についての知識をつける
・利用限度額を設定しておく
・海外での利用機能を停止しておく
・カード利用明細をこまめにチェックする
▼加盟店が行うべき対策
・カード情報を保持しない
・3Dセキュアを導入する
・不正注文検知システムを導入する(3Dセキュアと不正注文検知システムを併用するのが望ましい)
以下の記事では、クレジットカードの非保持化について詳しく解説しているので、本記事と併せて参考にしてください。
また、3Dセキュアと不正注文検知システムを併用すべき理由や導入事例については以下の記事で詳しく解説しています。
3. 電子マネー(プリペイド型)
電子マネーは、カードやスマホを紛失・盗難された場合に不正利用されるリスクがあります。
電子マネーを不正利用された時は、電子マネーの種類によって補償の有無は異なりますが、補償をしてくれないケースも多いです。
電子マネーの不正利用を防ぐためにも、利用者・加盟店それぞれが行うべき対策は以下の通りです。
・電子マネー搭載のカードやスマホを紛失・盗難されないようにする
・スキミング防止グッズを使う
・カード残高を必要最低限に抑えておく
・紛失・盗難した時はすぐに利用停止措置を行う
▼加盟店が行うべき対策
・紛失・盗難届けを受けたらすぐに利用停止措置を行う
・利用者へ不正利用の注意喚起を行う
利用者が行うべき対策の一つである「スキミング対策」については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
4. QRコード・バーコード決済
QRコードやバーコード決済では、QRコードやバーコードを盗み見されることで不正利用されるリスクがあります。
買い物でレジに並んでいる時に、早めに画面にQRコードを出したまま待っている方もいますが、実はそれが原因で不正利用されてしまうことがあるので注意してください。
QRコード・バーコード決済の不正利用を防ぐためにも、利用者・加盟店それぞれが行うべき対策は以下の通りです。
・支払いを行う直前にQRコードやバーコード画面を開く
・スマホにパスワードを設定して第三者が勝手に決済画面を開けないようにする
▼加盟店が行うべき対策
・店舗に提示してあるQRコードを読み取って行う決済方法では、偽造QRコードに差し替えられないように注意する
・決済を行う際に後ろの人に画面を見られないように配慮する
まとめ
キャッシュレス決済は、便利に且つ安全に利用することができる決済方法です。
また、現金払いよりもポイント還元などでお得に利用できるのもキャッシュレス決済の魅力です。
キャッシュレス決済の種類は主に4つあります。
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネー(プリペイド型)
- QRコード・バーコード決済
しかし、いずれの決済方法でもリスクはあるので、不正利用されないためにも利用者・加盟店それぞれができる対策は行う必要があるでしょう。
また最近では、キャッシュレス化により現金をもたないスタイルの方も増えています。
しかし、全ての店舗でキャッシュレス決済を導入しているわけではないですし、決済端末の故障などのトラブルでキャッシュレス決済が行えないケースもあります。
なので、現金とキャッシュレス決済を上手く使い分けて、便利にお得に買い物を楽しみましょう。
そして、キャッシュレス決済の加盟店様においては、利用者が安心してキャッシュレス決済を利用するためにも不正利用対策は怠らないようにしましょう。