不正検知・ノウハウ

アドフラウド(adfraud)の具体的な手口と適切な対策方法

広告を出稿する際は、アドフラウド対策も行いましょう。
この記事ではアドフラウドの具体的な手口と共に、対策方法を紹介します。
大切な広告費用を不正者に支払ってしまうことのないよう、ぜひご一読くださいね。

アドフラウド(adfraud)とは

アドフラウド(adfraud)とは、直訳すると広告詐欺という意味です。
不正な媒体社が、Botプログラムを作成するハッカーや、名義貸しやコンテンツ作成を行う一般人などに指令をだし、不正に広告費用を獲得する行為を指します。

またクリックファームと呼ばれるクリック行為を売る業者も存在します。

アドフラウドという用語については、こちらの記事でも解説しています。

アドフラウドの具体的な手口

アドフラウドの具体的な手口として、多く報告されているのは

  1. 取引情報の偽装
  2. プログラムによる広告閲覧

の2つです。

1つ目の取引情報の偽装とは、故意に広告掲載先のドメインなどを偽り、不正に広告収益を得る手口。ドメインスプーフィングとも呼ばれます。

主な仕組みとしては、契約段階で広告主を欺き、偽のドメインに広告を掲載。ポルノやフェイクニュース、ヘイトスピーチコミュニティといった「閲覧数はあるが広告掲載効果が見込めないサイト」に表示し、利益を得ます。
シンプルな手口ですが、広告主が配信先のURLを確認しなければ発見されず、被害が広がることもあります。

また、「閲覧数はあるが広告掲載効果が見込めないサイト」と、「閲覧数は少ないが広告主から依頼があるサイト」の2つを用意する手口もあります。
この場合は、広告主から依頼があるサイトに広告を掲載。それを広告出稿が見込めないサイト上に埋め込みます。埋め込み方はポップアップや新しいタブで開く形など様々です。
広告そのものは依頼したサイトに掲載されているため、発見しにくい手口です。

2つ目のプログラムによる広告閲覧とは、広告や掲載ページをリロードし続け、インプレッションやクリックを大量に生み出すものです。
プログラムの動作環境は、マルウェアに感染した端末だけでなく、データセンター上で実行されるケースもあります。

アドフラウドへの企業側の対策

前項で解説したような手口への対策として企業ができるのは、「広告の掲載先を選別すること」です。

例えば、

  • 悪質と判断した掲載場所(ブラックリスト)には広告を表示しない
  • 悪質ではないと判断した掲載場所(ホワイトリスト)だけに広告を表示する
  • 厳選した良質な掲載場所(プライベート・マーケット・プレイス)のみに広告を出稿する

といった形で広告の掲載先を厳選します。

この判断には、ブラックリスト・ホワイトリストの設定や、データが必要になります。
そのため、広告を掲載した後も、

  1. アドベリフィケーションツールの導入
  2. 広告配信時に解析用のタグを使用しモニタリング
  3. 広告配信の実績データを解析しブラックリスト化

などを行い、データの取得や改善を繰り返しましょう。

1.アドベリフィケーションツールの導入

アドベリフィケーションツールとは、広告が広告主のイメージを低下させるような場所に掲載されていないか、ユーザーが認識できる場所に掲載されているかなどを確認するものです。
このアドベリフィケーションツールを広告掲載中に使えば、不正の早期発見も見込めます。また、独自のブラックリストを保有しているツールを利用した場合、掲載先の選定段階で判断できる可能性も高まります。

2.広告配信時に解析用のタグを使用しモニタリング

広告に解析用のタグを使用し、そこからユーザーの挙動をリアルタイムでモニタリングすることも有効です。
プログラムでなければ不可能な速度でのリロードの繰り返しや、同じ端末からの膨大なアクセスといった不審な動きには、ダミーの広告を表示したり出稿を停止したりできます。

3.広告配信の実績データを解析しブラックリスト化

広告配信後の実績データを解析することで、出稿成果だけでなく不正リスクの高い出稿先を洗い出すことも可能です。
例えば、

  • 表示回数は多いものの新規会員登録に結びついていない
  • 特定の広告掲載先からの不正注文・未払いが多い

といった状況を把握できれば、ブラックリスト化し、配信元に不正サイトであると申請したり次回から除外したりすることが可能です。
ただ、表示回数の多さ・登録等成果の低さだけでアドフラウドと確定できるわけではないのでその点は注意しましょう。


これらの対応は、広告掲載先の選別だけでなく、今後のマーケティング戦略にも活かすことができます。
しかし、出稿先が一定数を超えるとこの3つの流れを目視で行うのは非現実的です。
そのため一定の基準を設けている広告媒体を選定し依頼をするか、データの取得・分析までできるツールの導入が、現実的な対応策と言えます。

巧妙化するアドフラウドに適切な対策を

現状、効果が見込めるアドフラウドへの対策方法をご紹介しました。
しかし、これまでも何か不正への対策をとれば、それをかいくぐるように巧妙化が進んできました。アドフラウドに関しても、この流れが想定できます。
とはいえ、対策をしなければアドフラウドの餌食になってしまいます。アドフラウドの被害を最小限に抑えるためにも、最新の情報へのキャッチアップと、継続的な対策をとっていきましょう。

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