ECオンラインカンファレンス2024〜「未来のゲームチェンジャーに」ECの未来を共に考え、変えていく〜

不正検知・ノウハウ

  •  PR 

アドフラウド(adfraud)の具体的な手口と適切な対策方法

広告を出稿する際は、アドフラウド対策も行いましょう。
この記事ではアドフラウドの具体的な手口と共に、対策方法を紹介します。
大切な広告費用を不正者に支払ってしまうことのないよう、ぜひご一読くださいね。

成果報酬型広告やアフィリエイト広告に関するお役立ち資料は以下のボタンからダウンロードしてぜひ参考にしてください。

成果報酬型広告・アフィリエイト広告に関する無料資料DLはこちら

アドフラウド(adfraud)とは

アドフラウド(adfraud)とは、直訳すると広告詐欺という意味です。
不正な媒体社が、Botプログラムを作成するハッカーや、名義貸しやコンテンツ作成を行う一般人などに指令をだし、不正に広告費用を獲得する行為を指します。

またクリックファームと呼ばれるクリック行為を売る業者も存在します。

アドフラウドという用語については、こちらの記事でも解説しています。

アドフラウドの具体的な手口

アドフラウドの具体的な手口として、多く報告されているのは

  1. 取引情報の偽装
  2. プログラムによる広告閲覧

の2つです。

1つ目の取引情報の偽装とは、故意に広告掲載先のドメインなどを偽り、不正に広告収益を得る手口。ドメインスプーフィングとも呼ばれます。

主な仕組みとしては、契約段階で広告主を欺き、偽のドメインに広告を掲載。ポルノやフェイクニュース、ヘイトスピーチコミュニティといった「閲覧数はあるが広告掲載効果が見込めないサイト」に表示し、利益を得ます。
シンプルな手口ですが、広告主が配信先のURLを確認しなければ発見されず、被害が広がることもあります。

また、「閲覧数はあるが広告掲載効果が見込めないサイト」と、「閲覧数は少ないが広告主から依頼があるサイト」の2つを用意する手口もあります。
この場合は、広告主から依頼があるサイトに広告を掲載。それを広告出稿が見込めないサイト上に埋め込みます。埋め込み方はポップアップや新しいタブで開く形など様々です。
広告そのものは依頼したサイトに掲載されているため、発見しにくい手口です。

2つ目のプログラムによる広告閲覧とは、広告や掲載ページをリロードし続け、インプレッションやクリックを大量に生み出すものです。
プログラムの動作環境は、マルウェアに感染した端末だけでなく、データセンター上で実行されるケースもあります。

アドフラウドへの企業側の対策

前項で解説したような手口への対策として企業ができるのは、「広告の掲載先を選別すること」です。

例えば、

  • 悪質と判断した掲載場所(ブラックリスト)には広告を表示しない
  • 悪質ではないと判断した掲載場所(ホワイトリスト)だけに広告を表示する
  • 厳選した良質な掲載場所(プライベート・マーケット・プレイス)のみに広告を出稿する

といった形で広告の掲載先を厳選します。

この判断には、ブラックリスト・ホワイトリストの設定や、データが必要になります。
そのため、広告を掲載した後も、

  1. アドベリフィケーションツールの導入
  2. 広告配信時に解析用のタグを使用しモニタリング
  3. 広告配信の実績データを解析しブラックリスト化

などを行い、データの取得や改善を繰り返しましょう。

1.アドベリフィケーションツールの導入

アドベリフィケーションツールとは、広告が広告主のイメージを低下させるような場所に掲載されていないか、ユーザーが認識できる場所に掲載されているかなどを確認するものです。
このアドベリフィケーションツールを広告掲載中に使えば、不正の早期発見も見込めます。また、独自のブラックリストを保有しているツールを利用した場合、掲載先の選定段階で判断できる可能性も高まります。

2.広告配信時に解析用のタグを使用しモニタリング

広告に解析用のタグを使用し、そこからユーザーの挙動をリアルタイムでモニタリングすることも有効です。
プログラムでなければ不可能な速度でのリロードの繰り返しや、同じ端末からの膨大なアクセスといった不審な動きには、ダミーの広告を表示したり出稿を停止したりできます。

3.広告配信の実績データを解析しブラックリスト化

広告配信後の実績データを解析することで、出稿成果だけでなく不正リスクの高い出稿先を洗い出すことも可能です。
例えば、

  • 表示回数は多いものの新規会員登録に結びついていない
  • 特定の広告掲載先からの不正注文・未払いが多い

といった状況を把握できれば、ブラックリスト化し、配信元に不正サイトであると申請したり次回から除外したりすることが可能です。
ただ、表示回数の多さ・登録等成果の低さだけでアドフラウドと確定できるわけではないのでその点は注意しましょう。


これらの対応は、広告掲載先の選別だけでなく、今後のマーケティング戦略にも活かすことができます。
しかし、出稿先が一定数を超えるとこの3つの流れを目視で行うのは非現実的です。
そのため一定の基準を設けている広告媒体を選定し依頼をするか、データの取得・分析までできるツールの導入が、現実的な対応策と言えます。

成果報酬型広告やアフィリエイト広告に関するお役立ち資料は以下のボタンからダウンロードしてぜひ参考にしてください。

成果報酬型広告・アフィリエイト広告に関する無料資料DLはこちら

巧妙化するアドフラウドに適切な対策を

現状、効果が見込めるアドフラウドへの対策方法をご紹介しました。
しかし、これまでも何か不正への対策をとれば、それをかいくぐるように巧妙化が進んできました。アドフラウドに関しても、この流れが想定できます。
とはいえ、対策をしなければアドフラウドの餌食になってしまいます。アドフラウドの被害を最小限に抑えるためにも、最新の情報へのキャッチアップと、継続的な対策をとっていきましょう。

ピックアップ記事

  1. 【EC事業者必見】不正なチャージバックを防ぐ対策と不正対策システムの導入事例3つ…
  2. 個人情報漏洩時の3つの罰則規定を詳しく解説|企業の漏洩リスクや対策も紹介
  3. なりすましによる不正アクセスの被害内容と具体的な対策(不正検知)について
  4. 不正アクセスの手口とは?多様化する不正アクセスの発生状況や手口と検知対策も併せて…
  5. 【購入者から見る後払い決済】利用手順やメリット・デメリット、未払い時の対応は?

関連記事

  1. エビルツイン
  2. チャージバック保険に入っていれば安心は間違い

    チャージバック

    チャージバック保険があれば安心は間違い!不正注文検知システムを導入すべき理由を徹底解説

    「チャージバック保険があれば安心でしょ?」「チャージバック保険があ…

  3. 不正検知・ノウハウ

    クレジットカード番号だけで悪用される?確認方法・番号流出のケース・対応

    クレジットカード番号とは、クレジットカードの表面に記載されている14〜…

  4. 不正検知サービスは 無料で利用できる?
  5. 不正検知・ノウハウ

    フィッシング詐欺メールを開いてしまった際の3つの対処法!事例・見分け方も解説

    フィッシング詐欺メールを開いただけでは、通常、個人情報を盗まれることは…

  6. 不正検知・ノウハウ

    フィッシングサイトを検知する3つの方法!企業が受ける被害例も紹介

    フィッシングサイトとは、実在するショッピングサイトや金融機関のサイトな…

EC不正事業者セルフチェックシート
漫画3匹の子豚でわかるどこよりもわかりやすいWebセキュリティ入門
漫画ウサギとカメでわかるどこよりもわかりやすいEC不正注文対策 無料ダウンロード

おすすめ記事

  1. チャージバックとは?不正が起こる原因と事業者が行うべき5つの…
  2. 【2024年最新】クレジットカードの不正利用被害は過去最高額…
  3. フィッシングサイトを検知する3つの方法!企業が受ける被害例も…
  4. 3Dセキュア2.0を導入後も不正注文対策は必要!理由とおすす…
  5. QRコード決済は危険?不正利用される原因や安全に使える電子決…
漫画3匹の子豚でわかるどこよりもわかりやすいWebセキュリティ入門

お役立ち資料

いざという時に。不正アクセス被害後の対応手順マニュアル
  1. EC構築・ノウハウ

    ECサイトの停止事例・情報漏洩が与えるダメージと3つの対策を解説
  2. 不正アクセス

    ECサイトでの情報漏洩対策とは?どんなセキュリティ強化をするべきか
  3. EC構築・ノウハウ

    後払い決済サービス導入は販路拡大のチャンス!4つのメリットや注意点を解説
  4. コンプライアンス

    反社チェックとは?必要な理由や対象、調査方法などをまとめて解説
  5. 不正アクセス

    個人情報保護法のガイドラインを基本項目から最新改正まで分かりやすく解説!
PAGE TOP