「インバウンドとは何を指すの?」
「インバウンドとキャッシュレスの関係性とは?」
と疑問に思ったことはありませんか?
2020年にコロナウイルスの影響によりインバウンドの数が大幅に減少後、年々その数は回復しつつあります。
この記事では
- インバウンドとはどういった意味の言葉なのか
- インバウンドが増加することで考えられる変化
- インバウンドとキャッシュレスの関係性について
- 他国と比較した場合の日本のキャッシュレス決済比率
などを解説します。
インバウンドとは
インバウンド(inbound)とは英語で「内向きに入ってくる」という意味があります。
マーケティング用語としても使われますが、今回は国内旅行業界などで用いられている「訪日外国旅行者」の意味で述べていきます。
ちなみにインバウンドの対になる言葉はアウトバウンド(outbound)で、日本から海外への旅行者を指しています。
日本政府観光局(JNTO:Japan National Tourism Organization)の訪日外客統計によると、2023年のインバウンド数は2,507万人でした。
※引用:国土交通省
インバウンド数は様々な要因で増減しますが、2024年6月はコロナ前の2019年の同月非109%の回復となり、2023年10月から9カ月連続で単月ではコロナ前の水準を回復しました。
国土交通省は、2024年上半期のペースが下半期も続けば、3,500万人も視野に入ると発表しています。
インバウンドの増加に伴い需要が高まるキャッシュレス
インバウンドが増加することで国内消費額が増加し、地域経済が活性化するといった変化が見込まれます。
実際、インバウンドの消費額は2023年には約5.3兆円となり、コロナ前の2019年の約4.8兆円を超えて過去最高を記録しています。
※引用:国土交通省
観光庁の調査によると、訪日外国人がよく利用した決済手段は
- 現金(94%)
- クレジットカード(70%)
- 交通系ICカード(24%)
という結果となり、訪日外国人がよく利用するキャッシュレス決済を導入することで売上の増加に貢献できる可能性があります。
※引用:日本総研
日本のキャッシュレス決済比率
2024年3月に経済産業省が発表した2023年の日本のキャッシュレス決済比率は39.3%です。
※引用:経済産業省
経済産業省は「キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度にする」という目標を掲げており、キャッシュレス決済比率は堅実に成長しています。
しかし、他国のデータは以下の通りなので、比較してみるとまだまだ増加の余地があると言えます。(2022年算出データ)
- 日本・・・36.0%
- 韓国・・・99.0%
- 中国・・・83.5%
- アメリカ・・・56.4%
またキャッシュレスに関する情報はこちらの記事でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
まとめ
本記事では、インバウンドの概要とインバウンドとキャッシュレス決済の関係性などを解説してきました。
インバウンドの数は2024年6月はコロナ前の2019年の同月非109%の回復となり、2023年10月から9カ月連続で単月ではコロナ前の水準を回復しました。
今後もインバウンドの数は増加が見込まれています。
インバウンドは、日本よりキャッシュレス決済比率が高い国から来ている場合が多く、店舗へのキャッシュレス決済の導入はインバウンドのお客様を取り込めるようになり、売り上げ向上につながるでしょう。