不正検知・ノウハウ

セミナーで学ぶ不正検知。参加するメリットや注意点を解説

インターネット取引や企業の会計における不正を防止するために、不正検知が重要視されています。不正検知ソリューションを活用することで、不正を自動で検知し、素早い対応を可能にします。不正検知を導入する前に詳しく学べる機会として、セミナーが開催されています。

今回は、不正検知をセミナーで学ぶメリットや参加する上で気を付けたい注意点などを解説していきます。セミナーの開催情報もご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

不正検知システムについての詳細はこちらの記事もご参照ください。

不正検知が重要視されている背景

これまでもキャッシュレス決済や会計の不正がなかったわけではありません。不正検知は徐々に重要視されて現在に至りますがその背景にはどのような要因があるのでしょうか?不正検知が重要視された背景を詳しく見ていきましょう。

クレジットカード決済の不正取引が増えている

これまでは対面取引が基本でしたが、インターネットの発達などによってデジタル取引が様々な場面に採用されています。企業がECショップを開設することも多く、クレジットカード決済で購入する機会が増えています。店頭でのキャッシュレス決済も普及しており、電子マネーやQR決済などが登場しているものの、いまだにクレジットカード決済の比率が高いです。

クレジットカード決済の対応範囲が増えるとともに、不正利用の件数や金額が増えています。日本クレジット協会では、不正利用の現状を示すデータとして、「クレジットカード不正利用被害の発生状況」(https://www.j-credit.or.jp/information/statistics/download/toukei_03_g_200331.pdf)を公開しました。

被害額は2014年約114億円に対して、2019年約273億円と推移しており、毎年増加しています。2019年の被害の内訳は、偽造カード約17億円、番号盗用約222億円、その他約33億円です。偽造カードの手口はスキミングや盗難、番号盗用はサイバー攻撃によるカード情報の入手などがあり、日々多様化しています。事業者の損失はもちろん、ユーザーの利便性を損なうことにもつながります。身近かつ主要な決済手段なので、不正取引や不正アクセスがないように不正検知システムの導入が進んでいます。

不正会計が増加している

不正はクレジットカード決済といった外部不正だけでなく、企業内で行われる内部不正もあります。財務諸表を偽ることを不正会計と呼び、年々増加しています。不正会計には、会計ミスも含まれますが、業績を故意に操作する粉飾決算が中でも多いケースです。

粉飾決算では、本来の業績よりも良く業績を計上し、ノルマや予算目標を達成しているように見せます。過剰なノルマや無理な予算設定からのプレッシャーのほか、企業のためにという意識が不正会計の要因に挙げられます。

過去には、東芝の不正会計事件が起き、それ以降コンプライアンスの意識は高まりました。しかし、現在も不正会計の件数は増えており、不正会計を予防・発見するために検知システム・ソリューションが注目されています。

不正会計が発覚した場合、刑事事件として賠償金・懲役が科される、上場企業であれば上場廃止などの措置が取られる、株主から賠償請求を行われるなど、多大な影響があり損失を出してしまいます。金銭的な損失以外にも、企業としての信頼を失墜させ、企業の成長が難しい状況になるので、不正会計は防がなければなりません。

経費不正が起こっている

企業で起こる不正には、経費精算の不正もあります。交通費や交際費、出張費などの経費を不正に申請し、懐に入れてしまうという不正です。1件あたりの経費精算は数千円、数万円単位ですが、不正の件数が多くなるほどに企業の損失が多くなってしまいます。

経費不正の手口は、主に架空請求と水増し請求の2通りです。架空請求では、使用していない経費や私用で使った金銭などを、領収書の改ざんなどで不正に請求します。水増し請求は、交際費や交通費を多く請求することで、差額を懐に入れるという手口です。

経費精算は日々件数が多く、細部までチェックできない事例が増えることで不正な経費を支払ってしまいます。不正検知システムや不正検知機能のある経費精算システムを導入する企業が増えていて、不正な申請の発見とともに、経理業務の効率化を期待できます。

不正検知に関するセミナーに参加するメリット

現代では、インターネットなどを駆使して自ら不正検知を学ぶこともできます。ただ、個人や企業自身で学ぶことに比べて、セミナーに参加するメリットは多くあります。つのメリットをご紹介します。

不正検知に関する知識・ノウハウを得られる

不正検知を取り扱ったセミナーでは、専門的な知識を学ぶことができます。インターネットや書籍、雑誌などでは内容がおさめるために網羅されていないことも多いです。セミナーでは直接講師の話を聞くことができるので、自分では知ることができなかった知識やノウハウを得られるでしょう。

また、Web媒体や紙媒体では、最新情報が掲載されるまでにタイムラグがあります。最新情報が出た頃には既に出遅れているかもしれません。セミナーであれば、不正検知を取り巻く最新の動向や講師が感じている現状の課題など、よりタイムリーで有益な情報を得られることもあります。

不正検知を導入するきっかけになる

不正検知の重要性は感じているものの、不正取引や不正会計、経費不正などが実際に起きていなければ、導入を踏みとどまっている企業が多いでしょう。セミナーは、動機付けやモチベーションアップに最適な機会です。新たな知識・ノウハウに刺激を受けて不正検知システム導入のきっかけになります。

また、セミナーでは業界のトレンドや現状、今後の予測などを分野に精通した講師から聞くことができます。不正検知システムの必要性を強く感じた場合、セミナー参加が契機となって、不正対策を進められるでしょう。

参加者とのつながりが生まれる

セミナーに参加している人は、不正検知やセキュリティを学びたいという意思を持っているはずです。同じ目的があるので、参加者とのつながりをつくりやすくなっています。交流の時間が設けられているセミナーはもちろん、交流の機会がなくても共通意識によってきっかけを見つけやすいです。

参加者とのつながりはビジネスに活きることもあります。不正検知について耳寄りな情報を仕入れられたり、セキュリティ体制の整備についてヒントを得られたりするでしょう。講師の話を聞くことと合わせて、参加者との交流にも積極的に取り組んでみてくださいね。

専門家や著名人の話を聞くことができる

講師には、不正検知やセキュリティに詳しい専門家だけでなく、著名人が選ばれていることもあります。専門的な知識・ノウハウを学ぶことができ、専門家・著名人ならではの革新的なアイディアを聞けるチャンスです。

参加者とのつながりについて先ほど紹介しましたが、講師とのつながりもセミナーでは期待できます。講師と直接話す機会があれば、現在抱えている課題を相談したり、気になる事柄を質問したりして、より有益な情報を得られるでしょう。

不正検知に関するセミナーに参加する上での注意点

セミナーで学べることは多いですが、セミナーに参加するだけでは問題は解決されません。学んだ内容を現場に反映させようとするなど、意識づくりが必要です。注意点をおさえて、しっかりセミナーで学んだ内容を活かしましょう。

参加前は必要な情報かどうかわからない

セミナーの開催情報には、簡単な概要しか記載されていないことが多いです。そのため、参加前に知りたい情報を得られるかを判断するのは難しくなっています。実際に参加してみて、知りたい内容と違った、受講してみたがモチベーションにつながらなかったなど、実際に成果が得られない場合も多いでしょう。

不正検知に関するセミナーは、サイバーセキュリティについてのセミナーなど、不正検知を含む内容のものが見受けられます。不正検知に関する内容が少ないセミナーがあることも考えられるので、必ずしも目的と内容が合致しないことを理解した上で参加しましょう。

セミナーに参加するだけでは意味がない

セミナーは専門知識を学べる貴重な機会ですが、参加して話を聞くだけでは意味がありません。せっかくの知識・ノウハウは活用して初めて有益なものとなります。不正検知について専門的な情報を得たなら、話を聞いただけ、講師と交流しただけでは終わらせずに行動に移しましょう。

不正検知の必要性を実感しシステムを導入することだけでなく、不正検知業務を行っている部門の強化を図るのも、セミナーを活かした行動です。

集客目的のセミナーかもしれない

セミナーの性質によっては、集客目的で開催している場合もあります。参加者に対して、製品を営業されたり、勧誘されたりすることがあるので注意が必要です。必要性を感じなかった場合でも執拗に迫られて押し切られてしまうおそれがあります。

システムの導入や製品の購入を考えていないなら、営業や勧誘は回避しましょう。セミナーを勉強や情報獲得の場と考え、興味のあるシステムやサービスは後から検討するのがおすすめです。

費用がかかる

セミナーの多くは、費用がかかる有料セミナーです。費用と内容が見合っているかはセミナーによってまちまちで費用対効果をしっかり見極める必要があります。参加してみないとセミナーの内容がわからないことが多く、費用に見合わないセミナーが多いのも現状です。

また、セミナーを受けたにも関わらず行動に移さなければ、費用は無駄になってしまうでしょう。費用対効果を見極めてセミナーを選ぶことと、費用を払った分しっかり知識・ノウハウを活かすことが大切です。

不正検知に関するセミナーの開催情報

不正検知に関するセミナーはこれまで数多く開催されてきました。サイバーセキュリティセミナーやエンジニア向けセミナーなどで、不正検知に関わる知識や最新動向を学ぶことができます。

「こくちーずプロ」(https://www.kokuchpro.com/s/sort-date/?q=%E4%B8%8D%E6%AD%A3%E6%A4%9C%E7%9F%A5)では、各地のセミナー・勉強会・イベントの開催情報を検索可能です。キーワードや開催場所、開催日、ジャンルで検索できるので、受講したい不正検知セミナーが見つかります。セミナー情報をこまめにチェックして、ぜひ参加して不正検知を学んでみましょう。

まとめ

不正検知について学ぶ機会として、セミナーはぜひ検討したい機会です。セミナーに参加することで、ネットでは知ることができない知識・ノウハウを得られたり、新たな人脈ができたりするなどのメリットがあります。

一方で、参加してみて必要な情報や求めていた情報を得られないとわかったり、集客目的であったりすることには注意が必要です。セミナーの参加で終わらせるのではなく、学びを活かして不正検知システムの導入など行動に移しましょう。


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