チャージバック

クレジットカード決済とチャージバックの関係性

クレジットカード決済は、現金を持たずにショッピングができる便利な決済手段です。インターネットショッピングで利用する方も多く、便利な反面、悪用や不正には注意しなければなりません。万が一不正が行われたときに発生するのがチャージバックであり、企業への損失につながります。

今回は、クレジットカード決済とチャージバックの関係性について、クレジットカード決済の普及・不正の現状やチャージバックによる企業への影響などを詳しく解説していきます。

チャージバックの詳細についてはこちらの記事をご参照ください。

クレジットカード決済の普及と不正の現状

インターネットショッピングで使われることの多いクレジットカード決済は、キャッシュレス決済のなかでも最も普及している決済手段です。

経済産業省が発表した「キャッシュレスの現状及び意義」によると、2018年時点でキャッシュレス決済の比率は24.1%まで上昇しています。そのうち約20%をクレジットカード決済が占めています。世界水準の80%を目指しているので、今後も利用者が多くなっていくでしょう。

ただクレジットカード決済の普及とともに、不正利用被害も増加しています。一般社団法人 日本クレジット協会が発表している「クレジットカード不正利用被害の発生状況」によると、平成30年の段階で約235億円の不正利用被害が出ているのが現状です。

クレジットカード番号が盗用されたり、カードそのものを盗難されたりするなど、悪質な手口でカード情報を盗み出され、不正利用されてしまいます。ECショップがセキュリティ体制に力を入れていないと、サイバー攻撃に被害にあうかもしれません。

利用者を守ることはもちろん、次で詳しく解説するチャージバックによる損失を防ぐためにも不正利用対策が不可欠えす。

参考:

経済産業省「キャッシュレスの現状及び意義」

一般社団法人 日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の集計結果」

クレジットカード決済の不正によってチャージバックが起こる

クレジットカードの悪用・不正が増加しているなか、ユーザーを被害から守るためにチャージバックという仕組みがあります。ユーザーに対する被害に補償を行う反面、企業には損失が生まれてしまいます。チャージバックの仕組みや企業への影響を理解していきましょう。

事業者側はクレジットカード会社経由で消費者に返金する必要がある

チャージバックは、クレジットカードの不正利用が起きたときに発生します。利用者が不正利用に気づいた段階で、クレジットカード会社が売上の取り消しを行い、チャージバックを行う旨を加盟店に通知します。

通知を受けた加盟店は、クレジットカード会社経由で利用者に売上金額の返還を行うため、既に発生した売上が帳消しになるという仕組みです。利用者を守る仕組みであるものの、ECショップは損失を出してしまいます。

既に発送された商品は戻ってこない

クレジットカードの不正利用にともなって発送された商品は、チャージバックが行われたからといって、戻ってくることはありません。チャージバックは利用者には返金を行いますが、EC事業者に対して商品代金の補償・補填は行われないので注意が必要です。

クレジットカードの不正利用は、換金を狙って高額商品を購入される傾向があります。ブランド品や家電などを取り扱っているECショップは、大きな損失となってしまうでしょう。

クレジットカード決済の不正にともなうチャージバックを回避するためには

クレジットカード決済の不正が起こり、チャージバックが発生してしまうと、企業にとっては売上も商品も回収できない状態になります。そのため、未然にチャージバックが起きないよう対策をすることが大切です。チャージバックを回避する主な対策を5つご紹介します。

3Dセキュアを導入する

オンラインショップによっては、クレジットカード情報だけで決済することができます。利用者にとっては簡単に決済できるものの、クレジットカード情報さえあれば簡単に第三者に悪用されてしまいます。

そこで導入が進められているのが3Dセキュアです。3Dセキュアに対応したオンラインショップで決済を行う際、クレジットカード情報の入力と合わせて、3Dセキュアパスワードの認証が必要になります。

3Dセキュアのパスワードは、利用者本人が事前登録が必要なので、本人にしかわからない情報になり、第三者の不正利用を防ぐことが可能です。

3Dセキュア導入についてはこちらの記事もご参照ください

セキュリティコード認証を行う

クレジットカードには、セキュリティコードと呼ばれる3~4ケタの数字が印字されています。クレジットカードの内部に記録されておらず、クレジットカード番号とは別なので、カード所有者しかわからない数字です。

セキュリティコード認証を加えると、セキュリティコードを知らない限り、第三者は不正利用できません。3Dセキュアよりも認証が簡単なので、利用者の利便性を損なうことも少ないです。

不正検知システムを導入する

不正検知システム・サービスは、不正利用を24時間体制でモニタリングチェックできるシステムです。不正利用の傾向をデータ化することによって、取引の不正リスクを検知・分析することができます。

3Dセキュアやセキュリティコードを何らかの形で取得した不正利用者の悪用も、配送先情報や利用金額などから特定できる可能性があります。

万が一に備えてチャージバック保険に加入する

不正利用対策を行っても、完全にゼロにすることは難しいです。チャージバックが起きると損失が起きてしまいます。損失を最小限におさえるためには、チャージバック保険に加入しましょう。

チャージバック保険に加入すると、保険料を支払う代わりに、チャージバックの損失に対して保険金を受け取ることができます。不正利用対策とセットで利用するのがおすすめです。

まとめ

チャージバックは、クレジットカードの不正利用によって発生します。利用者は代金の返還を受けられますが、EC事業者は入金済み売上を返金するだけでなく、発送済商品も失ってしまうのが厄介なポイントです。

そのため、チャージバックが起きないよう、不正利用対策をする必要があります。3Dセキュアやセキュリティコード認証、不正検知システムの導入などの方法があるので、チャージバックによる損失を減らすために、導入を検討してみましょう。

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