「フリーWi-Fiって安全なの?」「フリーWi-Fiを使って情報漏洩しない?」などと気になりませんか?
近年では、アプリゲームや動画配信サービスが充実しており外出先でもインターネットを楽しみたいと考える人は多く、そこでフリーWi-Fiは使われます。
また、リモートワークの需要が増して外出先でPC作業を行う機会も増えました。
多くの場面で利用されるフリーWi-Fiは、非常に便利な反面、情報漏洩の危険性が潜んでいます。
そこで、本記事では、
- フリーWi-Fiの危険性
- 安全なフリーWi-Fiの利用方法
- フリーWi-Fiに頼らずに外出先でインターネットを使用する方法
などを紹介します。
目次
フリーWi-Fiとは
フリーWi-Fiとは、自宅やオフィスのWi-Fiとは違って誰でも利用できる無料のWi-Fiのことです。
フリーWi-Fiは、接続できるWi-Fiの中から選択するだけで、すぐに利用できます。
飲食店が設置したフリーWi-Fiでは、お店の分かりやすいところにパスワードを書いてあり、誰でも接続できるようになっていることも多いです。
フリーWi-Fiには危険性の高いものがある
フリーWi-Fiは、誰でも簡単に利用できて非常に便利ですが、不特定多数の人が利用するため危険な側面もあります。
特に危険性の高いフリーWi-Fiには、以下のような特徴があります。
- 暗号化されていない
- 提供元がわからない
有名なフリーWi-Fiとして、スターバックスが提供する「at_STARBUCKS_Wi2」や、FREESPOT協議会が提供する「FREESPOT」などがあります。
①暗号化されていないWi-Fi
Wi-Fiの通信が暗号化されている場合、接続可能なWi-Fi一覧を表示したときにWi-Fi名の横に鍵マークがついています。
暗号化されていないWi-Fiとは、この鍵マークがついていないフリーWi-Fiのことです。
暗号化されていないWi-Fiを使用すると、通信内容が誰でも見れる状態になってしまい、悪意のある第三者に端末の情報を盗まれてしまう可能性が高まります。
②提供元がわからないWi-Fi
提供元がわからないWi-Fiとは、誰が何のために設置しているのかわからないフリーWi-Fiのことで、”野良Wi-Fi”とも呼ばれます。
提供元がわからないWi-Fiは、パスワードによる管理が行われていないことが多いです。
提供元がわからないWi-Fiの中には、接続してきた端末の情報を盗むために悪意ある第三者がわざと設置しているものが多くあります。
提供元がわからないWi-Fiは、店舗が設置したWi-Fiと誤認させるために、店舗のWi-Fiそっくりな名前に設定してあることが多いため注意が必要です。
Wi-Fiの活用についてのお役立ち資料は以下のボタンからダウンロードできますので、ぜひ参考にしてみてください!
フリーWi-Fiを使う4つの危険性
フリーWi-Fiを通して端末に侵入されてしまった場合、以下のような被害にあう可能性があります。
- 個人情報を盗まれる
- デバイスの画面を監視される
- デバイスを遠隔操作される
- 悪意あるサイトへ誘導される
それぞれ説明していきます。
①個人情報を盗まれる
フリーWi-Fiを利用していると、様々な重要情報が盗まれる可能性があります。
もし、端末の情報が盗まれると、クレジットカードの不正利用やSNSアカウント乗っ取りなど様々な問題が発生します。
漏洩のリスクがある情報については、次の章でより詳しく解説します。
②デバイスの画面を監視される
フリーWi-Fiを利用していると、操作中の画面を監視される可能性があります。
もし、画面を監視されると、閲覧しているWebサイトや開いているファイル、メールの内容などを覗き見されてしまいます。
また、ログイン画面に入力する様子を監視されていると、パスワードが漏洩してしまうリスクにつながります。
③デバイスを遠隔操作される
フリーWi-Fiを利用していると、端末が乗っ取られて遠隔操作されてしまう可能性があります。
もし、端末が乗っ取られると、GPS機能から居場所が特定されたり、カメラアプリを操作されて顔や自宅の様子を撮影される可能性があります。
行動や居場所を監視されると、空き巣やストーカーなどの犯罪に巻き込まれるリスクにつながります。
④悪意あるサイトへ誘導される
フリーWi-Fiを利用していると、Webサイトのアクセス先を強制的に変更されて悪意あるサイトへ誘導される可能性があります。
もし、悪意あるサイトへ誘導されると、端末がウイルスやスパイウェアに感染してしまうリスクがあります。
ウイルスに感染すると、自分の端末が被害にあうだけではなく、連絡先を交換している相手にも被害が広がる危険性があります。
フリーWi-Fiが原因で流出してしまう危険性がある情報
上記にあるようにフリーWi-Fiを通じて、勝手にスマホやPCを操作されたり覗かれたりする可能性があります。
これをされると、以下のような情報を流出してしまう危険性があります。
- 個人情報
- デバイスに登録している決済情報
- SNSなどのパスワード
- 通信内容
これらの情報を流出させてしまうと、さらなる犯罪に巻き込まれる危険性や周りの人間にも被害が及ぶ危険性があります。
個人情報
フリーWi-Fiを利用することで、氏名、電話番号、住所などの個人情報が流出する可能性があります。
個人情報が漏洩すると、詐欺やストーカーなどさらなる犯罪に巻き込まれる危険性があります。
デバイスに登録している決済情報
フリーWi-Fiを利用することで、クレジットカード情報や口座情報が流出する可能性があります。
クレジットカード情報が漏洩すると、勝手に高額な買い物をされてしまう可能性があります。
また、口座情報が漏洩してしまうと、預金をすべて下ろされてしまったり、知らない口座に預金を移されてしまう危険性もあります。
クレジットカードが不正利用されてしまった場合の対策については、以下の記事で解説しています。
SNS等のパスワード
フリーWi-Fiを利用することで、SNSアカウントのIDやパスワード情報が流出する可能性があります。
SNSのID、パスワードが漏洩すると、家族や友人連絡が取れなくなる危険性があります。
また、鍵アカウントの投稿内容を見られて、個人情報の漏洩につながるリスクもあります。
さらに、乗っ取られたアカウントから詐欺メッセージを送信されるなど周りの人間にも被害が及ぶ可能性もあります。
通信内容
フリーWi-Fiを利用することで、メールや電話などの通信内容が流出する可能性があります。
会社の機密情報などの重要なデータのやりとりをしている場合は、会社や仕事の関係者に被害が及ぶ危険性もあります。
情報漏洩かしたかどうかの確認方法
万が一情報が漏れてしまった場合にいち早く気づいて対応するために、情報漏洩の確認方法を知っていることは非常に大切です。
情報漏洩の確認方法は以下の4つです。
- 身に覚えのないログイン履歴や投稿がある
- 知らないアプリがDL/削除されている
- 不正送金された
- 充電の減りが異常に速い
順に解説します。
身に覚えのないログイン履歴や投稿がある
自分のSNSアカウントに覚えのないログイン履歴や投稿がある場合、情報漏洩が発生したと考えてよいでしょう。
SNSのID、パスワードが漏洩することで、アカウントに不正ログインをされる可能性があります。
知らないアプリがDL/削除されている
元々あったアプリが消えていたり、入れた覚えのない不審なアプリがインストールされている場合も情報漏洩されている可能性があります。
不審なアプリは、アプリをまとめたアイコンの一番末尾など意識していないと確認できないような場所に隠されて配置されていることが多いです。
定期的に端末を確認することが大切です。
不正送金された
不正送金が確認できたとき、情報漏洩が発生しています。
不正送金を確認したら、慌てず落ち着いて対処することが大切です。
不正送金について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
また、最近話題の不正送金手口のSIMスワップ詐欺については、こちらの記事で詳しく解説しています。
充電の減りが異常に速い
端末の充電の減りが異常に速い時も情報漏洩が発生している可能性があります。
充電の減りが早くなる理由は、侵入者がバックグラウンドで勝手に処理を行っているせいで、バッテリーが消費されてしまうからです。
同じ理由で、端末が異常に熱くなっている場合にも警戒が必要です。
外出先で安全にフリーWi-Fiを使う方法
フリーWi-Fiの危険を理解していても、やむを得ず使用する機会もあると思います。
そのため、フリーWi-Fiをできるだけ安全に使用するための2つの方法を紹介します。
- 自動で接続しない
- VPNを使用する
自動で接続しない
フリーWi-Fiをできるだけ安全に利用するためには、Wi-Fiに自動で接続しないことが大切です。
iPhone、Android共にWi-Fiに自動接続できる設定があります。
この設定をオフにして自分で接続するフリーWi-Fiを選択することで、比較的安全なフリーWi-Fiだけを選んで利用することができます。
比較的安全なフリーWi-Fiとは、通信が暗号化されているフリーWi-Fiのことです。
通信が暗号化されているフリーWi-Fiは、端末上でWi-Fi名を表示したときに隣に鍵マークがついているので、簡単に見分けることができます。
もし、暗号化されていないフリーWi-Fiを利用した場合、通信の中身が誰にでも簡単に見られる状態になってしまうので非常に危険です。
VPNを使用する
フリーWi-Fiをできるだけ安全に利用するためには、VPNを使用することも有効です。
VPNとは、Virtual Private Networkの略称で、インターネット上に仮想のネットワークを構築して通信を暗号化することができます。
通信が暗号化されることで、情報漏洩のリスクが低減します。
また、VPNを使用すると海外のサイトに接続できたりなど、安全にフリーWi-Fiを利用する以外にも沢山のメリットが得られます。
VPNは、月額数百円~1000円ほどで契約することができます。
外出先でフリーWi-Fiを使わないで生活するには?
フリーWi-Fiが危険なことは分かっていても、外出先で動画を見る・ゲームをする・大容量のGBを消費する作業をするなど、Wi-Fiを頼りたい場面は多いです。
こういった時にリスクをおかしながらフリーWi-Fiを使うのではなく、以下のようなものに頼れば情報を流出させる危険性はなくなります。
- ポケットWi-Fiの使用
- データ容量無制限プランを契約
- 格安SIMの使用
- SIM内臓PCの使用
これらは、安価でフリーWi-Fiを使うリスクを避け、スターバックスなどの場所に頼る必要もなくなります。
ポケットWi-Fiの使用
ポケットWi-Fiとは、小型で持ち運び可能なWiFi通信端末のことです。
ポケットWi-Fiは、自宅のWi-Fiのように自分のみが利用するものなので情報漏洩の心配はありません。
ポケットWi-Fiは導入するときに回線工事を行う必要がなく、月額料金も安価なことが多いため導入しやすいです。
また、携帯電話とポケットWi-Fiをセットで契約することで、価格が割安になるプランなども存在します。
データ容量無制限プランを契約
外出先でインターネットを使用するならば、データ容量無制限プランを契約することもおすすめです。
データ容量無制限プランを使用すると通信量を気にしなくてもよいため、Wi-Fiを利用せずにインターネットを楽しむことができます。
格安SIMの使用
外出先でインターネットを使用するならば、格安SIMを使用することもおすすめです。
格安SIMを使用することで、大手携帯電話会社で契約するよりも携帯電話料金を抑えることができます。
現在大手キャリアを使用している方は、格安SIMに乗り換えること、同じ携帯電話料金で通信量を増やせる可能性が高いです。
SIM内臓PCの使用
外出先でPC作業を行うためにフリーWi-Fiを使用している方には、SIM内臓PCの使用がおすすめです。
SIM内臓PCはスマートフォンのようにWi-Fiが無い状態でも通信が可能です。
フリーWi-Fiに頼らなくてよくなるだけでなく、フリーWi-Fiが存在しない環境でも快適にPC作業を行うことができます。
なお、Wi-Fiの活用についてのお役立ち資料は以下のボタンからダウンロードできますので、ぜひ参考にしてみてください!
まとめ
本記事では、フリーWi-Fiを通した情報漏洩の危険性について解説しました。
フリーWi-Fiを利用すると、
- 個人情報
- 決済情報
- SNS等のパスワード
- 通信内容
などの、重要な情報を漏洩させてしまう可能性があります。
情報漏洩が発生すると、クレジットカードの不正利用やSNSアカウント乗っ取りなど、さらなる問題が発生する原因になります。
また、やむを得ずフリーWi-Fiを利用する場合は、
- 自動で接続しない
- VPNを使用する
ことで、情報漏洩のリスクを低減させることができます。