チャージバック

チャージバック保険で損失を最小限に。導入したい不正利用対策もご紹介

クレジットカード決済で不正が行われると、ユーザーを守るためにチャージバックが行われます。チャージバックによって、ユーザーにはお金が戻ってきますが、事業者は売上と品物の両方を失ってしまいます。そのようなチャージバックの損失をおさえられるのが、チャージバック保険です。

今回は、チャージバック保険について、サービスの特徴や合わせて導入したい不正利用対策をご紹介します。EC事業者は、万が一に備えてチャージバック保険の利用を検討してみましょう。

チャージバックの詳細についてはこちらの記事をご参照ください。

チャージバックはEC事業者側の負担が大きい

チャージバックは、クレジットカードの不正利用などにともなって起きるクレジットカード会社の処理です。

身に覚えのない請求が来るなど不正利用があったときに、クレジットカード会社は加盟店に入金済み売上の返還を求めます。加盟店は売上分をクレジットカード会社経由で利用者に返還するという仕組みです。

利用者には不正利用されたお金が戻ってくるメリットがありますが、事業者は売上が帳消しになってしまいます。

また、不正利用者に商品を発送してしまっていた場合、その商品がEC事業者に戻ってくることはありません。EC事業者に対して、クレジットカード会社や決済代行会社からの補償・補填は行われないので、売上と商品の両方を失ってしまうのです。

クレジットカードの不正利用被害は年々増加しています。不正利用が増えるほどチャージバックの可能性も高まるので、不正利用対策が不可欠です。

チャージバックのデメリットを保険によって軽減しよう

チャージバックによる企業の損失は、決して少なくありません。不正件数が増加傾向にあり、チャージバック対策の重要性が増しています。そこで事業者を助けてくれるのがチャージバック保険です。チャージバック保険とは何か、しっかりおさえていきましょう。

チャージバック保険とは

チャージバック保険とは、チャージバックに対して一定額の補償を受けられる保険サービスです。カード決済会社などが提供しており、月額保険料を支払うことで利用できます。

チャージバック保険によって、1ヵ月あたりの補償金額が設定されていて、その範囲内でチャージバックに対する金額が補填されます。

利用の流れは、まずチャージバック保険を提供している決済代行会社にチャージバックがあった旨を連絡します。するとチャージバック分が相殺され、その分の保険金が保険提供会社からEC事業者に支払われるという流れです。

チャージバックによる損失を軽減できる

チャージバック保険に加入することで、チャージバックで発生する損失に対して補償を受けることができます。1ヵ月あたり、保険期間内の補償金額に限度はあるものの、損失を軽減することが可能です。

ただ、自社で取り扱っている商品の単価や被害状況によっては効果を得られないこともあります。商品単価が低い、被害が多くないという状態で加入すると、保険料の方が多くなるかもしれません。自社の状況と合わせて、バランスを考慮して保険を選びましょう。

チェックが難しい越境ECの不正利用にも対応できる

越境ECショップを運営している場合は、海外からの注文が入ります。国内利用に比べると、クレジットカード決済情報のチェックがしにくく、不正利用に後手を踏むことが多いです。

チャージバック保険に加入していれば、後から気づいた不正利用でも補償を受けられます。海外からの不正利用に対策できれば、チャージバックにともなう損失をおさえることができるでしょう。

チャージバック保険と合わせて導入を検討したい不正利用対策

チャージバック保険は、損失をおさえられるサービスですが、不正利用が起きた後の対策です。不正利用被害が多くなれば、チャージバック保険では対応しきれないかもしれません。チャージバック保険は万が一の備えとし、不正利用対策も行う必要があります。主な不正利用対策を3つご紹介します。

3Dセキュア

3Dセキュアはクレジットカード会社が提供している本人認証サービスです。多くのインターネットショップは、クレジットカード情報を入力するだけで利用できるようになっていますが、3Dセキュアに対応したECショップでは、本人認証も行われます。

本人認証は、利用者が事前登録したパスワードを利用します。本人しかわからないパスワードなので、第三者がクレジットカード情報を入手したとしても不正利用はできません。

カード会社によっては、パーソナルメッセージやワンタイムパスワードを利用して認証する方式を取り入れています。パーソナルメッセージは文字列のパスワードよりも予想されにくいです。認証時にのみ発行されるワンタイムパスワードであれば、3Dセキュアパスワードを盗まれるといった手口で被害を受ける可能性もなくなります。

3Dセキュアの本人認証に対応することで、ユーザーを守るだけでなく、不正利用に伴うチャージバックも未然に防ぐことができます。

セキュリティコード

セキュリティコードとは、クレジットカードの裏面に記載された3~4ケタの数字です。アメリカンエキスプレスのカードは表面に記載されています。カードごとに異なる数字が記載されており、カード内部には記録されていない文字情報です。そのため、カード利用時にデータを盗み取るスキミングにあう心配はありません。

カード所有者のみが知る情報なので、ECショップの認証に取り入れることで、本人だけが利用できるセキュリティを実現できます。

不正検知システムの導入

3Dセキュアやセキュリティコードは、決済段階で本人だけが利用できるようにする対策です。一方で、不正検知システムは、クレジットカード決済に対して、不正がないか分析・検知を行います。

注文データや配送先情報などを参考に分析を行い、リスクの高さを数値化したり、不正取引を抽出したりできるので、不正利用に迅速に気づき、対処することが可能です。

まとめ

クレジットカードの不正利用が起きると、チャージバックが発生し、EC事業者はクレジットカード会社経由で利用者への売上返還を求められます。不正利用者に発送された商品も戻ってこないので損失が大きいです。

そこでチャージバック保険に加入していると、一定額の補償を受けられるので、損失をおさえることができます。ただ、チャージバック保険はあくまで不正利用が起きてからの対策であり、不正利用対策も欠かせません。チャージバック保険と合わせて、3Dセキュアやセキュリティコードなどの不正利用対策の導入も検討しましょう。

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